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休息から目覚めた女神

著:御手洗ケール

ハワイ島のボルケーノが動き出しました。
突然噴火が始まったのは、ハワイ時間の29日午後3時過ぎ。
火の神ペレが棲むと言われるキラウエア火山のハレマウマウ火口は、今地球上で1番ホットな場所となっています。

今年の5月、皆既月食とともに、ピタリと動きを止めたハレマウマウ。4ヶ月あまりの休息を経て、ペレが目覚めたのでしょうか。

ペレは、ハワイの神話上最も有名な女性といっても過言ではなく、ハワイアンでなくてもその存在を信じている人がとても多い神様。ハレマウマウの噴火は、大地の創造と破壊を繰り返す気性の激しいペレの怒りと考えられ、ハワイ島に暮らす人は、「あー、またペレが怒ってる」と気にする風でもなく、あるがままの自然の受け入れ態勢は常に万全です。

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活発な活動とはいえ、火口内での噴火が始まったばかりの今回は(今のところ)近隣に被害が及ぶことはないようで、ほっと一安心。夜には溶岩の噴出が赤々と見えるパークは、現在特別な規制は設けていないため、火山国立公園は今後も多くのビジターを予想しているとのこと。

ネイバーアイランド間は自由に行き来ができるので、ぜひとも行きたいところですが、混雑を避けるためにも、残念ながらしばらくの間はウェブカメラでその壮大な自然の営みを見届けるしかなさそうです。

様々な角度から見るボルケーノのウェブカメラはこちら
ハワイ火山国立公園https://www.nps.gov/havo/learn/photosmultimedia/webcams.htm
アメリカ地質調査所(USGS)https://www.usgs.gov/volcanoes/kilauea/webcams

それにしても、こんな活火山がすぐそばにあるって、やっぱりものすごいことなんじゃないかと改めて思います。ペレの束の間の休息が終わったハワイ島からしばらくは目が離せません。


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