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ノルディックセーターにまつわるエトセトラ


ノルディックセーター
いや
ニットと言った方がいいのかな?
でも、ここでは
セーターと呼んだ方が
ふさわしい気がします。

このセーターは
もう30年近く前に買ったもので
もはや
セルフヴィンテージ

この美しい編み地と
ウールの質感は
今も素敵だなと思えます。



コペンハーゲンの
場所も地名も覚えてないけど
何気なくふらっと入ったお店で
並んでいたセーター、
編み模様がどれも素敵

手に取ったものはもう少し
色味のある方だったけど、
お店の人に
「あなたには絶対こっちのほうが
似合うってば!」
くらいの勢いで勧められました。


この時のデンマークは
私が初めて訪れた外国で
26、7くらいの頃だったかと
思います。

当時勤めていた会社が
ここに本社をもつ企業で
定期的に会議があり
毎回、それぞれ担当者が出席していて
私もこれに参加。
たしか6月、
滞在中は夜がいつまでも明るいのが
印象的でした。

はじめての海外が
ひとり

デンマーク
しかも、旅行ではなく
仕事

1週間ほどの
スケジュールだったかと
思うけれど
なかには顔見知りもいて
ちょっぴり安心感もあり
なんとかこなせた。
中日には
フィヨルドクルーズという
イベントもあり
北欧を楽しみました。

予定を終えて最終日
ようやく街を散策

街歩きは大好き
赴くままに歩きます。
(だけど、チボリ公園も
人魚の像もみていない笑)

ひとつだけ行きたいと
決めていたのは
ロイヤルコペンハーゲン

ホントならそこで食器を
買うはずだったのに
なぜか、うっかり?
私は、当時の彼(イコール夫)に
ネクタイピンとカフスを
購入。
(買ってしまった笑
今は使っていないので
どこかに保管されているはず)

そして、
次にふらっと入ったところで
このセーターに出会うことに。



そして、いい頃合いで空港へ。

実はひとつだけ気がかりがありました。
それは数日前からニュースで
SASストライキ
って言っていたことです。

着くなりインフォメーションで
聞いてみたけど
「まだ、どうなるかわからないけど
きっと大丈夫だよ!」って

ホントに?

搭乗口で待つ人の中に私も加わります。
けれど
伝えられたのは
やっぱり全員乗れないってことでした。
わすかな残席はツアコンダクターが
交渉して全部持っていき、
私を含めた独り身の人が
タイ経由の便に回されました。
スーツケースは関空に先に到着します。

時間がない、と急かされ
仕方なく移動。
もちろんエコノミー
夜の便のせいか
機内も薄暗い、、、
行きの白く明るい機内とは
随分違う、、、凹む。

3シートある席の窓際でした。
外はもう真っ暗。

お隣2人の男性は時計を扱う仕事で
イギリスからのトランジット、
香港まで行くとのこと。
この方たちが、とても親切で
私の食事のお世話を
いろいろしてくれました。笑

ようやくタイに着陸
関空行きのチケットとらないと!
ですが、
要領を得なくて
もたもたしている私。
そこに救いびとが現れます。

それは
イギリス留学中の男子で
地元福岡に帰るところだそう。
おかげでJAL関空行きの飛行機が
とれました!


ですが、あと半日くらい
ここで過ごさないといけない。
使えるお金はドルのみ

当時の空港ロビーは
ベルベット仕様の椅子で
まさかの「ガム」がそこに
着いていたらしく
座ったらそれがくっついて
立ち上がった時、
私のお気に入りの笑
白いボトムにびょーんてなって
最悪なことに。
そんなことがあったので
再び凹んでいて、
もう、両替する気にもなれないけど
もはや、窓口も閉まってる
あぁ、早く帰りたいよー


そしたら、
またまたそこに救いびとが
現れた!
それは同時期に行われていた
ノルウェーでの学会に
出席されていたという
製薬企業のお勤めのおじさま。
同じ経緯で乗り換え組
ここにいます。
いろいろとごちそうになりました。
(お礼状を送ったら
さらにいただいたお手紙に感動)


あんなこんなで
ホントに、ホントに
長い時間をかけて
ようやく関空につきました。

エスカレーターを降りると
先に到着していたスーツケースが
見えました。
ですが、
ここでも安堵する間もなく
次は京都を目指して
この日最終の「はるか」に
飛び乗ります。



どうにかこうにか
やっと京都で降りて改札に向かうと
なぜか夫が、
まるでポーターのように登場して
スーツケースや荷物を
持ってくれました。
(くどいようですが、当時は彼です笑)

スマホどころか
携帯もない時代
(夫は車に当時の移動電話を持つ人でしたが)
この事態をテレパシーで
伝えるしかないと思っていて
ひたすら念を送りました。笑


どうしてこの時間に着くのが
わかったの⁈
しかも、名古屋から


と、びっくりするやら
ただただ驚くばかり!

これだけいろいろあったのに
なぜかこの地点で
うまく重なるという
この不思議さに
何が何だか理解できません
でした。


ノルディックセーターに
まつわるエトセトラ


この美しい編み地と
ウールの質感は
これからの時代、
ますます貴重なものに
なるかもしれません。
大事します。

今年はノルディックな気分☺️









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