家系

ラーメンではなく。

現代版リアル非僧非俗として、僧侶でありながら普段は社会人として働いているわけですが、週末はお坊さんとしての仕事が入ることがあります。
来週末は、東京にいる親族の方の葬儀。今日は、その事前のご挨拶ということで食事会に招いて頂きました。
私の祖母は、北海道中部の港町の生まれました。13人兄弟の末っ子で、一番上の姉は20歳上という、現代であれば間違いなく大家族のテレビに出られるような家庭の育ち。
今回の葬儀は、その13人兄弟の中で祖母ともっとも歳が近い、つまり12番目のお兄さんの葬儀。

これまでお会いしたことがなかったので、というか東京に親族がいることもほとんどちゃんと認識してなかったので、とても有難い出会いでした。ばあちゃんも楽しそうで、昔の話をたくさん教えてくれました。

あんまり家系って意識したことがなかったんだけど、昔はこれが生きていくうえで大きな役割を占めていたんだろうなと。
現代においては、自分の力で大学に入って自分の選択で就職する会社を選んで、自分でパートナーと出会って、家族を持って生きていく というような人生がスタンダードで当たり前な感覚があります。
しかし今ほどに選択肢を自由に持てなかった時代は、こうした血のつながりが仕事をつなげ、家族を作っていったんだろうなあと。思えばうちも、保育園の系列にたくさん親族が所属して働いています。
会食の場で、自分が全然知らなかった親族のお話をたくさん聞いて、すごく心強く、ありがたい気持ちになりました。

どちらがいいとか悪いとかは言えないけれど、自分の力で自分の人生を作っていくのが基本となっている今と、繋がりの力が大きく働いていた時代とを比べると、後者はきっと今とはちょっと違う、暖かくて優しい空気があったんだろうなと思いました。

ところで今日から毎日ブログ書こうと思っています。
そのことについてはまた後日。

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