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ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団 クリア後感想(ネタバレあり)終盤

言い忘れてましたが、プレイ当時はネタバレを絶対に回避したかったので情報はほぼシャットアウトしてました。どうしてもわかんなかったのは序盤後半のネジ入手方法と依頼で必要だったランダムダンジョンでのトレジャー情報ですね。前者はルフ魔女プレイしてたなら気づけよって感じですが…おかげでストーリーネタバレは全く無しでプレイできたので、十二分に満喫できました。
それではガレ魔女シナリオ感想、ラストです。

贋作アルムーン

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息も絶え絶え贋作世界へと飛ぶ最中、夢か幻か、既にいなくなった人達との触れ合いがあります。ナチルとお母さんはかなり丁寧に描写されてきたのもあって、もうこの辺りから涙腺がヤられてました。
もうお婆さんの姿だけれど、朝起きて、いつもの料理の匂いがして、母が立っていて。お金の工面と病気のためにボロボロになり、娘に邪険にされながらも、それでも全てを娘に捧げた母。母に何も出来なかったと謝るも、ただ楽しかったと返す母。…もう言葉が出ません。私もちゃんと親孝行します。皆もしましょう。

それからは序盤ストーリーの婆様視点ですね。酷い事が起きないように婆様が裏であれやこれやと四苦八苦してて、色んな描写が「そういうことだったのかぁ」と腑に落ちて爽快です。序盤がほのぼの系だったのはこういうことだったんですね。ウル宮も最初、飛び方の法則掴んでなんとかせにゃならんのかと思ったらユリィカが案内してくれて良かったです。ここへ来てようやく二人三脚で進んでいくってのが、プレイヤーとしては嬉しかったですね。


vs不可

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力を取り戻した本気鳥人間さん戦。この人、あんまり憎みきれないんですよね。数ある残虐行為の発端なんですけど、その規模に比べて願いは「もしかしたら自分の子供が生きてる世界もあるかも…」っていう。そういう経験がある方なら誰しも願うような、結構一般的な願いなんですよね。大きな野望とかではなく。ただそのために世界を犠牲にする必要があるから、じゃあやろうかっていう。
やられる側からしたらたまったもんじゃないんですが、思えば「魔女と百騎兵」ではこっちがそれをやる側でしたので、素直に批判できないという…
倒した後は本来の願いを思い出して飛び立ちます。無くなったモノを埋めようと、色々頑張って、空回りして、周りを沢山巻き込んで…最後はせめて少しでも自分がしたことの後始末をして、この無駄だった旅を終わらせよう。
その時に―無くなったはずの、最も欲していた、何より大切だったモノが―。…大きな、とても大きな遠回りをしたみたいですが、最後に幸せが訪れて良かったです。

あと不可戦はすごい好きですね。これが不可かぁとか思ってたら2匹、3匹…(これまさか9匹とか?)5匹、6匹…(あぁこれ)7匹、8匹…「9匹だわ(絶望)」ってなりまずインパクト大。音楽もまさに壮大って感じで、世界を壊す現象そのものを今から相手にするぜ!っていう迫力満点な演出でテンション上がりました。しかも1匹1匹耐性違って効かない攻撃は全部無駄だし…色々攻撃試してメモして耐性表作って攻略なんてするの何年振りのことか。まぁ結局9匹目がなんも効かないとわかってこりゃ別のルートあるなと気付いたわけですが。でもガチゲーム攻略してるって感じで楽しかったです。

グラン・コリドール~エンディング

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ベックリンが煽るもんだからコリドールはどんな難所なんだ…と思ってましたが、ここはすごい楽しかったですね。綺麗に区切られたダンジョンだと踏破して制覇した感が強く感じられるので、手間ではあったけどマップ埋めてくのが快感でした。「楽しんでくれてるかな?」的な煽りも途中であったけど「めっちゃ楽しいっす!」って感じでした。

