独身社長(22)、家族留学に行ってきた。

こんにちは、株式会社ウツワの代表をしているハヤカワ五味と言います。

前回の記事では、様々な方から沢山の反応をいただきました。


〜前回のあらすじ〜
スタッフの突然の妊娠報告にビックリ!
基本3人体制だったので焦るハヤカワ。いや、でもそもそも1人休んでダメになる会社が間違ってない〜?!
経営者として、女の子として、働きやすく、ちゃんと利益を出せる会社とはなんだろう…と思いを馳せ、経営業という長い旅路についたのであった。


そんな前回の記事についていただいたコメントの中には、辛辣ながら確かにと思うものもポツポツ…

「つまりいまのところ妊婦さんに配慮して作った制度は『残業なしだけ』ってこと? 」
「定時が7時じゃ保育園のお迎え間に合わないから、残業ナシだけじゃその子続けられないよ。 」
「現実には社長一人が負担背負って乗り切るのかなという予感も。」

ー全てはてブから引用


そう、最終的に私が22歳/未婚の人生経験のみでいかに頭をひねっても、中々、とんちんかんな案しか出てこないものなのかもしれない…と。だって、私の周り、まだ第一次結婚ブームも来てませんよ?!

そ こ で 。

家族留学に、行ってきました。


家族留学とは?
ー将来、岐路に立つ若者が仕事に関しては考える機会があるのに対し、「ライフ」について考える機会が少ないため、manmaは若者のための家庭版OBOG訪問として『家族留学』を提供しています(中略)。疑問を持っている若者に家族留学に参加してもらい、一日子育て家庭に「留学」し、親と交流し、育児体験を通して自らのライフキャリアの選択や悩みのヒントを得る事業です。

そう、実際子育てされている家庭にお邪魔して、半日ほどご家庭と一緒に過ごし、肌で子供ってこんな生活してるのかあ…と感じたり、ご両親にお話を伺ってどのように過ごされてきたのかを知ったりできるプログラムです。

詳細は→ manmaの家族留学

ご家庭も、専業主婦/主夫やシングルの方から、共働きの方、経営者の方まで様々。
今回は、先述の通り、弊社のスタッフが出産を控えていることもあり、産後に仕事に復帰されている方、特に所謂ベンチャーと呼ばれるような会社にいらっしゃるFさんのご家庭に家族留学させていただきました。

Fさん…
1986年岩手県生まれ、31歳。
大学卒業後、ベンチャー企業に勤務し出産を機に退職。現在は別のベンチャー企業にてバックオフィスを担当。
旦那様は33歳、お子さんは長男が5歳、次男が3歳。最初の出産は26歳の時で、長男出産直後は1年専業主婦として過ごす。

当日は駅で合流し、ご自宅まで移動。
その日は旦那様が出張中だったため、Fさん、Fさんのお母様(おばあちゃん)、長男クン(5)、次男クン(3)の4人と私で過ごしました。

ハロウィン直前の土曜日だったこともあり、まず、おうちに着くなり長男クン次男クンはハロウィンの仮装に変身!


ええ〜かわいすぎるよ〜〜〜
なにこれ〜たまらん〜〜〜〜〜


かわいすぎるので、一緒に写真を撮りました♡
昔は子供が大嫌いだったのに、ハタチ過ぎると無条件に子供が可愛く見えるもんなんですかね。
その後は、一緒にテレビを見たり、おもちゃで遊んだり、折り紙を折ったり…(私、小学生時代は生粋の折り紙フリークだったのです)。


3歳でこんなに体が大きくて、5歳でこんなに色々話せるのか…とびっくり。
何より、次男クンの覚えたての言葉を、的確に翻訳している長男クンが流石です、笑。

その後、お昼ご飯を一緒に食べて、お子様二人がちょっと眠くなってきたタイミングで、Fさんに色々とお話を伺いました。

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ハヤカワ
ー家族留学、普段の生活の感じを肌で感じられて、すごく新鮮です。いくつかFさんにお伺いしたかったことがあるのですが、まず、普段はどのような生活をされているのでしょうか?

Fさん
そうですね、起きるのは大人は5時半で子供は6時、9時〜16時で勤務、21時頃子供と就寝という感じですね。

〜Fさんの1日の過ごし方〜
5:30 起床、朝の支度
6:00 子供たち起床
7:30 保育園バスがお迎え、出勤
9:00 勤務スタート
16:00 勤務終了
17:30 自宅最寄り駅到着
18:00 保育園お迎え
21:00 就寝
※自宅〜勤務先が遠いため移動時間が長めとのこと

ーひゃ〜!21時就寝の6時起きってちょっと想像できないですね…私、21時だとまだご飯食べてたり。

生活リズムが子供に引っ張られるようになったのは事実ですね。

ーFさんは、9時〜16時勤務ということですが、つまり、6時間+休憩1時間の時短勤務をされているのでしょうか?

