ドット絵を図案として使える手芸 の紹介

はじめに

ドット絵アドベントカレンダー13日目への投稿記事です。

ドット絵を図案として使える手芸について紹介させていただきます。とてもざっくりとした内容です。気になったら手芸名で画像検索を行うと、イメージがつきやすいのではないかと思います。手芸として8種、おまけとして2種の、計10種をピックアップしてみました。

概要の他、分かる範囲で「色数」と「サイズ」についても記載しました。「色数」は材料の色数がどの程度あるか。「サイズ」は16×16のドット絵の場合、どのくらいの大きさになるか。あくまで参考程度にとらえていただければと思います。


■刺繍(クロスステッチ)■
ドット絵で手芸といえば真っ先に思いつくくらい有名だと思います。
糸を交差させて刺すことからcross stitchと言います。
使用する糸は刺繍糸なのですが、布はあらかじめ升目がある特殊な布を使用します。また、針も先がとがっていない専用の「クロス針」を使用します。「抜きキャンバス」を使用すれば、升目のないハンカチ等への刺繍も可能です。

縫い方がシンプルなので刺繍の中でも初心者向けとされます。手芸キットも多いです。一方で難易度はいくらでも高くできます。奥は深いです。

・色数 :434色(オリムパス25番刺繍糸の場合。他メーカーのもあります)
・サイズ:6.4cm×6.4cm~2.3cm×2.3cmくらい(布の升目の大きさ次第)
・取扱い:手芸店

作り方や糸等の詳細は以下のサイトをご参照ください。
オリムパス クロスステッチの基本

■編み物■
いくつか種類はありますが、向いているのは棒編みと鍵編みです。
編目模様をドット絵に見立てて編みます。とはいっても編目は正方形にはならないため、図案の工夫が必要となることもあります。また1本の毛糸を一筆書きのように編んでいくため、計画的に進める必要があります。
文章にするとシンプルなのですが、かなりの愛と根気と技術が必要だと思います。

・色数 :毛糸の種類によります。多いと100色、少ないと12色くらい?
・サイズ:毛糸の太さ次第
・取扱い:手芸店、百円ショップ

作り方等の詳細は、以下のサイトをご参照ください。
手づくりタウン 編み物の基本

■キャンバス手芸■
プラスチック製の「キャンバス」に毛糸等の太めの糸を刺していきます。いろいろな刺し方やデザインがありますが、クロスステッチのような刺し方が可能です。
ベースがプラスチックですので、パーツを組み立てると立体物も作れます。よくみるのはティッシュケースカバーや小物入れなど。頑張れば痛ティッシュケースカバーも作れると思います。

・色数 :毛糸の種類くらい
・サイズ:パナミ製で、6.6cm×6.6cmくらい
・取扱い:手芸店、百円ショップ

詳細は以下のサイトをご参照ください。
ハマナカ 健康手芸 キャンバス手芸

■ビーズ手芸■
ビーズでドット絵というと、表現方法は3種類あるかと思います。
①ワイヤーやテグスを使用してビーズを編む方法(針は使いません)

ビーズステッチ
 針と糸でビーズを編みます。いくつか技法があります。
 ドット絵に近いのはスクエアステッチです。

ビーズ織り
 織機を使用します。空き箱等でも代用できますがやりづらさはあります。

ビーズは色や種類が豊富です。
②③では「シリンダービーズ」という円柱形のビーズの使用がお勧めされています。「デリカビーズ」「ベストビーズ」といった名称で販売されています。

・色数 :1000色(デリカビーズ DB(11/0))
・サイズ:2.8cm×2.6cmくらい(ビーズ自体がちょっと長方形なので)
・取扱い:手芸店(普通の丸ビーズなら百円ショップにもあります)

■アイロンビーズ■
ドット絵で手芸、といえばクロスステッチに並ぶくらい有名なのではないかと思います。
熱で融ける円柱形のビーズを並べて形を作り、ドライアイロンで加熱します。
ビーズの形が円形なので、ドット絵をほぼそのまま再現できます。いくつかのパーツを作って立体物を作ったり、可動できるようにしたりと奥は深いです。

店舗でよく見かけるのはパーラービーズとナノビーズ。
ネットのみの扱いですが、色数が多いのはフューズビーズです。

パーラービーズ 57色 直径5.0mm
ナノビーズ 47色 直径2.6mm
ナノビーズは作り方と透明プレート等、必要な材料の入ったキットも多いです。手軽にポケモンやマリオが作れます。

