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22日から青森で世界ミックスカーリング選手権大会2019 日本代表選考会がスタート!

8月22日から25日までの日程で、青森市のみちぎんドリームスタジアム(青森市スポーツ会館)カーリングホールにて世界ミックスカーリング選手権大会2019 日本代表選考会が開催されている。
ミックスカーリングで検索すると、ミックスダブルスカーリングが出てくるので混同されてしまうことがあるが、ミックスダブルスが男女ペアなのに対し、ミックスカーリングは男女混合の4人で1チーム。ルールなどはふつうのカーリングとほぼ変わらない。
世界ミックスカーリング選手権大会は、2014-15シーズンまで行われていたヨーロッパミックスカーリング選手権大会を引き継いだもので、歴史はまだ浅い。過去4年の優勝国は、ノルウェー、ロシア、スコットランド、カナダ。
今のところは出場希望国は全部出られる大会で、昨年は31ヵ国が参加した。日本からはTeam Karuizawaが出場したが、過去の大会での日本のメダル獲得はまだ無い。今年は43ヵ国が参加するとのことで、規模がさらに膨れ上がった。

日本代表選考会には15チームが参加

今年の日本代表選考会には、5つのブロックから3チームずつ、計15チームが参加する。昨年までは各ブロックより2チームずつの計10チームだったが、各ブロックとも枠が1つずつ増えた。出場15チームをざっくりと紹介する。とくに断りがない大会は4人制の男子or女子。

🥌北海道ブロック

★チーム北海道
(前田拓海、田畑百葉、中原亜星、小林未奈)
前田選手と中原選手は常呂ジュニアのチームメイト。田畑選手と小林選手は札幌協会のジュニアチームで一緒。今大会では一昨年の日本ジュニア選手権で女子の名寄ジュニアを日本一に導いた松澤大介氏と、チーム青森や北海道銀行などでプレーし、最近は解説者としても活躍されている小笠原歩氏がコーチに就いて盛り立てる。

★チームAOKI
(青木亮、中島未琴、渡邊陽紀、原瑞希)
昨年の日本ジュニア選手権で準優勝したメンバーの青木選手と渡邊選手に、昨年の同大会にチーム札幌のスキップとして出場した原選手、普段はチーム北海道の2人と組んでいる中島選手というメンバー。青木選手は、札幌国際大学で数々の大会に出場している青木豪選手の弟。今大会は父の美憲氏がコーチとして付き添う。

★北見工業大学
(十鳥聡太、斎藤茉由美、山浦高伸、宮川陽莉)
十鳥選手は神戸市出身で、昨シーズンは平田洸介選手らが所属しているKiT Curling Clubのメンバーだった(現在は脱退)。山浦選手は、先日のアドヴィックスカップに北見工業大学の一員として出場していた。斎藤選手と宮川選手は、昨年の大学選手権に北見工業大学のメンバーとして出ており、各選手とも試合経験は豊富だ。

🥌東北ブロック

★青森
(青田しのぶ、石田塁、齋藤菜月、藤村正貴)
スキップの青田選手は河西建設時代から世界選手権などに出場していた名選手。現在は、一昨年結成されたDelight青森のプレーイングマネージャー。齋藤選手はDelight青森のメンバーで、チームとして北京五輪出場を目指している。石田選手は北見工業大学時代に大学選手権で優勝を経験。藤村選手は日本選手権に出場した経験がある。

★チーム岩手
(大森龍馬、大久保瞳、高田将洋、渡部優)
スキップの大森選手は、浄法寺高3年の時に岩手県選抜の主将として全国高校選手権準優勝。高田選手は、昨年10月に二戸地域の若手カーリング愛好者らが競技普及に向けて立ち上げた新組織「ミライリンク」の代表を務めている。大久保選手はカシオペアFMパーソナリティ、渡部選手はデーリー東北二戸支局長という別の顔を持つ。

★青森県庁
(中村義人、山下知恵理、浅木尚樹、伊藤薫)
「青森県庁」としては昨年に続いての出場だが、昨年出場した選手は1人もいない。スキップの中村選手は、昨年のシニア日本選手権に青森県協会のメンバーとして出場している。浅木選手はあおもりリーグ2部Jupitrisのセカンド。山下選手はチームフジヤマ(現チーム富士急)発足時のメンバー。伊藤選手はジュニアチームのコーチも務める。

