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【序章公開】なぜ今更出版するのか #五味ちゃん本

なんだかんだ、私が事業として最初に取り組んだ"feast"を立ち上げてから丸5年以上経ってしまいました。

これだけテレビとかラジオとか出ておいて、出版の話が来ていないはずもなく、でもなぜ今まで一冊も出していないかというと「自分に何かを語る権利などないのではないか」と思っていたからです。びっくりするほど、頑なにお断りしてきました。

ただ、今回、11/28にKADOKAWAさんから初の著書を出します。

年商1億を超えるまで本は出さないと言っていましたが、結局まだ年商1億超えてません。5年もやっているのに、思う存分罵ってください。

でも今回、それでも出版したのにはいくつか理由があるのですが、まず、今の弊社の事業でも私個人でも、共通して「選ぶこと」の重要さをお伝えしていきたいと思っているからです。

画像1

(illuminateでは、illuminate your choiceをキーワードに奮闘中)

また、事業を5年やってきて経営者としても節目のタイミングで、今までのダメダメなところをふんだんに盛り込んだ記録もしておく必要があるかなと思ったからです。記憶力が悪いので、数年経ったら美化してしまう気がする!

なので、今回は、私が本を作りたいと思うほど強く感じている"選ぶこと"の重要性について触れた序文を全文公開したいと思います。評判がよかったら、近日中にもう1節くらい公開しようかなと思うので是非"♡(いいね)"押してね。

(ちなみに年商1億超えてないのに出版したもう1つの隠された理由は、本の最後にある私のプロフィールを見ていただければ"発見"していただけると思います。)

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 私が〝ハヤカワ五味〞と名乗るようになったのは2010年のこと。まだ15歳のときでした。

 それから3年後の18歳でランジェリーブランド「feast by GOMI HAYAKAWA」を立ち上げ、その後すぐに起業。多摩美術大学の学生でありながら、株式会社ウツワの代表取締役社長として会社を経営してきました。そのなかで「feast」のリブランディングを行うと同時に、お姉さん向けランジェリーブランド「feast secret」やワンピースブランド「ダブルチャカ」を新たに立ち上げて購買層を拡大。2017年には、ラフォーレ原宿に旗艦店をオープンすることもできました。

 24歳となる現在は、これまでの活動と並行して、テレビやラジオのパーソナリティや生理用品にまつわるプロジェクトにも携わっています。そして来年には、ハヤカワ五味としての活動も10年の節目を迎えます。

 こうして自分の軌跡を振り返ってみると、普通の人より少し駆け足にさまざまなことを経験したような気もします。

 私を知っている人の目にはどのように映っているのでしょうか。
 私のことを知らない人はどのような印象を抱くのでしょうか。

 肩書きだけ見れば、順風満帆な人生と思われるかもしれません。ですが、実際は悩みの連続でした。

 小さな頃から両親とは不仲で、まともな会話をしたことはほとんどありません。小学生のときは、教師や同級生の親からいじめを受けて心を閉ざすように。中学生になってからは自分の性格や身体へのコンプレックスに苛さいなまれました。大学生で起業した後は、学業と仕事の両立に苦しみ、こんな生活はやめようと何度も投げ出しかけました。

 ところが最近は、こうした悩みから解放されるようになったのです。しかも、あるひとつの行動を見直しただけで。

 それが、この本のテーマとなる〝選択〞です。

 正直な話、私は自ら選択して何かを得てきたことが少なかったように思います。大学受験も、起業も、私がこれまでの人生において成し遂げてきた多くのものが、自らの意思で選んだものばかりではありませんでした。他人の期待に応えるためであったり、その場の勢いだけで決めていた部分が少なからずあったように感じます。

 でも、そうした意思決定ばかりしていると、最後の最後で踏ん張りがきかないことに気づきました。十分に納得していないからこそ、成果が出なかったときには「私が決めたわけじゃないし」とすぐ逃げの思考に陥ってしまう。これは私だけではなく、どんな人にも起こり得ることだと思っています。

 20世紀までは、女性の参政権がなかったり、「そもそも選択肢がないこと」が悩みであったけれど、現在は「選択肢のなかから選ぶことができない」という苦悩が新たに生まれました。たとえば2010年代は、スマートフォンの普及によって過去に類を見ないほど情報量が激増しました。一説には2020年までの10年で40倍にまで膨れ上がると言われています。

 それだけでなく、フェイクニュースがまるで本当のことのように流布される機会も増えました。結果として、何が良くて、何が悪いのかがわかりにくくなり、どのような基準で情報を選択すればいいのかという判断が、とても難しくなっているように感じます。

 それと同時に、現代人は選択疲れを起こしているとも言われています。着る服について毎日考えたくない。お昼に何を食べるかで悩みたくない。そんな話を聞くことも増えました。ひと昔前まで選択肢が増えることに喜びを感じていたのに、今は選択肢が多すぎるので誰かの〝お墨付き〞がほしいのです。

 そうしたニーズに応えるように、たとえばECサイトではリコメンド機能が拡充され、購買履歴や閲覧履歴から関連商品が自動で表示されるようになって、表向きには選択がしやすくなりました。

 しかし、見方を変えれば〝誰かに選ばされている〞ことが増えたとも考えられます。選ぶということはある種の意志決定なので、しっかりやろうとしたら疲れます。だから、楽なほう、つまり選んでいるようで、〝誰かに選ばされている〞ほうに自然と流されていく。私たちは自分たちが意識していないところで、自ら選択することを放棄してしまったのです。しかも、その状況に慣れてしまいました。

 でも、本当に納得した生き方を選んでいくためには、他人の意思を介入させずに決断していく必要があるのではないでしょうか。

 なぜなら、選択することによって、自分自身の、あなた自身の輪郭が定まるからです。

 これはする。
 これはしない。

 そういった選択が積み重なることで、〝私〞というパーソナリティが浮かび上がってくるはず。

 だからこそ、これからの時代は〝自らの意思で選択する〞という当たり前のように見えることが、大きな価値になると私は考えます。

 そこでこの本では、さまざまな挑戦と失敗を経て私がどのような選択をするようになったのか、そして、これからどのような選択をしていきたいのか、さらには読者のみなさんがどのようにして物事を捉え選択していけばいいのかを発見できるようなきっかけを綴っていきたいと考えています。

 これからの時代を生きる人々にとって、なんらかの指針になれば幸いです。

ハヤカワ五味

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(100いいね超えたら、近日中にもう1節公開します)


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