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悲劇喜劇

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演劇雑誌:悲劇喜劇
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2/7発売 ”2023年の演劇 わたしの発見” 特集の告知!          (『悲劇喜劇』24年3月号)

2/7発売 ”2023年の演劇 わたしの発見” 特集の告知!          (『悲劇喜劇』24年3月号)

2023年――新型コロナウイルスの位置づけが二類から五類へと変更され、中東、ウクライナ、スーダンなどで戦争・虐殺が激化。
芸術分野ではハラスメントの問題を通じ、健全な創作環境のあり方に注目が集まりました。
『悲劇喜劇』24年3月号では、「2023年の演劇 わたしの発見」と題し、
クリエイター、批評双方の立場から2023年の演劇界を振り返ります。
公演を控える話題の戯曲や、今読むべき戯曲が4本掲載!

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12/7発売 ”マクドナーとアイルランド演劇” 特集の全貌!(『悲劇喜劇』24年1月号)

12/7発売 ”マクドナーとアイルランド演劇” 特集の全貌!(『悲劇喜劇』24年1月号)

演劇界・映画界をリードするマーティン・マクドナー。
アイルランド人の両親を持ち、イギリス育ちである彼の演劇作品は、
どの程度「アイルランド演劇」なのか──。
『悲劇喜劇』24年1月号では、マクドナーと、ベケット以降の現代アイルランド演劇双方の魅力を、作家・作品・文化慣習の面から紐解きます。

▽掲載戯曲はこちら

・『海をゆく者/The Seafarer』
コナー・マクファーソン作、小田島恒志訳

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悲劇喜劇23年11月号 掲載戯曲予告&特集〈イプセンが観た世界、私たちが観るイプセン〉目次のご紹介!

悲劇喜劇23年11月号 掲載戯曲予告&特集〈イプセンが観た世界、私たちが観るイプセン〉目次のご紹介!

10月6日発売の、『悲劇喜劇』23年11月号には、公演を控える話題の戯曲3本を掲載いたします!
また、ノーベル文学賞を受賞したヨン・フォッセについても取り上げています!
《イプセンの再来》といわれるフォッセの戯曲が生み出す“空間”について、長島確さんが寄稿してくださっています。
こちらも是非お見逃しなく。

▽掲載戯曲はこちら

●『ロスメルスホルム』(イプセン作、ダンカン・マクミラン脚色、浦辺

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8/7発売 ”これからの演劇界を担う若手12人” 特集!(『悲劇喜劇』23年9月号)

8/7発売 ”これからの演劇界を担う若手12人” 特集!(『悲劇喜劇』23年9月号)

『悲劇喜劇』9月号では、既存の枠にはまらない若手クリエイター12人に、
コロナ禍を経たいま、何を考え、何を見据えて活動しているのか、語ってもらいました。
さらに、様々な立場の方によるインタビュー・座談会・寄稿から、新感覚に満ちた若い才能に焦点を当て、
その作風や創作環境など演劇界の現状と可能性を探ります。(編集部)

悲劇喜劇』9月号は、お近くの書店からご注文いただけます。また、WEBからもご購入

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6/7発売 ”韓国演劇・ミュージカルの今” を大特集!(『悲劇喜劇』7月号)

6/7発売 ”韓国演劇・ミュージカルの今” を大特集!(『悲劇喜劇』7月号)

『悲劇喜劇』6月7日発売号は、”韓国演劇・ミュージカルの今”を大特集!

韓国映画やKポップ、韓国文学など、韓国カルチャーが盛り上がりを見せているなか、日本からは見えにくい韓国の演劇事情をお届けします。
作品の内容、作り手の声、演劇支援策、教育制度から韓国演劇の魅力と課題に迫ります。

創刊76年の『悲劇喜劇』で、満を持して初めての韓国演劇特集になります。

目次(予定)

・セウォル号、ブラック

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ハヤカワ演劇文庫の新刊『松田正隆Ⅰ』宇野邦一氏による解説を特別公開

ハヤカワ演劇文庫の新刊『松田正隆Ⅰ』宇野邦一氏による解説を特別公開

別の言葉ーー松田正隆の戯曲
宇野邦一(フランス文学者)

「夏の砂の上」の最初のト書きには、「この時刻、陽光で眩む故、部屋の中はやけにうす暗い。きっと太陽は真上にあるのだ」と記されている。「坂の上の家」でもはじめに「朝の陽光が部屋に射し込んで来る時刻」とあって、すぐあとの「ナレーション」にも「そこには、まだ、光を孕む前の街が、青白くたたずんでいた」とある。ところどころに記された光の描写が妙に印象的

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劇場に何ができるのか、劇場は何になりうるか? 内野儀「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」vol.1後編

劇場に何ができるのか、劇場は何になりうるか? 内野儀「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」vol.1後編

『悲劇喜劇』22年7月号より、演劇批評家の内野儀氏による連載「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」が始まりました。日本社会の現在をうつすメディアとして現代演劇を案内する、必読の論考です。このたび、vol.1「演劇と劇場の公共圏──公共劇場とはなにか」を前後編にわけて全文公開します。(前後編の後編です/前編はこちら)

公共性と公共劇場の役割

 まずは公共性だが、この語につい

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劇場法施行10年、芸術監督に求められるものとは? 内野儀「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」vol.1前編