🥌関東ブロック

★東京
(立松正、井出瑞子、高田修作、古川舞)
昨年は今年と同じ4人で出場し、6位の成績を残した。スキップの立松選手は、関東ブロックカーリング協議会代表で、東京都協会専務理事。第27回日本選手権では神奈川県のチーム青葉の一員だった。高田選手は東京カーリングクラブ代表で、男子チームの東京オルフェクラブで立松選手とともにプレー。井出選手と古川選手も、東京カーリングクラブの別のチームで活動中だ。

★チーム神奈川
(小林伸記、笹田麻美、阿部山勝弘、北川香奈枝)
小林選手は関東ブロックカーリング協議会の事務局長で、ミックスダブルスでもプレーしている。阿部山選手と笹田選手はミックスダブルスでペアを組んでいて、今年の関東ミックスダブルス選手権では準々決勝に進出した。北川選手は、その大会では小林選手とともに大会実行委員を務めた。また、3年前のシニア選手権には愛知県協会の一員として参加している。

★チーム金井(山梨県)
(金井健、金井恵、吉原亮、中島友里)
金井健選手は、山中湖メイプルカーリングクラブのSUGARというチームでスキップを務めている。金井恵選手と中島選手は、同クラブのCotton Potでチームメイトだ。関東選手権にはCOTTON POTとして出場。今大会では、メンバーが山田真紀選手から中島選手に代わっている。吉原選手は、東京FREEZAというチームで関東選手権に出場した経験がある。

🥌中部ブロック

★オリオン機械(長野県)
(冨安岳人、堀内珠実、西澤弦也、滝沢裕実)
スキップの冨安選手と堀内選手は、今年のミックスダブルス日本選手権に出場、予選Bブロックを2位通過して準々決勝に進出する健闘を見せた。西澤選手は高校生時代に高校選手権に長野選抜として出場、第9・10回大会で連続優勝。その後、 Ignaites長野でプレーしている。滝沢選手は冨安選手、堀内選手とともにミックスカーリング選手権には2017年に次ぎ2度目の出場となる。

★チーム愛知
(谷隆太朗、廣瀬明依、渡邉智也、三浦琉奈)
谷選手は昨シーズンまでは大学院生で、北海道大学でジュニア選手権などに出場した経験がある。今年の日本選手権のYouTube配信で解説者を務めていた。渡邉選手は北見工業大学のOBで、日本選手権のリザーブになったことがあり、以前は関東のチーム青葉にいた。廣瀬選手も北見工大時代に大学選手権で3位の実績がある。三浦選手はミックスダブルスで中部選手権に出場している。

★チーム新潟
(栗林清隆、水戸亜希華、角裕顕、古滝文乃)
栗林選手は、昨年の関東中部シニア選手権にチーム新潟のスキップとして出場していた。角選手はストーンクラブ新潟というチームでプレーしている。古滝選手は、青森中央学院大学2年生の時に東北ミックスダブルス選手権で優勝、また青森県協会のメンバーとしてジュニア選手権出場の実績もある。水戸選手に関しては詳しい情報が得られず提供をお願いいたします。

🥌西日本ブロック

★チームひさもと(広島県)
(久本裕希、原田愛子、宮川賢、山内春奈)
久本選手は、一昨年はチーム広島で、昨年は広島県協会のメンバーとして出場、今年は3年連続出場となる。一昨年は10位、昨年は8位と順位を上げている。宮川選手は高校2年生で、今年2月の高校選手権に初出場、予選敗退だったものの軽井沢高を破る健闘を見せた。原田選手と山内選手は本格的に始めたのが昨年で、前回の西日本選手権では「チーム広島」として岩谷選手と一緒に出場し、3位入賞を果たした。