はい。時短勤務をしています。
ただ、国が定める時短勤務の適用期間は満3歳の誕生日までとなってるので、会社と相談して今の勤務形態になっています。でも、3歳っていうとうちの下の子ですよ〜、この子を置いてフルタイムで働くのは中々難しいなあと。

ーたしかに、次男クンはまだ、言葉も覚えたてってくらいですしね。この段階で、フルタイム勤務となるとちょっと厳しいかも…。となると、満3歳超えても時短勤務が選択できる環境っていうのは、想像以上にとても大事ですね。

はい、本当に時短勤務できるのはありがたいですね。ただ、その一方で時短勤務にもちょっとした気負いがあります。例えば9時〜16時の時短勤務だとしたら、16時以降の業務が他の社員に託されてしまうのは事実です。となると、周りの社員さんたちが「なんで出産した人のしわ寄せを俺が/私が…」となる気持ちもすごくわかる。そして、そう思われているだろうことが、時短勤務者にも空気として伝わり、申し訳ないなあ…と居心地の悪さを感じている人も結構いるのかも。

私自身はあまり体感としてそういった居心地の悪さはなかったけれど、周りのママ友や、反対に時短勤務している人と一緒に働く友達の話を聞くとなかなかそこでお互い納得できていない雰囲気を感じます。なので、みんなが笑顔で時短勤務者を見送れる環境というか余裕というか、そういった働き方があったら更に働きやすかったかとは思います。調子の良い部署や会社じゃないと、現実的に難しいかもしれませんが。

ールール上は良しとされていても、周りの環境によってはかなり心理的負担になる可能性があるかもしれませんね。他、会社における周りの環境などで、出産後に何か変わったこと、感じたことはありますでしょうか?

そうですね。まずひとつめに、子供が突然熱を出すなど、予期できない出来事が増えましたね。一番びっくりしたのは、子供を保育所に預けて9時に出社したら、10時に電話がかかってきて保育所に呼び出された時でしょうか。そして、そういった予期せぬ出来事が起きる中で、勤務時間のみで評価されたり、子育てでの出来事をパーソナルな出来事とすり替えられて自分の貢献が正当に評価されなかったりした時は悲しかったです。

二つめは、やはり、出産直後や時短勤務したての頃は、周りの出産してない同期がバリバリ活躍しているのを見るのが辛かったです…。でも、その同期達が30前後で産休に入っていき、自分が逆に職場復帰したこともあって、今となってはこれで自分は良かったんだろうなあと納得いっていますね。どちらもアリだなと思いました。

ーなるほど。20代での出産となると、バリバリ働ける20代の時間を失う的な感じ方をしてしまいますが、出産をするという選択肢を前提とするのであれば、有意義な30代の数年を得れるとも考えられますもんね。失ったものに目が行きがちですが、失うことは得ることと表裏一体かもしれませんね。

ーでは、Fさんは出産後も働かれる道を選ばれてお子さんを保育園に預けてらっしゃるとのことですが、保育園もお金や定員などで様々課題があるイメージです。まずは、ぶっちゃけ、毎月どれくらいのコストがかかるのか教えていただいてもよろしいでしょうか?

保育園代が、3歳と5歳の2人で毎月10万くらいかな。2人とも認可だったらもっと安かったでしょうが…。
下の子が0-1歳の時にたまたま当たった認可保育園は民営のため独自力が強く「保育園はサービス業ではなく、国の方針に従うのが当然」みたいな教えが園全体に浸透していて…。例えば、枕カバーや布団カバーなど全て手縫いで作らなければいけなかったり。

ーうわ、いつの時代ですか…と思いましたが現代の話ですもんね…。今は認可外の保育所に移動されたんですか?

はい。認可外に移動してからはだいぶ心理的にも良かったです。例えば、子供だけでなく私たちのことまで気にかけてくださって…。しかも、スポーツやカルチャーなど様々なアクティビティもできるところなので、土日に習い事に連れていくことなどを考えたらかなり良い保育園だと思っています。

〜保育園についてのザックリした補足〜
認可国基準国や自治体が運営。認可施設としての厳しい条件をクリアしている状態。自治体運営のため、福祉的意義が大きい。最近では、とにかくどこも定員超えをしているため、そもそも入れなかったり、入れたとしても実質どこに入れるかは選べないようなものらしい。
認証都独自基準。認可基準だと都内設置が厳しいため登場した概念。各施設運営。認証施設としての条件をクリアしている状態。
認可外各施設運営。保育所としての運営許可はおりているが、認可/認証の基準は満たしていないという状態。自由度を高めるため、自主的に認可外としての運営を選択する場合もアリ。各施設運営のため、事業として、サービスとしての優位性が大きい。
※ざっくり聞いている感じ、存在意義としては、公民プール(→自治体運営/認可)とジムのプール(→個別運営/認可外)くらい違うのだろうなというイメージ。てっきり認可じゃないとダメ!くらいに思ってたけれど、一概にはそうとも言えなさそうだ。


ー会社に保育所に、Fさんを取り巻く環境について少しずつわかってきた気がします。そこで改めて仕事や会社の話に戻りますが、会社としてそういった子育て社員さんと一緒により良くやっていくために必要なコミュニケーションや制度ってどんなものだと考えられてますか?

