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【フェブラリーS(G1)回顧】推奨馬ドゥラエレーデ12着…何処!?

【フェブラリーS結果】
11番人気ペプチドナイルが戴冠! 3連単は153万500円に

18日、東京競馬場で行われた第41回フェブラリーステークス(4歳上・GI・ダ1600m)は、好位追走から直線の追い比べを制した藤岡佑介騎手騎乗の11番人気ペプチドナイル(牡6、栗東・武英智厩舎)が、中団から脚を伸ばした5番人気ガイアフォース(牡5、栗東・杉山晴紀厩舎)に1.1/4馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分35秒7(良)。

さらにクビ差の3着に13番人気セキフウ(牡5、栗東・武幸四郎厩舎)が入った。なお、1番人気オメガギネス(牡4、美浦・大和田成厩舎)は14着に、2番人気ウィルソンテソーロ(牡5、美浦・小手川準厩舎)は8着に、3番人気ドゥラエレーデ(牡4、栗東・池添学厩舎)は12着に終わった。

勝ったペプチドナイルは、父キングカメハメハ、母クイーンオリーブ、その父マンハッタンカフェという血統。重賞未勝利、前走の東海Sも6着ということもあって11番人気に甘んじていたが、これを見事覆しGI制覇を果たした。本馬を管理する武英智調教師はこれがJRA・GI初制覇、鞍上の藤岡佑介騎手は2018年NHKマイルC(ケイアイノーテック)以来のJRA・GI2勝目となった。

【フェブラリーステークス】~騎手コメント~

1着5-9 ペプチドナイル(牡6、藤岡佑介・武英智)
「ちょっと厳しいペースを追走して、早めに先頭に立ったので、何とか踏ん張ってくれという感じで乗っていましたし、馬自身がよく頑張ってくれたなという印象でした。並びは想像がついていて、想定以上に楽に好位が取れて、何とか良い手応えで回って来られないかなと、期待しながら乗っていました。あまりにも楽に先頭に立ったので、このまま押し切れないかなと思っていて…直線は長かったです。(武英智厩舎とは)普段からコミュニケーションをとっていて、馬自身がすごく調子が良さそうで、レース自体はプレッシャーもかけられずに、『気楽に乗ってきてくれ』ということで、良いパフォーマンスを出すことができました。すごく馬の仕上がりも良かったですし、順調に仕上げていただいていて、(武英智調教師が)騎手の頃から仲が良かったので、『よくやったな』と言いたいです。馬のリズムさえ守っていけば、力強く、長く脚を使える馬ですし、前走はちょっとうまくいかなかったので、今日はとにかくスムーズに、というつもりで乗りました。今日は人気薄だったにもかかわらず、たくさん『おめでとう』と声をかけていただいて、すごく嬉しかったです。これからも頑張りますので、応援よろしくお願いします」
(武英智調教師)
「(GI初制覇)嬉しいです。ここまでGIで人気になりながら勝てず、GIの壁はものすごく厚いなと思っていましたから嬉しいですね。結構ここまで使い詰めでしたが、いよいよ本格化してきたなという感じでしたから、チャンスはあると思っていました。最初は体質が強くなかったので長い距離でゆったり走らせてきましたが、今ならマイルでもいいかなと思っていました。デビューから2戦、芝でついていけなくて、芝スタートでもダッシュがつかず、その点はどうかと思っていましたが、馬が強くなっていますから、今ならこなせるのではないかなと思っていました。枠が出てすぐ藤岡騎手から連絡が来ましたが、並びが良いと意見が一致しましたし、作戦通りと言いますか、考えていた通りの競馬でした。ただ思ったよりペースは流れていましたから、ウィルソンテソーロが出て行った時にあまり付き合わないで欲しいなと思っていたところで引いてくれたのも良かったです。(先頭に立つのが)さすがに早いなと思いましたが、思ったより楽に先頭に立っていましたし、後ろからも来られそうになかったので大丈夫かなと思いながらも、長いなと思って見ていました。(声は)出ましたね。普段は出さないのですが、オーナーが、僕が騎手時代、一番しんどかった時に支えてくれたので、とにかくオーナーの馬で何とか大きい所を獲りたいと思っていましたから、無我夢中で応援しました。(先頭でゴールに入り)嬉しいのとホッとしたのと、早くオーナーに会いたいなと思いました。まだ特に会話という会話はしていませんが、この後馬の状態を見てから、感謝の気持ちをお伝えできたらなと思っています。(今後について)距離は1600mから2000mくらいならどこでも良いかなと思っています」

2着4-7 ガイアフォース(牡5、長岡禎仁・杉山晴紀)
「道中で少しキックバックを気にしていたけど辛抱していた。前が流れていてちょうど良いポジションだったし、リズム良く運べて脚も使っているんですがね。ダート自体は問題なかった」

3着4-8 セキフウ(牡5、武豊・武幸四郎)
「とにかく具合が良かった。この馬のレースに徹していい伸び脚でした。欲を言えばもう少し湿った馬場の方が良かった」

4着5-10 タガノビューティー(牡7、石橋脩・西園正都)
「上手に仕上げてもらっていて、ベストの舞台のG1で勝ちたいと思っていた。きょうは馬場が前残りだったし、あとはペースが流れてくれればと思っていた。もう少しでしたし良く頑張ってくれた」