★チーム広島
(岡本光明、財官里帆、齋藤稜泰、岩谷あかり)
岡本選手は広島県協会設立に尽力された方で、競技デビューは50代。現在は広島県カーリング協会会長。齋藤選手は東京農業大学時代に大学選手権に出場したことがある。財官選手は、県カーリング協会事務局の競技担当の仕事をチームひさもとの久本選手とともに務めている。岩谷選手は帯広畜産大学の学生だった時に北海道選手権に出場した経験を持っている。

★岡山CA
(吉岡寛紀、吉岡綾佳、福井裕士、三宅恵子)
吉岡寛紀選手は岡山CAのメンバーとして何度も日本選手権に出場を果たしている。福井選手も岡山CAの一員としてプレーしている。吉岡綾佳選手は大阪カーリングクラブの副代表でもあり、カーリング普及のSOCIO活動を行っている。三宅選手は第25回日本選手権にチーム大阪のメンバーとして出場しているのをはじめ、ミックスダブルスでも実績を残している。

予選は5チームずつ3つのブロックに

予選は、15チームを5チームずつ3つのブロックに分け、1回総当たりのリーグ戦で行う。
決勝トーナメントは、各ブロックリーグ上位2チームが進出する。
予選は8エンド125分のランニングタイム制で、決勝トーナメントは8エンド30分のシンキングタイムで競技を行う。
各ブロックのチーム分けは。

🥌Aブロック
岡山CA、チーム岩手、チーム新潟、チーム神奈川、チーム北海道

🥌Bブロック
青森、チーム金井、オリオン機械、チーム広島、チームAOKI

🥌Cブロック
チーム愛知、青森県庁、チームひさもと、東京、北見工業大学

1日目の結果

★Aブロック
岡山CA 8-7 チーム神奈川
チーム岩手 9-1 チーム新潟
チーム新潟 7-6 チーム北海道
岡山CA 6-5 チーム岩手

★Bブロック
青森  4-1 チーム広島
チーム金井 6-2 オリオン機械

★Cブロック
チーム愛知 10-1 東京
青森県庁 6-2 チームひさもと

2日目の結果

★Aブロック
チーム北海道 10-3 岡山CA
チーム岩手 8-4 チーム神奈川
岡山CA 8-2 チーム新潟
チーム北海道 9-1 チーム神奈川

☆成績
3-1 岡山CA
2-1 チーム岩手
2-1 チーム北海道
1-2 チーム新潟
0-3 チーム神奈川

★Bブロック
チームAOKI 7-2 オリオン機械
青森 7-2 チーム金井
チーム広島 6-4 チーム金井
チームAOKI 4-2 青森
チームAOKI 5-3 チーム広島
青森 10-2 オリオン機械

☆成績
3-0 チームAOKI
3-1 青森
1-2 チーム金井
1-2 チーム広島
0-3 オリオン機械

★Cブロック
北見工業大学 9-5 チームひさもと
チーム愛知 4-2 青森県庁
チーム愛知 4-1 北見工業大学
東京 4-3 青森県庁
チーム愛知 12-1 チームひさもと
東京 8-7 北見工業大学

☆成績
4-0 チーム愛知
2-1 東京
1-2 青森県庁
1-2 北見工業大学
0-3 チームひさもと

今後のスケジュールはこちらを。(大会ホームページより転載させていただきました)

YouTube配信もあります

無音ではあるが、青森県カーリング協会のチャンネルで下記の試合の中継が予定されている。終了した試合はアーカイブ化されている。

終了 チーム岩手×チーム新潟
終了 青森県庁×チームひさもと
終了 青森×チーム金井
終了 チーム北海道×岡山CA
終了 北見工業大学×チーム愛知
終了 チーム広島×チームAOKI

・8月24日
9時〜 チーム新潟×チーム神奈川
12時30分〜 青森県庁×北見工業大学
16時30分〜 準々決勝

・8月25日
9時〜 準決勝
13時〜 決勝

世界選手権は、スコットランドのアバディーンで10月12日から開催される。優勝して出場を決めるのはどのチームか、ぜひご注目を!

地元網走に帰ってきて5年半経ちました。元競馬専門紙編集部員。サッカーや野球、冬はカーリングなどスポーツ観戦が好き。もちろん、競馬も話題にしています。時事ネタや網走周辺の話題なども取り上げます。よろしければ、サポートもお願いいたします。