Bartok Violin Concerto No.2 Movt. 1

ハープの話になって思い出したのがこの曲である。冒頭、ハープのnon arpeggio の4つ打ちから始まる。スコアを見ていて、ハープが効果的に使われているなぁと思っていたら、284小節目からの4小節は相当厳しいのではないかと思った。

楽器の数が少ないので、expressionを全部はずして骨組みだけ示す。音はこちら

作曲者は、ハープのペダリングを示していないので、仮にペダリングを付記してみた。エンハーモニックを使ってもう少し簡略化できるかもしれないが、これはハープ奏者は結構忙しい。

全体の和声構造をテキトーに解釈して一番下の段に示してみた。

だいたいにおいて3度積み重ねの和音を中心にしていて、長三和音+短三度音をぶつけるとか、伝統的な和音に厳しく不協和な音を付加するという形が多い(「単なる#9thだよ」という向きもおありだろうが)。横のつながりは一見無関係に飛び回っているように見えるが、常に1-2音の共有音を残してつながりをつけている。第一第二バイオリンが4分音符で基礎的な和音構造を与えて安定感を確保している。

このソロ・バイオリンパートは覚えにくそうだなぁ(笑)

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