5着6-11 キングズソード(牡5、岩田望来・寺島良)
「ペースが速くなったのは良かった。3、4角にかけて外に張り気味でため切れなかった。最後はいい脚を使ってくれたし、初の1600メートルでいいレースができた。もう少しだったので残念だったけど、力のあるところは見せられた」

6着7-13 レッドルゼル(牡8、北村友一・安田隆行)
「落ち着いてレースに臨めた。自分の競馬に徹しようと思ったし、リズム良く運べたし脚は使ってくれた。欲を言えば4角でセキフウにふたをするぐらいで回って来られれば良かった」

7着2-3 ミックファイア(牡4、矢野貴之・渡辺和雄)
「久々の1600mで、さらに相手が一線級だったこともあり、ペースに戸惑っている感じもありました。初めて内で囲まれて我慢する形になったのですが、上手く対応してくれましたし、次に向けて競馬の幅が広がったと思います。良い内容でした」
(渡辺和雄調教師)
「内枠で砂を被る競馬は初めてで、経験したことのないポジションで戸惑っていました。前が流れていましたが、渋太くしっかりと伸びてくれました。中間いろいろあった割には頑張っています。まだまだ良い状態で持って行けると思いますし、またチャレンジできると思わせる競馬でした。羽田盃や東京ダービーの頃より落ち着いていましたし、体が少しずつ成長しています。パドックでもだいぶ大人でした。今日の競馬が良い経験になりましたし、やれるぞという手応えを掴みました。1600mの激流を経験したので、馬の様子を見ながら川崎記念も含めてかしわ記念を視野に入れたいと思います」

8着7-14 ウィルソンテソーロ(牡5、松山弘平・小手川準)
「スタートが速くて外からいいリズムで走れていたと思う。とにかく結果が出せなくて悔しい。これだけの馬の依頼をもらったのに申し訳ないです」

9着8-15 ドンフランキー(牡5、池添謙一・斉藤崇史)
「パドックから返し馬、ゲート裏にかけてイライラしていた。休み明けなのかもしれない。ハナには立てたけど大きな馬なのであまり速くは感じなかった。それでも1400メートルぐらいまでは踏ん張っていたし、状態が上がっている途中を考えればよく頑張っています」

10着8-16 アルファマム(牝5、R.キング・佐々木晶)
「スタートは速くない馬なので前半はリズムを重視して運んだ。直線に向いても手応えが良かったし、いつものようにしまいの脚は見せてくれたけどラスト100メートルで疲れてしまった」

11着1-1 イグナイター(牡6、西村淳也・新子雅司)
「思ったようなポジションは取れた。距離もあるのか最後に伸び切れなかった。でもいいチャレンジだったと思うし、こうした一線級を相手にしたことでイグナイターがさらにステップアップしてくれると思う」
(新子雅司調教師)
「あのポジションでついて行ったので、止まってしまいました。それでも見せ場のある、夢のあるレースだったと思います。全然やれないことはない感じだったので、このチャレンジを糧にまた挑戦したいです。今後はオーナーと相談して、ドバイかさきたま杯を目指したいです」

12着2-4 ドゥラエレーデ(牡4、B.ムルザバエフ・池添学)
「結果的に距離が短すぎたし、勝った馬のプレッシャーもあった。もう少し距離があった方がこの馬の力を出せると思う」

13着6-12 スピーディキック(牝5、御神本訓史・藤原智行)
「ついていったぶんしまいが甘くなった。結果的にじっくりいった方が良かったかもしれない」
(藤原智行調教師)
「去年よりも場慣れしていて、競馬場に着いてすぐに落ち着いていました。御神本騎手が強気について行って、4コーナーではおっと思いました。最後は伸びるかなと思いましたが、その辺は牝馬だからなのでしょうか。やりたいレースはできました。1マイルが良いと思うので、今後はかしわ記念辺りを考えています」

14着3-5 オメガギネス(牡4、C.ルメール・大和田成)
「勝った馬の後ろのベストポジションだと思った。ただ、4コーナーで伸び切れなかった。前回1800メートルで頑張っていたから、きょうは少し疲れていた」
(大和田成調教師)
「直線に向いてゴーサインを出した時、急に脚がなくなってしまいました。いつもよりゲート裏で入れ込みがきつく、スタッフが抑えるのに苦労していたみたいです。ジョッキーもテンションが高い雰囲気があったということでした。もしかすると、大事に使って、ある程度十分に間隔を取って使っていたので、タイトなローテーションが馬に影響したでしょうか。敗因としては、慣れていないローテーションと、目に見えない疲れがあったでしょうか」

15着3-6 カラテ(牡8、菅原明良・辻野泰之)

16着1-2 シャンパンカラー(牡4、内田博幸・田中剛)
「中間はゲートを集中してやっていかざるを得なかったけど、普通にゲートを出てくれたところはひと安心だった。いい位置でついていけたというところは良かった。一つの課題はクリアできたと思う。砂をかぶっても大丈夫だったし、いい経験になったと思う」

推奨馬ドゥラエレーデ(3人気)は、スタート良く先行4番手追走から直線で一気に突き抜け優勝…のはずが?? 追い出されると反応鈍く馬群へと沈み込み12着惨敗…残念。

レースは、好位追走から直線の追い比べを制したペプチドナイル(11人気)が、中団から脚を伸ばしたガイアフォース(5人気)に1.1/4馬身差をつけ優勝。さらにクビ差の3着にセキフウ(13人気)が入り、大波乱決着!?

当然ながら、馬券はハズレ…(ノД`)・゜・。


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