スペイン滞在記2019年9月30日(月)パリ弾丸1泊旅行2日目
(別ブログに過去投稿した記事です。少しずつ移行中です)
6時半起床。外はまだ暗い。
ホテルで朝ごはんを食べようと階段おりて、
受付のすぐ脇の食事スペースに行ったら、
先客は日本人サラリーマンの方2名でした。
有名企業の名前を列挙しながら
半導体がどうのこうのと、お仕事の話。
朝からよくしゃべるなあと思いました(苦笑)
メニューは、たっぷりのコーヒーと
オレンジジュース(たぶんしぼりたて)、
ヨーグルト、クロワッサン、バケット。
水分多めで、お腹たぷんたぷんになりました。
なにせ1泊2日の弾丸旅行。
夕方には空港へいかなければならなかったので、
限られた短時間のスケジューリングは迷いました。
「建物の“外”だけではなくて、
1箇所くらいは“中”もみたい!」
というわけで、まずはオペラ座へ向かうことに決定。
開館の10時に即入れるようにと向かったものの、
いざ着いたら
なんと内覧休館日。
しかし、思いがけず内覧以上に珍しい経験ができました。
パリコレです。
ちょうどパリファッション・ウィークだったことは
前日のパリ夜景ツアーのガイドさんから聞いて
知っていたのですが
まさか、その雰囲気を実際に味わえるとは!
正面入口に大勢の取材陣と、
ファッション関係者らしき人が
たむろしていたので
「こ、これは!」と思いました。
オペラ座内で、あるブランドが
ショーを行う日だったようです。
どうりで観光客の内覧は中止のはずです。
しばらくうろちょろしていたら、
黒塗りの車がどんどん到着して、
中から出てきた綺羅びやかな方たちを
メディアの人たちやファンが
やんややんやと取り囲みはじめました。
おそらく、
フランスの芸能人とか、著名人とかなんでしょうね。
もー!私!テンションMAX!
スマホ片手に人だかりに紛れてみました。
みなさん言うまでもなくおしゃれで、
なんといってもオーラが素敵!
上記写真はほん~の一部です。
私はといえば、
観光客丸出しのちんちくりんでしたが、
それでも少し背筋が伸びたような、
肌年齢が一つ若返ったような、
なんだかラグジュアリーな気分になれました。
目の保養とはまさにこのこと。
ホッホッと高揚したまま、
オペラ座裏手にあるデパートでお土産を買い、
パリの街が一望できる屋上テラスで記念撮影。
美しいです、パリ。
お昼も過ぎようとしていたころだったので、
サン・ジェルマン・デ・プレのカフェで
遅めのランチをしようと向かいました。
が、その途中で予定変更。
やっぱりどうしても「内覧」したい!と
目をつけた先は
モネの「睡蓮」があるオランジュリー美術館。
予約なしでも数分待っただけで入れました。
突然思い立って行ったわけですが、
なにか見えない力に突き動かされ、
導かれたのかなと思いました。
だって、入ったとたん、号泣。
この美術館に展示されている睡蓮は、8点。
全2部屋、四方の壁をぐるりと取り囲むように
飾ってありました。
どうして涙が止まらなかったのかは
自分でもわかりません。
感動したといえばそうなのですが、
それだけじゃない、何かを感じました。
モネがそこにいるような、
一筆一筆、
キャンパスに筆をおく姿が見えたような。
持っていた手ぬぐい(←ハンカチじゃない)で顔を多い、
かろうじて目だけ出しながら見ていました。
記念に、絵葉書を買いました。
家に帰ったら、きちんと額に入れて飾ろうと思います。
さあ、改めてサン・ジェルマン・デ・プレへ。
ヘミングウェイなどの文豪や芸術家も通ったという
ドゥ・マゴカフェでランチを食べました。
パリで行きたかった場所の一つです。
店員さんがとってもゆかいで、親切でした。
私が拙いフランス語で話すと
「その発音はこうだよ」
「そういうときはこう言うんだよ」と
リピートアフターミー的に教えてくれて、
できるとほめてくれて、
楽しい時間でした。
お料理も最高…。
キッシュは、ビックサイズでボリュームたっぷりですが、
卵部分が意外と少なく、
その分、具材のノルマンディーのサーモンと
ほうれん草がしっかり入っていて
あきずに完食できました。
白ワインも美味しかった…。
最高のひとときでした。
また絶対行きたいです。
その後は、文学と思想の香漂う
「シェイクルピア&カンパニー書店」へ。
第二次大戦前より、
無名で無一文だった文学家たちが、
ここで生き、
その夢と作品と紡いでいった場所です。
いまや、世界中から人が集まります。
この日もあふれんばかりの人でした。
小さな書店が起こした奇跡を目の当たりにし、
またもや号泣。
何か記念に本でもと思いましたが
読めないし、吟味している時間もなかったので
ノートとハガキだけ購入。
ここに行くために
もう一回パリまでの交通費払ってもいいくらいです。
それくらい好きになりました。
本「シェイクスピア&カンパニー書店の優しき日々」
が日本の自宅にあります。
帰国したら速攻読み返さなくては。
美味しいと有名なお店でジェラードを食べ、
母のお土産を買ったところで
パリを出発しなければならない時刻になりました。
ホテルが用意してくれたシャトルバス
(といってもただのバン)
に乗り、空港へ。
途中、大渋滞に巻き込まれ、
「乗り遅れたらどうするんだいったい!?」
と焦りましたが、
無事に間に合い、
セビージャのピソに帰り着きました。
たとえ1泊2日でも
行って本当に良かった!
美しいもの、おいしい料理、歴史的財産にたくさん出会えた
素晴らしい時間になりました。
何度でも行きたい街ですね、パリ。
大好きになりました。
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