何にもわかっちゃいない!
組織の運営について色々と考える立場になってしばらく経つ。
昔から,僕は人に仕事をおお願いするとか,デリゲーション(権限譲渡)するのが苦手なところがあって,
なにかとバタバタして自分で解決することが多い。
そっちの方が早いし効率的だと思っていた。
でもそれは,長い目で見てマイナスでしかなくて,組織のパフォーマンスは上がらない。僕一人のアウトプットを超えてくることがほとんどない。
それを何とかしようとして,年度の切り替わりの辺りから意識的に,一緒にやってくれる仲間や後輩に仕事を振るようにしてきた。
いち団体の代表として,
自分の仕事は直接動くことではなくて,仲間を動機づけして,目的意識と責任を持たせ,彼らが動いてくれることを待ち,行方を見守り,そして彼らが成長して物事が自走しだすところまで導くことだと思っている。
とか言ってた。
その結果,僕自身の自由な時間は増え,昨年なかなか取れなかったインプットするための時間が生まれ,精神的にもとても余裕が生まれてきた。
「あー,よしよし。うまくいってるなー。」
ってなんとなく思っていた。
なんとなく何かを掴んで,なんとなく何かをわかった気になっていた。
ただ分かった気になっていただけだった。
ちょっとみんなが動き出してくれているのをいいことに,目を離していたのかもしれない。
すると,思っていたより組織とか個人のパフォーマンスが上がってこなかった。
多分にそれに気づいてなかったわけではないと思う。
でも,問題視しなかった。
「まあ,こんなものか。」って。
4月は年度初めということもあり,かなり入れ込んでいた。
ここが肝心だと。
そこを乗り越えたから,あとはなんとなくうまく回っていくんじゃないかとも思った。
多少うまくいかなくても,何か失敗が起きても,それも織り込み済みだから大丈夫,とたかをくくっていた。
いやいやいや,
時間はないのだ。
学生が中心の組織である以上,メンバーはどんどん変わっていく。
まずはこの1年で変えてしまわなければ段階は一気に戻る。
それを意識して駆けてきたのに,ここで一気に怠けてしまっていた。
別に,上手くいかなくてもいいし,失敗もOKだと思っている。
大きな問題にならず,後輩たちが学んで成長すればいいと思う。
今回,ハッと気づかされたのは,僕がアクションをサボったことだ。
「リマインドする」,「話す」,「提案する」,「待つ」。
組織に対して,僕が意図的に関わって,その成果として組織としてのアクションが生まれ,良いか悪いかはともかくある結果が生じる。
そこから,また改善していく。
僕がアクションをサボると,僕自身の失敗が起きない。
何度も言うが,これはサボりだ。怠慢だ。ただ自分への戒めのためにキーボードをたたき,あろうことかネット上に公開しようとしている。
(いったいこんなもの誰が見るのか。)
きっと,いや間違いなく,組織を回していくのはそんな簡単なことではないのだ。
こんなぺーぺーの素人が怠けている暇などない。
常に戦略を立て,外側にも内側にもどうやってアプローチするのかを考え,
必要があれば,メンバーと対話し,思考の共有をして,
一緒にアクションの評価と改善に取り組み,その上で責任を預けて,
彼らの失敗と成功を見守る。
そのために「伝えるべきことは伝えるべき時に伝える」
そのタイミングを常にうかがう。
当たり前だが,勝手にうまくいくわけがない。
でも勝手にうまくいっていると感じていたのは否めない。
僕はまだ何にもわかっちゃいない。
優雅な白鳥が,水面下で必死に水をかいているように,
たくさんもがく必要があるのだ。
あー。がんばれ自分。しゃんとしろ自分。進め。
以上,反省文でした。
※後で調べたら,白鳥って浮力で浮いてるらしい。全然もがいてないらしい。
2018年5月18日
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