3月12日から17日まで、軽井沢アイスパークで開催される第12回全農日本ミックスダブルスカーリング選手権は、今週末の中部選手権ですべての地区代表が決まるが、今日、前年度優勝ペアの出場と、強化委員会推薦で出場する4チームが発表された。

前年度優勝の藤澤・山口ペアも出場決定

地区代表とは別に、次の5つのチームが出場する。

🥌藤澤・山口  藤澤五月／山口剛史 （前年度優勝）
🥌鈴木・平田   鈴木夕湖／平田洸介 （北海道協会）
🥌札幌国際大学  吉村紗也香／宿谷涼太郎 （北海道協会）
🥌小谷・荻原  小谷優奈／荻原功暉 （山梨協会・北海道協会）
🥌石垣・神田 石垣真央 神田順平 （山梨協会・東京都協会）

世界選手権を控える中部電力、コンサドーレを除いた強豪チームの選手からペアが決まった。
前年度の優勝チームである"フジヤマペア"こと藤澤・山口は、ロコ・ソラーレが日本選手権で準優勝に終わった時点で出場を予想した人は多かったのではなかろうか。藤澤選手のアイスリーディングと山口選手の剛腕のスイープは大きな強みだ。昨年の大会では予選を全勝で通過し、準決勝で吉田知那美・清水徹郎ペアを10-7で破り、決勝ではチーム平田に9-2で快勝。あの好調さを再現なら、連覇の可能性はかなり高そう。
鈴木・平田の2人はともに北見在住。ロコ・ソラーレの"クレイジースイーパー"と、昨年は中部電力の北澤育恵選手と組んで準優勝した平田選手のペアはかなり脅威の存在だ。元SC軽井沢クラブの5人のうち、2人は選手で、1人はコーチで日本選手権に出場したが、山口選手と平田選手もミックスダブルスで日本選手権に登場となる。
札幌国際大学は、吉村選手が2014年に同大学を卒業、宿谷選手は現在同大学大学院スポーツ健康指導研究科に在籍していて、このチーム名になったようだ。吉村選手は一昨年の大会でコンサドーレの松村雄太選手と組んだチーム松村で3位に入っている。宿谷選手は姉の奈苗選手と札幌国際大学として2度出場しており、第9回大会で3位入賞とこちらも実績は十分。北海道銀行スキップとの化学反応でさらに強いチームが生まれる予感。
小谷・荻原は、山梨と北海道のペア。富士急の小谷姉妹の姉の優奈選手は、出身は神奈川県で2015年からチーム富士急に加入。笑顔とパワフルなショットが魅力の伸び盛りの選手だ。荻原選手は4人制男子の札幌国際大学のリード。先の日本選手権では大会中にインフルエンザにかかり、途中欠場を余儀なくされた。その鬱憤をここで晴らしたいところ。
石垣・神田は山梨と東京のペア。石垣選手はチーム富士急でセカンドを務めている。札幌国際大学の吉村選手とは常呂高校から大学までチームメイト。富士急で鍛えられたメンタルと力強いスイープはこの大会でも生きるはず。神田選手はチーム東京（I.C.E.）のスキップで、先の日本選手権ではチームを準優勝に導いた。ミックスダブルスは未知数のペアだが、化ける可能性はかなりありそう。ファッションにも期待したい。

大会では、地区代表組と対比されがちな強化委員会推薦組だが、ミックスダブルスを中心にやってきた選手たちにとって4人制の強豪選手の参加は刺激になるし、逆に推薦組はミックスダブルスをやってみることで新たな発見もあると思う。この機会を逃さずに、積極的に交流してお互いのいいところを吸収し合ってほしい。