たくさんの喪失をあつめる。(小牧幸助文学賞応募作)

夢でいつも首を絞めている相手だけど愛しい

20文字

ぺたんこの毛布にまだ毎晩おやすみを告げる

20文字

毎年記憶が美化されていく、今はもうない庭

20文字

また同じ名前の人を好きになってしまったの

20文字

おまえたちはわたしより先に死ぬというのに

20文字

観覧車から落ちたのはイヤホンともうひとつ

20文字

来週はもう会えないの「もう」が主だなんて

20文字

壁に向かって怒鳴ってる人にも家庭があった

20文字

犬が喋ってもいいんだよ、いいの、夢だから

20文字

こちらの企画です。

https://note.com/komaki_kousuke/n/n7dc59a22a089

続けていくつも20文字を書くの、ひとりで連歌やるみたいで楽しかった。いや、喪失についてずっと考えてたから楽しくはなかったけど、物語とはなにか、というものを考えるヒントにはなったきがする。

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