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ハトヨガ的読むヨガ 連載54 仕事始めと心を鎮める技術

みなさま、よい新年を迎えることができたでしょうか。

ヨガコラムの書き初めにしては、重い内容かもしれませんが、ヨガ哲学の教えに支えられた実体験をシェアさせていただきます。

実家でのんびり正月を迎えようとしていたところ、能登半島を震源としたマグニチュード7.6の大きな地震が発生。大津波警報が発令された瞬間から、取材を開始。翌2日、羽田空港のJALと海上保安庁機の衝突事故も重なり、正月返上で災害と事故の取材をしておりました。

その上、12月には身内の不幸も重なることに。12月30日にお通夜に出て、大晦日に葬儀に参列することになった矢先、ダメ押しの事件が発生。
我が家のお騒がせ者の父親が、大晦日の早朝、家の前の道を歩いているところで、交通事故に遭い、救急搬送されていたのでした。パジャマのまま玄関先で警官から質問されるうち、どうやら被害者が父親らしいということを理解しました。路上では、警察が現場検証を始めており、刑事ドラマでよく見るシーンのように、警官が無線で「マル害の家族判明」と報告していました。母と一緒に、救急病棟の処置室に通されると、身元不明で受け入れられていた父を確認。すぐに手術の手続きが始まりました。

傷口や血を見るだけで怖がっていては医者や看護師は勤まりませんが、さすがプロ!次々と担ぎ込まれる重症患者に対応する過酷な現場で、父も適切な手当てを受けることができました。現在も、父はICUに入院中ですが、医師、看護師にお任せして、容態を見守っている状態です。

人間が生きるということは、喜怒哀楽の感情が激しく揺さぶられる状況の連続です。心の揺れを止めることはできませんが、それを鎮める技術、知恵を教えてくれるのがヨガ哲学。最近のコラムでも、何度か書いてきましたが (連載41 誕生日 本当の自分はどこ? 連載43 真我に見守られた体験)、ヨガの練習のおかげで、怒涛の年末年始の出来事に直面した際も、自分の心の揺れに気づき、客観視するモードに切り替え、今ここでするべきことに、集中することができたと思います。

地震、津波、事故で犠牲になられた5名の海上保安官のご冥福をお祈りしています。そして、救助を待つ方が一刻も早く救出され、被災地の方々に平穏が戻ることを願います。

最後にお年玉的オススメ動画をご紹介します。
母校アンダー・ザ・ライト(UTL)でヨガ哲学の講座を担当されている向井田みお先生の講座「ヨーガスートラ」。「心」についての解説をお話しくださっています。ご興味があればシリーズで視聴してみてください。


今年もよろしくお願いします

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