見出し画像

原爆の図丸木美術館に行った話

5月3日(金)、GWの真っただ中、埼玉県の原爆の図丸木美術館へ行った。原爆の図についての解説記事を書こうにもまだ知識の足りない部分もあるので、ここでは美術館に行って実際に絵を見た感想などを記しておこうと思う

目次
 1.丸木美術館とは?
 2.原爆の図
 3.共同制作
 4.その他、いろいろ
 5.おわりに

1.丸木美術館とは?

丸木美術館というのは丸木位里・俊夫妻による連作「原爆の図」をはじめ、夫妻の共同制作作品などが常設展示されている。

美術館のHPのURLを貼っておくので、是非とも覗いてみてほしい。丸木夫妻の名前は知らなくても、「原爆の図」を見たことがある人は多いかもしれない。

2.原爆の図

美術館の名前ともなっている「原爆の図」、実は昨年の夏にピースあいちという場所で第11部「母子像」を見たことがあった。ふすま程の大きさの紙を横に8枚も並べた大きさのその絵には原爆の苦しさがあまりにも直情的に描かれており、引き込まれた。目を背けてはならない、と感じたのを覚えている。

丸木美術館にはその「原爆の図」が第1部~第14部まで展示している。(第15部「長崎」のみ長崎原爆資料館に所蔵。)展示は3つの展示室に分かれており、それぞれの部屋で観覧者は原爆の図に囲まれる。

一言でいうと、僕は絵に圧倒された。大きな絵には様々な人が、人とはもはや呼べないようなものが、痛みが、怨念が、様々なものが大変細かく書き込まれている。絵のどこにも逃げ場がない。絵から目を背けても、横にはまた違った「原爆の図」が展示されている。展示室の中にいる限り、その圧からは逃れられない。僕は「原爆の図」一つ一つとじっくりと向き合うことができなかった。もとい、向き合おうとしたが、明らかに昨年のピースあいちでの鑑賞とは違っていた。

なぜだろう。最近弱っている証拠かもしれない。しかし何よりも「原爆の図に囲まれる」ということ自体が非常にしんどく、また体験してよかったと言えることなのだろうと思う。

3.共同制作作品

「原爆の図」は日本中、世界中たくさんの場所に貸し出されている。丸木夫妻も絵と共に旅をし、旅先で聞いた様々な話を絵にしていった。

「南京大虐殺の図」、「アウシュビッツの図」、「水俣の図」、「水俣・原発・三里塚」の4つの絵が企画展示室にある。四角い部屋の4つの壁面いっぱいに一作品ずつ、こちらもまた絵に囲まれる構図となる。そこから感じるのは人間の罪とそれと向き合った丸木夫妻の意志。絵の毒々しさがありながらも、展示室に流れる空気は大変高潔なものだった。

4.その他、いろいろ

企画展「サーカス博覧会」やキュンチョメというユニットの作品展示「完璧なドーナッツを作る」の上映など、「原爆の図」以外にも企画展示が用意されており、どれも面白いものだった。「原爆の図」という広島・原爆関係に特化した美術館であっても、サーカスや沖縄問題についての展示はうまく溶け込み、相互に連関していっている。そういうものなのだろう。

そうそう、キュンチョメの行っていた「平和企画『LOVE AND GUNS』」、面白そうだった。僕は参加できなかったのだけど、参加者さんらしき人は都会の香りがする人たちが多かった印象。一緒にやったらどうなってたんだろうな。

5.おわりに

あまり内容のある文章になった気はしないが初めてだしこんなものなのだろう。多分まだまだ書けていないことはあって、少なくとも今は、今後少しずつそれを書いていこうと思ってる。そういえば帰りに立ち寄ったサービスエリアに翌日プリウスが突っ込んでたりした。そんなこともあった。

そんなこんなでおすすめです。東京からレンタカーで2時間もかからない。ぜひぜひ。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?