・ミドルフューズビーズ 129色 直径5.0mm
・ミニフューズビーズ 115色 直径2.6mm(16×16だと、4.5cm×4.5cm位)
 フューズビーズの取り扱いはピクセルピコのみです。

自由に打ったドット絵と比べると色数は制限されてしまうのですが、各ブランドの色数に対応してデザインができるアプリもあります。 ビーズクリエイター - アイロンビーズ図案作成アプリ

アイロンビーズアドベントカレンダーもあります。ハンドスピナー、カッコいいです。

■プラバン■
プリンター対応のプラバンがあるため、印刷して加熱するだけで作ることができます。多分、一番お手軽です。プラバンはオーブンに入れて加熱すると1/4くらいに縮み、より硬くなります。それだけでもキーホルダー等が作れますが、最近は下記で紹介するレジンと組み合わせることも多いみたいです。

・色数 :プリンター次第
・サイズ:印刷設定次第
・取扱い:手芸屋、百円ショップ

■レジン■
英語で「樹脂」なのだそうです。液体状ですが、条件によって硬化します。
「エポキシレジン」という2種の液体を混ぜて硬化させるものと、「UVレジン」という紫外線で硬化するものがあります。UVレジンは太陽光でも固まりますが、UVライトという器具を使用すれば5分ほどで硬化します。
つやつやした感じになり、ふくらみを持たせることもできます。更にグリッター等のキラキラした素材を混ぜられます。アイロンビーズやプラバンと組み合わせると、より凝ったものを作ることも可能です。
レジンの型には立方体が作れるものもあります。うまく使えばボクセルっぽい物もできるのではないかと考えることがあります。

・色数 :透明の液体に着色料で色付けします。色付きのもあります。
・サイズ:自由自在
・取扱い:手芸店、百円ショップ

詳細は以下のサイトをご覧ください。
クラフトタウン

■モザイクタイルアート■
最も古いものはシュメール時代に作られているそうです。
正方形の小さなタイルを並べて模様を作る方法と、薄い平面タイルを割って模様を作る方法があります。どちらも並べた後は目地材を塗り、半日~一日ほど乾燥させます。百円ショップなどでも取り扱いがあります。下記のサイトが分かりやすいです。
【100均DIY】タイルで作るDIYは100均タイルで簡単かわいくできる!

<おまけ>
ドット絵図案をそのまま使えそうな、手作り系おもちゃの紹介です。

■アクアビーズ■
水をかけるとくっつく球状のビーズを使用します。
球状なので六角形に並べたほうが安定すると思いますが、ドット絵のような並べ方も可能です。マリオが作れる、ドット絵キットも出ています。
水で溶けるため、雨にぬれたり洗濯機に入れると大変なことになるそうです。

・色数 :40色くらい
・サイズ:1粒5mm球、なので8cm×8cmくらい
・取扱い:おもちゃ売り場(女の子コーナーに多い気がします)
・公式サイト アクアビーズ

■オリケシ■
直方体のゴムを型(13×13マス)に並べ、水をつけて電子レンジで加熱します。そうするとくっついて消しゴムになります。
形を工夫すれば32×32等、大きなものもできそうです。

・色数 :26色くらい
・サイズ:13×13マスで、約3.2cm×約3.2cm
・取扱い:おもちゃ売り場(女の子コーナーかも)
・公式サイト オリケシ


おわりに

ドット絵を図案として使える手芸の紹介をさせていただきました。紹介した手芸以外にも、工夫次第でドット絵っぽいものを作ることができます。話題になった網戸ットや付箋ドットなどがいい例だと思います。

手芸を行う上で注意すべきは、「権利」です。手芸で作った作品は、ある意味「グッズ化」されたものとなってしまいます。そのため取扱いには注意が必要となります。ネットで目にする作品のすべてには製作者がいます。もし図案に使いたいと思った時は、必ず製作者の許可を得ましょう。また、版権キャラクターは二次創作のガイドラインに従ったうえで取り扱いましょう。

図案に使うドット絵が、自分で打ったオリジナルキャラクターなら問題はありません。16×16という、ドット絵としては小さく感じるものでも手芸にするとなかなかのボリュームになります。まずは小さいものから、試しに作ってみるのも楽しいです。画面の中にいた自分のキャラクターが手の上にいる、というのは筆舌しがたい嬉しさがあったりします。

16×16、5色の自作キャラをいろんな手芸で作ってみました。

左からクロスステッチ、ビーズステッチ、キャンバス手芸、アイロンビーズ(ミニフューズビーズ、パーラービーズ)です。同じキャラでもだいぶ印象が変わります。色々と比べてみるのも楽しいです。

以上となります。ここまでお読みいただき、ありがとうございました。

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