ラジオの思い出

小学生時代の思い出の一つは、ラジオである。
私の家庭は、(これからもこういうエピソードは多々出てくると思うが)甚だ過保護であり、小学生だった私の就寝時間は20時であった。
当然、いくら遊び疲れた小学生であっても、そのような時間帯に眠りにつけるわけがない。
私は、部屋が暗くなったあと、眠くなるまで時間を潰す便宜が生じたのである。

そこで、母が私に与えたのがラジオであった。
そこから聞こえてくる音の中には、家庭でも学校でもないもう一つの世界(言葉を変えて言えば、異なる文化)があった。

私はそれを熱心に聴くようになった。
その中で特に興味を持ったのは、野球中継と落語である。
ラジオの野球中継は、テレビよりも一層、抑揚のある実況があり、小学生の私を興奮させるには十分であった、と書けば良いであろう。

今回はもう一方、落語の私に与えた影響について書いてみたい。

落語には、小学生の私がそれまで知っていた笑い、ダジャレや漫画にはない面白さが隠れていた。
何と書いたら良いであろうか。
登場人物の滑稽さ、物語の中に一貫として流れているおかしみ、その秩序は問答無用で私を虜にした。
幼い私はそれらを注意深く捉えようとしていたのである。
しかし、話のオチだけは小学生の私にはいつもわからず、むず痒い思いをした。

私が今日、笑いやユーモアを愛するようになったのも、この影響が大きい。辛い現実(例えば勉強や仕事)の中にも、人間らしさが現出するようなときが多々ある。
そんなとき、私はその中にユーモアのある解釈を見つける。
少なくとも見つけようと試みる。
これは今日まで続く私の習慣になった。

内向的でネガティブな私のような人間は世界全体を嗤うだけの覚悟が必要なのである・・・。

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早川 あすむ

東京に暮らす社会人。 半生や考えたことや本の紹介を書いていきます。 何かございましたらお気軽にどうぞ→ hayakawa.asumu1991@gmail.com

私の半生記

半生を綴った記事です。

コメント2件

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すう(農業初心者)さん
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