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ゆうミア合同の主催をやった話

お世話になっております。
ゆうミア合同主催のよほろです。
(34人にしか伝わらない書き出し)

昨日(日付的には2日前)、無事僕ラブ36が終わり、たった今、当日受け取れなかった方への献本の発送連絡を済ませたところです。
これの発送作業と、数名の方に後日直接手渡しするのが終われば今回の合同作業は完全に終了、という事になるんでしょうか。

誰に聞かれたわけでもないですが、今回合同を企画するに当たって、当時の動きや想いを、覚書の意味も込めて一通り書いていきたいと思います。
自分語りになりそうな部分はなるべく後半にまとめるので、「合同の主催ってどんな感じだったんやろ」と思っている人は順番に読み進めて頂ければと思います。


合同ってどんな感じで進めてたの?

こういう手の内って確定申告のやり方とかと同じでみんなネットで教えてくれないから、どんどん明かしていきたいと思います。

・編集担当が自分以外にいるパターン
・参加者を公募で募るパターン

この条件での進行になります。


1,締切を切る(8月)

まずいつどのイベントで出すか、ですね。
立案した8月の時点で確かイベントが
①10/1のニジガクオンリー
②11/6の僕ラブ35
③1/22の僕ラブ36

7月にやっていた僕ラブ34の時に運営さんが「1月の僕ラブはビックサイトです」って言っているのを聞いて、間に合うタイミング的にもそこが一番適正なんじゃないかって決めたような気がします。

そこから逆算して原稿提出の締切と参加表明の締切を作っています。
原稿提出の締切に関しては、自分たちが余裕を持って対応できる期間にしています。普段は普通に仕事しているからね。

参加表明の締切について。
人数の確定が早ければ早いほど自分がかけないといけないリソースが分かるのでさっさと締め切った方がラクなんですが、今回の合同に関しては立案の直後にニジガクの5thライブと、それを終えた上でのニジガクオンリーが控えていた為、「急にゆうミア書きたくなってきた〜〜〜」って人が出てきても間に合うような締切にしました。


2,要項を作る(8月)

締切以外の募集要項を決めましょう。
どんな大きさの本でどんな仕様なのか。(本文モノクロ、カラー、小説や漫画の形態等)
一人あたりのページ数も決めておくと参加者が集まって来るにつれて印刷費の見積もりもある程度立てられるようになります。
ただし小説の参加者の方が元気モリモリMAX文字数で上げてくださった時は、こちらで規定ページに収めるための手腕が必要です。(今回その部分は編集に全部任せました。マジで助かった)

その他の注意事項とかに関してはこの世にある合同企画の要項を色々見て、自分に必要な部分を持ってきましょう。その上でCPの界隈とかコンテンツの界隈の雰囲気を鑑みて、リスクヘッジとして先に伝えておいた方が良いことはいっぱい書いておきましょう。
人間って注意事項とか約款とか、なげえ文章が書いてあると読まない人のほうが多いんですが、後々引用できるのと、書いてあるという事実に意味があるのでいっぱい書いたほうが良いと思います。

そんな感じで作ったのが以下のTwiplaです。


この作業と並行して、今回はGoogleスプレッドシートでガントを引いて全体の締切が確認できるようにしています。
同好会メンバーの誕生日とかLIVEの日付とかも書いてある(被ると大変なので)



3,参加者に連絡する(10月8日〜)

参加者が決まったので個別にDMを送りましょう。
今回は小説・イラスト・漫画・三形態に分かれていたので、

①その人ごとの形態の注意事項(文字数・ファイル形式・塗り足し等)
②原稿の提出方法(gigafile便とか)
③提出後の流れ(チェックバックあるかもよみたいな)

大体こんな感じの事を送ります。

あとは提出締切まで原稿が届くのを待つだけです。

余談ですが今回何人かの方が、結構早い段階で原稿の仕様についてや、自身の作業環境についての質問をしてくださいました。
めっっっちゃくちゃありがたかったです……。
原稿をもらってから修正になるとやりとりも増えるので無駄が多くなっていくし、何より困ったら早い段階で連絡をくれる人という事が分かるだけでこちらの安心感は半端なく上がります……。


あ、書き忘れてましたが表紙のイラスト発注についてはtwiplaを立てる時に別途行っています。
「断られたらどうしよう・・・」と思って一応候補になる方を二名くらい決めていましたが、今回に関しては第一候補だったまりたにさんが承諾してくださったので、スムーズに進みました。(ありがとうございます)



