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またまたやってきた、インスペクションという名の災難の日

著:御手洗ケール

ここ数日、眠れない日が続いています。文字通り、本当に眠れないのです。だいたい4時過ぎまでは目がぱっちり。そこからうとうとすると、すぐに起床時間がやってきます。寝不足ではあるものの、とりあえずは仕事に行く元気はあるので、なんとかやり過ごしていますが、さすがにこの歳だと疲労感は半端なし。それでも夜は眠れない…。何を隠そう、私をここまで眠れなくしているのは、アパートのインスペクションがあるからです。

2週間ほど前に、新しく代わったアパートのマネージメント会社から通知が来て、「みなさんのユニットの現状把握とご挨拶のため、各ユニット10分程度お邪魔します」とのこと。インスペクションとは、たいてい引っ越す際にオーナーなどが部屋のダメージ具合などの状況をチェックしに来ることを指すので、思わず「それはいいから」と通知に八つ当たり。住んでいる間でも、たまに抜き打ち的に行われたりすることもあるようです。

うちのアパートはかなり古いので、水回りなどの不具合を訴えるのにはちょうどいい機会なのですが、私の場合、何が問題かというと、別に散らかっているのは一時の恥で済ませられますが、アパートがペットフレンドリーではないため、サービスアニマルや、病気の人の心を癒やすためのコンフォートアニマル以外のペットは基本的にNG。そこに現在4匹の猫と暮らしているので、隠すものがありすぎて大変というか、非常に困った状況なのです。

仕方がないので、前日までに知り合いのキャットホテルに避難させることにしましたが、そこら中に散らばっている毛の掃除、猫関連のグッズ(トイレ、ボウル、おもちゃ、キャットフードなど)を一時撤去する隠蔽工作のことを考えると、本当にいてもたってもいられないのです。まぁ、原因は自分にあるので、自業自得と笑わば笑え、ですが(半ばヤケ)、もともとハワイはペットOKの物件が少なくて、かれこれ15年近く隠れて猫を飼っていることになってしまいました。

以前、ニューヨークかどこかで、秘密に飼っていたペットが何年間か見つからずに過ぎると、その後発覚してもOKになるというような記事を見た覚えがあるのですが、多分ハワイにはそんな法律はないと思われ…。

随分前のインスペクションの際は、5分もかからず、拍子抜けするくらいあっという間に終わったので、全ユニットを1日で回るという今回も1部屋10分もかからないはずですが、この生活を守るために万全を期するしかありません。前日と当日は仕事を休み、直前まで掃除して痕跡を消すつもりですが、どこかのデリバリーのように、9時~3時のいつやってくるかわからないのも落ち着きません。


そして迎えた運命の日。結局1番新しい子が捕まらず、全員避難は叶わず、3匹のみキャットホテル滞在中。捕まらなかった子は、必死で逃げまわり、時間をかけてようやく心を開いてくれ、距離が縮まったところなので、これ以上嫌な思いをさせたくなくて諦めました。あれから気配を消して隠れているので、インスペクションも乗り切れると思いますが、このままずっと出てこなくなったらどうしようと、新たな不眠のタネが増えてしまいました。それでも今日を乗り切るしかありません。お母さんも頑張るので、みんなもそれぞれの持場でもうちょっと頑張ってね。本当に、言葉が通じればどんなにいいか。。。

ちなみに、いいことは一つもないと思ったけれど、久しぶりにきれいに掃除され、片付いた部屋を見て、「これも悪くないね」と思った直後に深く反省。強制されないとここまでやらない自分の性格を再確認したインスペクションでした。

この幸せを守るため、これからも頑張ります。


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