Canon a 4 四声のカノン

J.S.Bachは音楽の捧げ物のなかでいろいろなカノンを書いているが、中に4声のカノンがある。調べてみるとかなりのムリゲーで、さすがのバッハも結構苦労していて、四六の和音が出てくるのはいいことにしたらしい。

つい、気の迷いで4声のカノン、上等じゃないの、という気になって書き始めてしまった。書いているうちに多少コツはわかってきたが、もちろん大バッハのようには行きません。でも面白い。一種のゲームですな。先に言っておくと四六の和音はたくさん出てきます。バッハはそれも準備して置いているのでさすがですが、私はそこまで行き届いたことはできませんでした。

カノンの本体はこれ。

大バッハのはソプラノ3声とバスの4声なのだが、ここでは弦楽四重奏を想定して、高い声部2つ、一オクターブ下がひとつ、さらに一オクターブ下をバスとした4声とした。最初に妙な音部記号があるのはそういう意味である。バッハも追いかける声部の入る場所の指定はしていないので、ここでも指定しなかった。7小節目から次の声部が入ればうまくいくようになっている。

実施したものを次にあげる。

バッハは繰り返し記号をつけているので、私もつけてみたが、バッハの場合は繰り返される度に感動をあらたにするのだが、私のはただ無駄に長くなるだけだったorz

一応2回繰り返して、それだけだと終われないので、コーダをつけてみた。

反省点としては、おそらく八分音符が多すぎるのだろう。もっと長く伸ばすところとか、16分音符で走り回るところとかを満遍なく配置しないといけない。

フィナーレとGarritan Personal Orchestraの弦楽合奏による試奏はYouTubeにあげてある(下のリンク)。いやー、カノンって本当にいいもんですね。


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