劇場法施行10年、芸術監督に求められるものとは? 内野儀「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」vol.1前編

『悲劇喜劇』22年7月号より、演劇批評家の内野儀氏による連載「メディアとしての現代演劇ーー生活と世界を別の回路でつなぐ」が始まりました。日本社会の現在をうつすメディアとして現代演劇を案内する、必読の論考です。このたび、vol.1「演劇と劇場の公共圏──公共劇場とはなにか」を前後編にわけて全文公開します。(前後編の前編です)

 一年間限定で、本誌に連載をさせていただくことになった。コロナ禍という一

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どこまでも明瞭で、だからこそ底知れない
――濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』について(早川由真)

どこまでも明瞭で、だからこそ底知れない ――濱口竜介『ドライブ・マイ・カー』について(早川由真)

カンヌ国際映画祭で脚本賞ほか4部門での受賞を果たした映画『ドライブ・マイ・カー』(監督=濱口竜介/原作=村上春樹)。『ゴドーを待ちながら』や『ワーニャ伯父さん』など、劇中で演じられる演劇も重要な要素となる作品です。「悲劇喜劇」9月号では映画研究者の早川由真さんによる評を掲載いたしましたが、今回はその2倍以上の長さの「完全版」を公開します。

 演技ではない「本当のこと」を語る真に迫った顔や声、そし

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別役実、学生時代の幻の評論「三好十郎論」(1959年)冒頭を特別公開!(『悲劇喜劇』21年7月号)

別役実、学生時代の幻の評論「三好十郎論」(1959年)冒頭を特別公開!(『悲劇喜劇』21年7月号)



『悲劇喜劇』21年7月号では、今なお現代を生きる演劇人の創作意欲を刺激する作品を残した二人の劇作家、三好十郎と秋元松代の普遍性を考察する特集を組みました。

一九五九年秋、早稲田大学の学生劇団「自由舞台」による『浮標』の公演パンフレットに寄せられた、別役実の大学二年生時(二十二歳)の評論「三好十郎論」の冒頭を特別公開いたします。

「愛する」と云う事が「真に理解する」と云う事である。特に三好十

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コロナ禍中の生き方をシェイクスピアに学ぶ   河合祥一郎(東京大学教授)

コロナ禍中の生き方をシェイクスピアに学ぶ   河合祥一郎(東京大学教授)

発売中の『悲劇喜劇』21年5月号では、シェイクスピアを特集いたしました。
なぜシェイクスピアは400年にわたり盛んに上演され続けているのでしょうか? 
愛や憎しみ、苦悩、葛藤、喜び……普遍的な人生の諸相が、ダイナミックな枠組みで活写されている。精神の病や権力構造など、現代に通じる解釈で読むことができる。答えは様々だと思います。

演劇界において、この大作家の名前に匹敵する共通言語はありません。

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【海外の実情 シンガポール】 社会における演劇の
立ち位置の再検証へ
ポストコロナ時代のシンガポール演劇

【海外の実情 シンガポール】 社会における演劇の 立ち位置の再検証へ ポストコロナ時代のシンガポール演劇

「悲劇喜劇9月号 劇場へ行けない――コロナ時代の演劇事情」では、コロナ禍を受けて揺れ動く演劇界の今を特集。宮城聰氏・平田オリザ氏の約20ページにわたる対談や、若手演劇人による往復書簡に加え、欧米・アジア7カ国の文化政策や劇場の実情を充実の執筆陣が報告しています。このたび、滝口健氏によるシンガポール演劇のレポートを特別に全文公開します。

 新型コロナウィルス感染症の拡大により、シンガポールの演劇界

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トム・ストッパード最新作、ロンドンレポートーー自らのユダヤ人のルーツに立ち返った作品/「悲劇喜劇」20年5月号より

トム・ストッパード最新作、ロンドンレポートーー自らのユダヤ人のルーツに立ち返った作品/「悲劇喜劇」20年5月号より

 「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」「コースト・オブ・ユートピア」などの代表作で知られる、イギリスを代表する劇作家トム・ストッパード。最新作『レオポルドシュタット』は、彼の劇作の集大成とも言われ、話題を集めました。『悲劇喜劇』5月号に掲載された、ロンドン在住ジャーナリスト・秋島百合子氏によるレポートを特別公開します。

(書影をタップすると、Amazonページにジャンプします)

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【アーサー・ミラー編】ハヤカワ演劇文庫50冊を一挙紹介!~本を読んだら劇場へ、舞台を観たら本を手に。~

【アーサー・ミラー編】ハヤカワ演劇文庫50冊を一挙紹介!~本を読んだら劇場へ、舞台を観たら本を手に。~

早川書房は演劇青年だった創業者・早川清の「自由に本が読みたい」という決意のもと、1945年8月15日に設立された出版社です。その創業の志をつなぐ演劇専門レーベル「ハヤカワ演劇文庫」は2006年に創刊。15年にわたり国内外の優れた戯曲をご紹介してきました。そしてハヤカワ文庫50周年にあたる今年、50冊目の演劇文庫「ピーター・シェーファーⅠ」を刊行いたします。この節目に、ハヤカワ演劇文庫の既刊をご紹介

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