4,原稿が届いた!(10月〜)

原稿が届いたらチェックしましょう。
爆速で上げてくださった方のものはできる限り届いた段階でチェックしています。
他意はないですが、提出締切を過ぎていたり連絡が無い方もいるのでその場合は個別に確認を取ります。

頂いた原稿の管理に関しては、まず全てローカルに保存。
今回は編集が別にいたのでGoogleDriveに参加者毎の個別フォルダを作成し、頂いた原稿をGoogleドキュメントにアップし直しています。
このフォルダは後々再登場します。

五月雨に届くので誰が提出済みで誰がDriveにアップまで終わってるか、一通りスプレッドシートでチェックつけて管理してます。
これしないとマジで無理。


5,校正作業(12月〜)

頂いた原稿の修正したり差し戻したりします。
今回は編集の鷺ノ宮の方が文章が書けるので、小説側の校正は全ておまかせしました(一応自身でも目は通しましたが)
漫画、イラストに関しては私の方でもPhotoshopでなんとかできる場合は修正したりしなかったりしています。
この辺りの「どこまで伝えたほうがいいかな」と「どこまでこっちでやって、どこまで直してもらうよう連絡する方がいいかな」は結構人によりけりで、この企画を通してのやり取りやtwitter上での人なり、生活リズムを考えて対応を変えてます。
なるべくお互い無駄がないスマートなやり方が◎

ちなみに文章の校正にはgoogleドキュメントのコメント機能を使いました。
ここ、やり方決めたときはけっこう未知で

①自分のDriveにドキュメントファイルをアップ
②編集(第三者)がコメントを追加
③元の文章を書いた人(第三者)がチェックして②のコメントの承認を押す

このやりとりを①のファイルの権限を全開放するだけでいけるのか不安だったんですが、大丈夫でした。
そんな使い方してる人誰もいなかったのかどこにも書いてなかったけど。



6,レイアウトを組む(12月下旬〜1月上旬)

ページに文字を流し込み、どれくらいの文字数で組むのか、改行はどうするかとかを決める。
全部編集がやってくれました。
自分でやってたら多分4月のイベント頒布とかになってたと思う。

できたやつは一応書いてくださった方に確認として戻しています。
修正箇所あれば随時対応。



7,表紙を作る(1月1週目)

実は5~6の時にお願いしていた表紙イラストの清書が届いていたので、レイアウトを組んでもらっている間に表紙のデザインを作っていました。
コンセプトが二転三転して、唸りながら提出したものを編集にダメ出しされ、結局二転のニくらいでやろうとしたコンセプトに戻って来たものを弄って完成し(❌やってもらい)ました。
今回のイベントで一緒に頒布する個人紙の方のコンセプトが映画のポスターだったのでこちらの合同誌も映画の紹介画像みたいな雰囲気になってます。



8,入稿する(1月2週目)

この辺りからもう本格的に精神がマジでヤバく、眠れない毎日を過ごしていました。
思ったより全体の進行が遅れており、○営業日入稿、の見積もりをいくつか並べて、「○曜日までに入稿できないと、追加で○万円かかります」みたいな胃が痛くなるような連絡をしながら、何冊売れたら黒字だろう・・・と毎日布団に入りながら考えていました。


9,売れる方法を考える(イベント週)

無事入稿と入金が済んだので、やるべきことはイベント当日に向けた準備です。
ポスター、お品書きは作るつもりでいましたが、他になにかやり残した事はないかと思い、突然思いつきでノベルティの栞を作りました。これもかなりギリギリで、イベント3日前とかに届きました。
身内からは割と好評だったので、可愛く描けたと思っています。
ここまでやって本当にもうやることが無いはずなのに、心のなかでは「売れなかったらどうしよう・・・」という不安がまだありました。

イベント当日は現地で献本を渡す人たちへの挨拶回りを編集の鷺ノ宮に任せて終始売り子に徹していました。売れ行きを見守りたい、一人でも立ち止まってくれた人が買ってくれたらの思いで張り付いていたんですが、今回現地で献本渡した人が20人くらいいたんで、一人でイベント出てたらマジで成立してませんでしたねこれ。

具体的な冊数に関しては流石に伏せますが、胃を痛める事はありませんでした。残った分は2/3をメロンブックスに通販用の在庫として渡しています。


10,イベント終了(1月22日~)

時系列が今に、話はこの記事の頭に戻るんですが、イベント会場で献本を渡せなかった人にクロネコヤマトの匿名配送サービスで送る予定です。
こちらに関しては詳しいやり方を書いて下さっている方の記事をめちゃくちゃ参考にしたのでよかったら参考にしてみてください。


