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Jun Yamamoto 音楽を語る(2)

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クラシック音楽のいいとこどりをして語ります。
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2018年1月の記事一覧

気になるラジオCM 新宿★合会計事務所さん

ラジオで流されている新宿★合会計事務所さんのCMが気になってしょうがない。具体的にはBGMで流れるヴァイオリンの旋律なのだが、

コードネームは私が便宜的につけたもので必ずしもこの通りではないと思うのだが、この14小節目のEb がすごく気になる。書いた人はブルーノートのつもりだと思うのだが、他の部分が全くブルージーでないのに、この音だけが妙に目立つので気になるのかと思うが…あー、気持ち悪い。

島袋優「おもいでに捧ぐ」

この曲、歌詞(岩里祐穂)は「男の見果てぬ夢」みたいな感じですが、歌として大変よくできていると思います。下に一番の歌詞を示しますが、この「呼ぶけれど」のところが、「世界が開けるような感じ」がするのですが、これがIV度へのII-Vアプローチで、しかもII(Dm7)のところがII on V (Dm7on G) の形になっているのがミソですね。

キーはGですから、このサビの部分は

C G/B Am

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Mussorgsky "Pictures at an Exhibition" 1. Gnomus

ムソルグスキーの展覧会の絵の2曲目のGnomus(小人)の終わりのところはcon tutta forza で一気呵成にvelocissimoで駆け抜ける。右手左手の単音・ニ旋律だけだが、効果的に書いてある。基本的にはこの5小節は主和音のEbmで、あとはコアになる音への修飾に過ぎないとみればいいのか。(青が和声音、赤が修飾音、緑は経過音)

これをラヴェルはどうオーケストレーションしたか。

まず、

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中洲朗・作曲 上柴はじめ・編曲 「ゆうべの秘密」

伊東ゆかりさんの「メモリーズ・オブ・ミー」は2013年にリリースされたセルフカバーを含むカバー・アルバムで、12曲中9曲がDavid Matthewsの編曲、ピアノも弾いてますよというのが売りだが、残りの3曲は上柴はじめさんのアレンジで、「ゆうべの秘密」はその中の一曲。大変しゃれた、しかしシャレすぎない(←ここ大事)アレンジで私は大変好きなのだが、要所のみコピーしてみた。

やっぱりキモになるのは

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