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仙台89ers戦を終えて

11月11日
H仙台 94-70 A長崎
11月12日
H仙台 81-86 A長崎

今節は一勝一敗、12日の勝利で連敗を3で止めました。コレから2週間のバイウィーク、勝って終わってファンも選手もほっとしました。四連敗で次の試合まで2週間鬱々とした気持ちで過ごすことを考えたらね、本当に助かりました。

今節第一試合はヴェルカのウィークポイントをガンガンやられて仙台の良いとこがバンバン出てくるそんな試合だったと思います。ピックアンドロールからインサイドへのペイントタッチとスクリナーがポップして3Pの二択を延々とやられてしまう。止めようとしてハードショウに入るとインサイドで高さを使われる。うーん、チェスマッチ。かなりアナライズされとります。研究されるだけのチームであると認められたと言う事でしょう。B1で戦うためには研究されて裸にされた後に何ができるかが大切って事ですよね。きっと。

でもBリーグは週末はバックトゥバック、連戦です。選手の負担が大き過ぎるとの声はあるものの連戦の良いとこは第一戦が終わった後にその対処に対する答え合わせができる事。幸いなことにヴェルカはコーチ陣も有能な方が多く、選手コーチを含めた対応力はかなりの物だと思います。ヴェルカは連敗が少なく今シーズンは今節を含めて同一カードでの連敗は未だありません。これは第一戦で負けてもしっかりと第二戦で対応して勝ってきていると結果がでていますね。

今節の第二戦はとにかくインサイド、ビッグマンのケアを第一にしていた模様。ガードの選手がペイントタッチにきてもカバーに迂闊には行かず中からの捌きのパスを封じる事を第一にしていた印象。とにかくインサイドからリズムは作らせないという強い決意が感じられましたな。この試合では荒谷選手が試合を通して活躍。スーパーヒデヒデタイム、と言うよりは、ん?俺このくらいできますけど何か?とでも言わんばかりで、絶好調!と言うよりはより高いレベルで安定していた様に思えました。得点が20点でキャリアハイ、プレータイムは22:39とチーム4番の長さ、アシストも6でチームトップ。安定感ではまだ足りないと感じる部分はあるものの大きく成長してくれる伸びしろでしょう。慣れないポジションで良くやってる。

さて、注目ポイント、その一、馬場選手と阿部選手のマッチアップ。仙台は馬場選手へのケアをかなり重視してきた。簡単にボールを持たせずスリーをケア、ドライブに行ったら複数人でケア、ドリブルが浮いたところをチェック。役割がはっきりして阿部選手はオフェンスでも躍動。マッチアップだけで見れば阿部選手に軍配が上がった、とは言えそれだけケアされてる中で二桁得点を挙げているのはさすが馬場選手といえましょう。日本人選手の得点力は開幕から言われてた事ですからね、相乗効果で森川選手、荒谷選手の得点が伸びたのも良かった。とは言えど初日はターンノーバーが多かった、イケると思ったとこを狙われて流れに乗れなかった。二戦目は修正出来ていたのは前述の通り磯野コーチと弓波コーチのおかげでしょう。凄い。脱帽。

注目ポイントその二。インサイドでの勝負・リバウンドは一戦目はまさに思った通りのことが逆でハマってしまった。早い時期にブース選手の3Pやロングツーが決まりすぎて全てが後手に廻ってしまった。ハイピックからポップの3Pが確率良すぎてケアに行ったところを後半からのゲルンゲルンゲルンに繋がると。二戦目は初日の悪すぎる流れをインサイドでもしっかりと修正してくれました。前にも書いた通りとにかくビッグマンのケアを第一にリバウンドからオフェンスへのトランジションの部分でも先ずはリバウンド集中の意識を若干多めにしてきた印象です。そのため仙台ガード陣のピックからのペイントタッチとジェイルでの二択プレーには手を焼いていましたが1Q以降は最後までリードチェンジは許しませんでした。

第二戦ではスタートをボンズ選手からパーソンズ選手へチェンジしてきました。
これはヴェルカ始まって以来の出来事で、ヴェルカのオフェンスはボンズ選手という柱があってそれを両外国籍を始め皆で支えるといった陣容だったと思います。
第一戦後の前田HCの言葉
『今まで積み上げてきたものがある一方で、そこに対して変化していかなければいけないところもあるとすごく感じさせられています。』(一部抜粋)
この言葉の変化の表れでしょう。さらに言えば今までボンズ選手頼みだったオフェンスのフェーズを一段階上げて次のフェーズに入って行った。そういうことと解釈しました。合ってるかは知らんケド。
今まではボンズ選手のフィニッシュに如何に繋げるか?を逆算してプレーしていたかのようでした。
が、これからは全員がフィニッシュに行く気持ちを持ってプレーする必要があるし、また出来ると。
その為に幾つかのプレーがセルフィッシュに見えたり、逆に打てば良いのにと思えるタイミングで大事にし過ぎたり、とチグハグな部分が見えました。
まだまだケミストリー熟成の余地はありそうです。しかし、シーズン終盤には真のヴェルカスタイルが覚醒しリーグをブイブイ言わせてるかも知れませんね。そんな転換機になる今節だったのかも知れません。コレから暫くはバイウィークでお休みです。選手達には体を休めると共に更に熟成されたヴェルカスタイルを見せてくれる事を期待しております。
次の試合まであと2週間、
Go Velca!!

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