以上。
自身が手を動かした作業の8割は参加者への連絡ですが、もしこれを見て「連絡するだけでいいなんてちょろいぜ」と思う人がいたら主催の適正があります。
ちなみに私はちょろい派でした。
強いて言うならばtwiplaのDM一斉送信機能は使い物にならない(ユーザー数の上限が記載されていないのに10人くらいにしか送れない・本家にない文字数制限がある)事と、個別にDMをする時に同じ内容のDMを複数人に連投するとスパム扱いされて規制がかかることが死ぬほど鬱陶しかったのが今回の結構デカ目のため息ポイントでした。

とはいえ参加者全員ぶちこんだDMグループを作ってしまうと、「あの人提出早すぎ、死のう」「あの人の原稿面白すぎ、死のう」みたいな悲しい戦争が生まれてしまうので、個別にDMを送るしか無かったんですが。



一旦CM
当合同はこちらから予約できます。

※ここから先、徐々に自分語りが増えるので、気になる方はここまでにしておいてください。



合同を始めたきっかけと意味

きっかけ。表面上に見える形ではこれが一番最初でしょうか。
アニメ2期が終わって、5thライブの1ヶ月前。
私のゆうミアもっと見たい欲は限界に達していました。
なんで主催やろうと思ったん?という部分に関してですが、
マジで正直に言います……内心では「オレのゆうミアも見てくれ〜〜〜〜!!!主催やったらもっと見てもらえるかな〜〜???」という超最悪な不順だらけの理由でした。
身近に編集やってくれる人いたし。

そんな不順な理由や目的も、実際に企画を動かしていくうちに徐々に心変わりしていきました。

原稿が続々と届き、まず驚いたのが、36人もいてテーマやシチュエーションが全然被っていないこと。
ある程度大まかなシチュエーションの類似はあるものの、「ゆうミアでこういうのが書きたい」の意思はもちろんばらばらで、個々に連絡を取りながら原稿を読んでいるうちに「人間の数だけその人の人生があって、その積み重ねて来た人生の中身で創作って変わるんだなあ」という(冷静に考えると当たり前の)気付きがありました。
今回一番身になったのはこの部分でした。

もう一点、今回参加して頂いた方々だけでも、自身で本を印刷して頒布するところまでやったことがある人が意外と少なかった事も。
「ほんとに作ってないの?これだけ書けるのに?」という方が何人もいらっしゃいました。
この点に関しては実際にやってみますという声はまだ聞いていませんが、この合同に参加したことで自分の作品が紙媒体という形で現実に顕現する喜びを味わい、「本、作ってみようかな」という気持ちに少しでもなれたのならば嬉しい限りです。

また、主催のよほろも編集の鷺ノ宮も「作りたいけどわからん!」の人を助ける喜びを今回の合同で体験してしまったため、困ったら気軽に声をかけてください。



合同をやる前に黙っていた事

この記事を書こうと思ったきっかけというか、無事この合同が終わったら自分の為に周りに言っておこうと思っていた事があります。

それは、これが初めての合同主催だったこと。
上で流れを書き出してる時点で当たり前っちゃあ当たり前ですが、それだけではなくて、実は二次創作の同人活動も、なんなら小説を書くこと自体もアニガサキ2期から入った超極浅人間なんですよね。
そんな横のつながりも殆どない自分なんかの企画に付いてきてくれる人なんているんだろうか、という不安が企画を立てる前からずっとありました。
半年前の自分に「34人参加したよ」って言ったら気絶すると思います。

こんなどこの馬の骨だか分かんないような人間の立てた企画に乗って頂いて、本当にありがとうございます。


自分の今後

上記の通り、二次創作をはじめて数カ月後に合同を立案、半年後に刊行、そしてその間、3冊ほど自分の本を出していました。
合同の原稿を読んでいて改めて「創作って自由にやっていいんだ」「自分の経験が全部活かせるんだ」という気持ちが強くなりました。
その上で二次創作である場合、本当に自由に書くために元ネタの設定が足かせになっていることもあるんじゃないかと思い、一次創作を書いてみる事にしました。
せっかくなので自分が苦手な「長く書く」というところも克服したいと思い、5月に開催される文フリに向けて今プロットや設定をまとめています。
その前月に開催される僕ラブに出るかは……まだわかりません。
でも出るとしたら多分ゆうミアだと思います。

創作って、楽しいね。


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