先日「タモリ×山中伸弥 新型コロナウイルスの謎に迫る！！」を見る機会があった。

その番組の中で、タモリが山中教授に「ウィルスの目的はなんなんですかねぇ」と質問をしました。

山中教授は「分かってはいないが、増えることがウィルスの目的ですかねぇ」というような答えをしていた。

ウィルスの存在はまったく不可解です。宿主が死んでしまえば自分たちも存在できなくなるのに、そんなこと知ったこっちゃないとばかりに、自分たちを増殖させ続け、宿主を苦しめ死に追いやる。

局所的には自分たちが増え栄えているように見えるが、大局的に見ると、自分たちが存在できない環境（宿主が死んでいく）へと果てしない努力（？）し続ける。

ふと思いました。

これは、人の欲望やエゴと同じではないか。

欲望に火が付くと、次から次へと欲しくなる。欲しいモノが手に入ると更に上のモノが欲しくなる。地位や名誉を手に入れると、さらに認められ支配できる地位や名誉が欲しくなる。

これらの欲望に支配された先には、よく聞く話である。欲望やエゴは感情やストレスの元凶となり、幸せな感じとは程遠く離れていってしまう。そして手に入れたものが奪われる不安から、更なる欲望へと駆られる。

欲望の目的は、増えることと言ってもよいだろう。その欲望の宿主が幸せになろうが不幸になろうが、知ったこっちゃぁない。宿主がストレスや不幸に見舞われ自殺し、欲望自身が居られなくなることなど考えてはいない。ストレスで病気になり人間関係がいびつになることなどお構いなしに、欲望は欲望を達成させることに専念する。

欲望とウィルスの存在目的は似ている。

欲望やエゴは「足るを知る」や「生きる目的」などで減らせる方法が提唱されています。もちろん欲望は悪いものではなく、生きるために必要なものです。ただ過ぎたる欲望が人を不幸にします。

欲望やエゴに振り回されるのではなく、自分のコントロール下に置くことで、それは道具となり自分の幸せに向かうための有効な手段になります。

欲望とウィルスの存在目的は似ている。

ウィルスもすべてが悪いものではないと言われています。人間にとって有効なものもあります。この身体に対して有効かどうかなど考えずに、ただ身体を乗っ取り増え続けるウィルスが、人を苦しめるウィルスになります。

ひょっとして、ウィルスの増殖は過ぎたる欲望の増殖の反映？、欲望が目に見える形になったものなのかも、と推測しています。

であれば、不安の原因である過ぎたる欲望を減らすことで、コロナから身を守ることができるかも、しれません。

発明家の私の実験課題の一つです。