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中学生の社会勉強

中学時代の話である。
そこでは遂に本格的な「お勉強」が始まった。

そのお勉強の中で最も私を驚愕させたのが、社会の授業で習った憲法、特に基本的人権の尊重という項目である。

私はまず、このような理想が国によって定義されていることに驚き、次に、そうした理想が何十年も前から規定されているにも関わらず、一中学校の中でさえ、それが叶えられていない現実に驚いたのであった。
つまりは私の在籍していた田舎の公立中学校でも、いじめというものが確かに存在し、それゆえ人権は一つも守られていなかったのである。

また、体罰や教師側の理不尽な叱責もなくはなかった。
教師は聖人ではないと気づいてはいたけれど、或いは気づかされてはいたけれど、それでも、その頃の私は彼らに歯向かうことなど考えもせず、良い成績を修めて、教師の言うことをよく聞いて、いわゆる「良い子」であることが私の基本的な、絶対的な態度であった。

憲法は、雲の上にあった。一部の生徒にとって、校則がそうであったように。

また、私が熱心にテレビのニュースを見るようになったのも中学時代からである。
それらは、未熟な私に国内外の政治や経済の基礎を教えてくれたように思う。

そうしているうちに、私は日々、報道されるニュースが刻々と変化していることに気づいた。
一つの問題が解決したかと思うと、もう次の問題が取り上げられる。

私は、社会で発生する問題はもしや無限ではないかと気づいたのである。
なんという迂闊さであったろう。中学生になるまでこの真実を知らなかったとは!

しかし、この発見は大きかった。
思春期特有の様々な問題を抱えていた私も、解決ばかりが正解ではないと知ったのである。
長い目で考えたり、時間に任せて放置してみたりすると案外楽になるものもあって、そうして私は生きる術のいくつかを体得した。

テレビは相変わらず、世界の歪みを伝えていた・・・。

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早川 あすむ

東京に暮らす社会人。 半生や考えたことや本の紹介を書いていきます。 何かございましたらお気軽にどうぞ→ hayakawa.asumu1991@gmail.com

私の半生記

半生を綴った記事です。
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