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Jun Yamamoto 音楽を語る(2)

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クラシック音楽のいいとこどりをして語ります。
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2018年11月の記事一覧

アルビレオ音楽展・XXX (November 6, 2018 at Suginami Kohkaido)わたくし的感想

11月6日夕、作曲家集団アルビレオの第30回(!)演奏会にお邪魔しました。

<プログラム>

千原 卓也 落霞深き処に(2018・初演)
       Vn:鈴木睦美、Pf:伊倉由紀子
安川 徹 ホルンとピアノのための「Mi-4-Si」(2016~17・再演
       Hr:三好直英、Pf:下条絵理子
廣木 良行 雪渡り(2018・初演)
       合唱団うぐいす
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J.S.Bach French Suite No.4 Es dur BWV 815 Gavotte

ディーター=デ=ラ=モッテ(Diether de la Motte)の大作曲家の対位法( 瀧井敬子・訳)に大バッハのBWV815のガボットについて「この曲は桁外れに不協和な響きがする。この曲では不協和音がひどく目立つのだといった方がよいのかもしれない」といって2ページ近くにわたって(翻訳の304-306ページ)かなりくさしている。曲は短いものである。音はこちら。不協和な部分がよくわかるようにわざと

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クレイジー・ケン・バンド 「タイガー・アンド・ドラゴン」

みなさんおなじみのクレイジー・ケン・バンドの「タイガー・アンド・ドラゴン」。名曲であります。カラオケで歌うと「ハッ!」が気持ちいいでしょうね。

この曲のサビ部分「俺の話を聞け!」のところの和声が、大変クラシカルで美しい。こんな感じであります。音はこちら。

上声は順次進行で上がっていき、バスは順次進行で下がっていく。1小節目2つめの和音はコードネームはややこじつけですが、偶成和音ですね。2小節目

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