なかなか、子育てや出産は個人差のあるものですし、そもそも会社の中でも独身、既婚、子供アリナシなど様々な選択をしている人がいるので、一律の制度というのは難しいものだなあと感じてます。だからこそ、まずは子持ち社員に対して、第一に必要なコミュニケーションは、頻繁な「状況確認/共有」かもしれません。

ー何か、頻繁な「状況確認/共有」が必要と感じられたキッカケなどあるのでしょうか?

これは、子育てに関係なく一般論かと思いますが、もう少し早めに相談してくれたら解決したのに…!って問題って割と多くありませんか?弊社の社員さんの中でも、もう少し早めに相談してくれたら調整できたかもしれない…ってことがあるなあと、バックオフィスに関わっている中で感じました。
さらに子育てにフォーカスすると、大人よりも1年ごとに状況が変わりやすいのが子供の特徴なので、子育て社員さん達はより頻繁な状況確認や情報共有が大事だと思います。

ー今日は問題解決のためのヒアリングでもあるのでネガティブな点を多くお伺いしていますが、そんな中でも家庭を持たれて最高だ…!と思う瞬間、エピソードなどお伺いしてもいいでしょうか?

最高だった瞬間…、そうだなあ。「ありがとう」って言ってくれるとかかな。
長男が文字を書けるようになってきたので、交換日記をしてるんですよ。しかも長男マメだから、ノートまで自作で作ってて、そして、なぜか名前の後に捺印するシステム、笑。その中で、これありがとう、あれありがとう、って言ってくれる時は、素直にすごく嬉しい気持ちになります。



それと、次男は保育園のお迎えのバスから降りてくる時、びっくりするほどいつも満面の笑みで!
そういった時に、ああ私はこの子たちに支えられてるなあと思います。

ーおお…。(あかん泣く)

人生において、ここまで無条件で好きになってくれる存在ってないと思うんですよ。無条件で好きになってくれて、会いたいと思ってくれる存在というのはとても心の支えになっています。そういった意味では、ハヤカワさんも以前書かれていましたが、仕事以外のコミュニティが増えたというのも自分を強くしてくれていると思います。

ーたしかに、自分の所属するコミュニティ、しかも無条件の愛に溢れたコミュニティが増えるというのは、自分自身の在り方にも大きな影響がありそうです。

それ以外にも、例えば「普通じゃ会えない人と、ママ友として知り合える」っていうようなこともありますよ!
それこそ、バリバリ働かれてからご出産されたような40前後のママさんとも、○歳の子を持つママという共通点を持って仲良くなれますから。中には、ええ〜!まさかこんなすごい人と仲良くなれちゃうなんて!こんな話聞けちゃうなんて!ってこともあります。なので、働く人間としても「最高!」って瞬間はありますね。

ーママ友コミュニティというと、ドラマみたいなドロドロ〜としたイメージが強いですが、そんな思いがけない繋がりもできるんですね!伺っていて感じたのが、先ほどの話と今の話「コミュニティが増えた」という点で共通しているなあと。自分がいていい場所というものが増えることは、情報も可能性も増やしてくれるし、自分自身を安定させてくれるなど、良いことが多いなと私自信感じていたので、すごく羨ましいです。ここまでお話ありがとうございます。

思い返せば大変なこと辛いことばかり目についてしまいがちだけど、話している中で、素敵なことや幸せなことが沢山あったことを改めて気付いて、自分としてもすごくいい機会でした。ありがとうございました!


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様々お話を伺いましたが、
・制度的にはイケてても、他社員さん役員さん達の空気感が寛容でないとしんどそう
・予期せぬ出来事が多いからこそ、よりシビアに正当に評価できるシステムがあったら最高(これが難しいんだ〜)
・大人と違って1年で大きく変わる子供がいるからこそ、その時々での状況確認が大事(これはすぐ実践できる)

あたりが、経営者として特に参考になるポイントかなと思いました。

特に、「制度的にはイケてても、他社員さん役員さん達の空気感が寛容でないとしんどそう」という点に関しては、管理職含めて社員さん達が家族留学みたいに、お子さんのいる家庭に関われば、だいぶ変わる気がします。研修で家族留学とかもアリだなと。


沢山、大変だったことも溢れ出ん幸せなエピソードも率直にお話ししてくださったFさん、本当にありがとうございました!

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そして、次回。


独身社長(22)、家族留学に行ってきた。②

ベンチャー企業社長、突然の妊娠、そして第二子…!
正真正銘仕事好き女子にとっての出産/家庭とは…?!


ちょうど昨日、とある経営者(女性)のご家庭に家族留学させていただいたのですが、こちらも相当グッとくるエピソードばかりだったので近いうちに更新します。多分11/5更新とかです!(次回くらいに自社はどうするかももう少し考えたいね…)

また、twitter/FBでお知らせするので、見てね。


おしまい


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