なんか壁破壊の音がして「あれ、入力間違えた?マップ、丁度後ろの壁が壊れてるな。ん?こんなとこ壊したっけ?」って後ろを振り向くと…
ベットン登場です。いやぁこういうときって声にならない声みたいなものホントに出るんですね、めっちゃビビりました。(何この顔?!)(普通じゃない)(気づかれてる?!)(いつから居た)(壊せるの)(ベールしてるのに)(仕掛けか何か?)(戦…いやダメだ)(逃げる)って感じで一瞬で色々浮かんで脳味噌グルグルして楽しかったです。怖かったけど。その時は逃げたましたが、またダンジョン入った時に割とすぐ出会えたんで挑戦したらブチころされました。そんな感じでラストダンジョン(と思ってた前座)を楽しんだわけですが。まぁその後に待ってたわけですね。グラン・カテドラルが。

とりあえずここへ来て誰もが思ったのが「ナチル、お前下そんなんだったんか!」でしょうね。いや、普通に全身ローブとか、ジャージとか、そういうイメージだったから…ていうかパンプルトンさんあれ触ったりしてたの?いや、もしかしてパンプルトンさんが破っ…まぁいいや。
正直ここは一瞬話についてけませんでしたが、でもナチルが「黄金を生み続ける世界」を作ってくれたのに、ツェツィさんに貰った物持ってここへ来たってことは…そういうことですもんね。開発の都合で話がはしょられた?みたいな仮説も立ってるみたいですが、ここへ来たのはコウレイトウの意志ではなくユリィカの意志だからと考えると割と納得したり。ユリィカがやりたいことをするって方向になってるので、コウレイトウに逐一説明もしてないんじゃないかなっていう。

グラン・カテドラルの絶望については…また別の機会にでも話します(白目)。良い点を言うなら、やっぱり「そんな簡単に到達できるような場所ではない」というのを身をもって知れるということでしょうか。ナチルは孤独に、全てを忘れ、恐らくカテドラルの階層分の年数ぐらいは戦い守り続けてきたのでしょうし。いくら彷徨える魂でも、ハイ到着、救って終わり!ってなわけにはいかんのでしょう。

長い旅路の果てについに見つけ、もはや何故ここを降りていたのかも分からなくなってましたが…ユリィカの「あなたを殺します」で目が覚めました。
そっか、そうだ。止めなきゃいけないんだ。止めるってことは―
ラストバトル突入です。
カテドラルを匙も使わずに地道に降りて行った旅団の敵ではありませんでしたが、正直それで良かったと思います。「世界を壊す力そのものである不可」と違って、今相手にしてるのは「平和な世界を必死で守ろうとしてる、お母さん大好きな引きこもりの友達」なんですから。

そしてED。もう涙腺は決壊しっぱなしです。元々ルフ魔女のOP、EDの動く影絵の演出が風情もあって滅茶苦茶好きでした。ガレ魔女はもうそういうの無いもんだと思って進めてきたので…最高のタイミングで、一番見たいものが一番見たい演出で見れました。

大きな椅子に二人で座る友達。お互いのこれまでの隙間を埋めるように、何でもない話をしたり、冗談を言ったりしながら「世界を好き勝手に作る」なんて大それたことをする。このままこの時がずっと続けばいいけれど、お互い知っている。そもそも、ユリィカは友達を開放するためにここに居て、倒したということは―
それを心に押し込めて、精いっぱい日常的な会話で世界を作っていく。そして、作り終えて…友達は、眠りに―

最後のイラストは、過去の映像という説もあります。でも、エンディングの曲名はEureka。ユリィカ。「見つけた」を意味する言葉です。そして、ユリィカは「失せもの探しが得意な陽の巫女」です。どこかへ―別の世界か、次元の狭間か、はたまたどこか遠くへ―行ってしまった友達も、彼女ならきっと見つけ出してくれると信じています。

終わりに

ガレリアの地下迷宮と魔女ノ旅団、シナリオ感想は以上です。私は魔女シリーズの大ファンですが、正直発売日に買うというのは不安もありました。
しかしガレ魔女は私の記憶に深く残り、沢山感情を揺さぶられて、興奮し、泣き、笑う、夢のようなひと時でした。

このような素敵な作品を創ってくださった皆様、本当にありがとうございました。

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