見出し画像

【駄菓子屋の日々。鍵がない日】

【駄菓子屋の日々。鍵がない日】

雨が降る月曜日。
ひとり品出ししたり、「こんにちはカード」を作ったりしていると

「わー最悪だよ〜鍵がなくて家に入れないから避難して来た〜」

近所に住むお客様が走ってやってきました。
鍵を持たずに学校に行って、帰って来たら誰もいなくて家に入れなかったそうで、ランドセルは玄関前に置いてきた様子。

「じゃあ、お母さん帰って来るまで待ってればいいんじゃないかな?」
と言って、雨も降っていて寒いので、お店に招き入れ、一緒にお店で待つ事に。

「友達と遊ぶ約束もしちゃってて、どうしよう?」

「みんなでここで遊べばいいじゃん」

(帰ってきてお腹すいてるだろうなぁ)
と思ったので、
「お店のお手伝いしてくれたら、お店で使える金券あげようか?」

と提案すると

「手伝う!」

と言ってくださり、一緒に玩具に値段シール貼ったり
している所に
約束していた友達も到着!!

「何やってるの?俺も手伝う!!」

みんなで「こんにちはカード」作りました。
お手伝いしてくれたので、金券を渡すと、思い思いに駄菓子やくじを購入。

ほどなくお家の方が
「すみません〜💦🙇‍♀️」
と帰って来られ、

みんなで帰っていきました。(その後もう一度来てくださり、みんなでお買い物してくださいました)

別の土曜日。
開店前に納品した駄菓子を並べていると、
「お母さんが帰ってくるはずが、いなくて、鍵も開いてない」というお客様が。

時間は、お昼の12時過ぎ。
(鳩頭巾は14時〜営業予定の日)

「‥おなかすいたなぁ」と言いつつ、
おうちの人が帰ってきたら、一緒にお昼食べる予定なのでお腹いっぱい食べられないし、駄菓子買ってもいいですか?とのこと。

準備中でしたが、お店で時間過ごしてもらえたらと思い、1時間ほどお店で一緒に過ごしました。

月曜日のお客様も土曜日のお客様も、親御さんが忙しかったりで色々な約束がうまくいかなかったりなのだと思いますが、こんな時どうしよう?
駄菓子屋さんとしてどうすればいいのかな?
わからない時が多々あります。

正解はお客様の数だけ、あるのだろうと思いますが‥。
駄菓子屋さんになってから思い、悩むことばかりです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?