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Fate/stay night舞台探訪レポin神戸(2017年11月)

2004年1月30日「Fate/stay night」PC版発売から今日で15周年。おめでとうございます。

せっかくなのでFateにまつわるネタをと思い、聖地巡礼レポをアップします。

一部、ストーリーの核心に触れない程度に、作品の内容に言及しています。

Fateシリーズにハマってから丸4年。たまに聖地巡礼、もとい舞台探訪をしています。そしてstay nightやZeroにおいて聖杯戦争が行われる冬木市のモデルになった土地と言えば有名なのは神戸ですが、こちらにも2017年11月下旬に行ってきました。

当時はnoteに登録しておらず、この記事でも述べた通りネット引きこもりオタクだったため、写真は撮るものの友人間で共有して終わりでした。しかし、今は無き建物の写真もあるので、せっかくなのでこのタイミングで公開しようと思います。

ちなみに11月を選んだのは旅費が安いこと、作中の季節がステイナイトが2月、ホロウが10月なので、間をとって。作中の季節感を感じられる時期に行きたかったのです。

原作との比較をそこまで厳密に行ったものではないため、写真を頼りにした曖昧な記憶になりますが、どうぞ舞台探訪の際の参考と、作品世界への没入へのきっかけとしてお楽しみください。

ゲーム背景、アニメ背景ごちゃ混ぜです。

今回巡った場所
・ホテルモントレ神戸
・神戸大橋、ポートアイランド北公園
・北野異人館(風見鶏の館、うろこの家)
・ゲーム背景のモデルになった道
※記事の最後にGoogleMapにまとめています。

できれば明石市にある弓道場や衛宮邸外塀のモデルなども見たかったのですが、今回は観光も兼ねていたのでスケジュールの都合で断念しました。

あとこの時、直前にひっどい風邪を引き、結構体力ギリギリでした。しかし、この日程がどうしても外せない理由があり、当時はサプリとか知らなかったんで気合いで耐えて決行しました。オタクの魂、我ながらたくましいと思います。

以下、好きなところから読めます。

ホテルモントレ神戸

冬木教会の中庭、地下聖堂、言峰綺礼の私室のモデルになった場所です。この旅行を敢行した一番の理由はここに行くためでした。直前に風邪を引いててもここは外すわけにはいかなかった。

このホテルは2017年いっぱいをもって老朽化・改装を理由に閉館となる(なった)からです。2020年春にリニューアルオープン予定ですが、その時にはもうこの姿ではなくなっている。

かねてから舞台探訪のため、神戸に行きたいと思っていましたが、閉館すると知った時、「冬木教会に居候したい言峰綺礼の夢女としては、閉館前に行かなくては一生後悔する」と思い、気が付くと宿泊予約をしていました。

余談ですが、冬木教会の礼拝堂内装のモデルは福島県のとある教会です。しかし震災の際に建て直されたためもう見る事はできないそうです。私がFateにハマったのは震災の後だったので行かなかった後悔すらできませんでした。その事もあり、今回は見られなくなる前に行こうと決意した次第です。

ホテルモントレ神戸は、三宮駅から徒歩5分ほどにある、イタリアの修道院をモチーフにしたホテルです。

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まずは教会の中庭。入ってすぐの通路で、中央に噴水があり、ほぼまんまです。クリスマス前なので装飾が施されていました。

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地下に何かありそうな雰囲気ありますね……?笑

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夜もなかなかいい雰囲気でした。

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こちらは言峰の私室のモデル。フロント前の待合・休憩スペースです。以前は作中背景まんまのレイアウトでソファが置かれていたらしいのですが、今は壁と絵画と謎の照明(左右の彫像めいたオブジェ)くらいしか名残がありません。ソファの代わりにテーブルとイス、ドリンクサーバーが置かれていました。

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フロントは結構薄暗くて、作中の陰鬱な感じ(失礼)がして、大変良きでした。言峰の部屋感あります。ソファはこちら側に移動していましたが、雰囲気は味わえました。あとめちゃくちゃ柔らかかった。そりゃあギルちゃまも寝そべってワイン飲んじゃうね。

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こちらは言峰教会、地下聖堂。ホテルのチャペルです。作中とはえらい雰囲気が違いますが、Zeroで言峰が謎装置でトッキーと連絡してたり、UBWでアーチャーが凛を裏切ったりするあそこです。セイバールート名シーン「ほほをつたう」もここですね。ということは、この奥にかつて◯◯だったものが……。

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作中と同じく地下にあるため、階段を降りて入る形になります。建物は斜面に立っており、チャペルから外に出ることも可能でした。

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こうして見おろすと、凛を助けにきた士郎気分を味わえます。

ちなみにチェックアウトする時に小耳に挟んだ話ですが、このホテルモントレ神戸は1989年にオープンしたそうです。まさかの同い年。なんだか二重に感慨深かったです。

神戸大橋、ポートアイランド北公園

冬木大橋=神戸大橋は、あまりにも有名なモデル。作中では海浜公園と呼ばれる場所はポートアイランド北公園です。実はこれのおかげで冬木市=神戸市辺りだと思っていたんですが、どうやら大分県にあるみたいですね。(FGOで冬木市を指すマーカーが九州)

作中のように歩いて橋を渡り公園に行きたかったので、三宮からポートライナーに乗り、橋の手前のポートターミナル駅で下車しました。時間と体力があれば、神戸市街から歩いていくことも可能です。

神戸側から橋を渡る際に作中と同じ景色が見られる場所に行く方法が少しわかりにくいので説明します。興味ない方は読み飛ばしてください。

この橋の歩道は、車道を挟んで西と東の2本あります。そして神戸市街とポートターミナル駅から素直に橋を渡ると東側の歩道を通る事になりますが、こちらはポートライナーの橋との間になります。

作中と同じ、片方が開けたアングルで撮影できるのは西側の歩道です。神戸市街からでは、こちらに行く道がわかりにくい。心配な方は中公園駅で降りて公園側から歩くと間違いないと思います。

私はどうしても最初は歩いて渡りたかったので、ポートターミナル駅側から西側の歩道に入りました。念のため、行き方を書いておきますね。

◆神戸市街から行く場合
素直に歩くと東側の歩道に乗ります。ポートターミナル駅を過ぎたあたりで、左に逸れて階段を降りる通路があるのでそこを降りてください。車道の下をくぐって西側に出られます。
◆ポートターミナル駅で下車した場合
駅の出口から出たら、そのまま左に進み、バスターミナルの端の横断歩道を渡ると東側の歩道に出られます。ちょうどそこに上記の階段を降りる細い通路がありますので降りてください。

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写真はストリートビューから。ポートターミナル駅に背を向けた状態で、写真右側が東側の歩道。写真中央の階段から左奥へと降りていっているのが該当の通路です。狭く暗いので、雨の日や夜はくれぐれもお気をつけください。

飛行機を半端な時間の便にしてしまったため、公園に着く頃は夕方でした。翌日昼間にも来たかったんですが、時間と体力の都合で断念。でもこれはこれで、Fateっぽくて良い雰囲気の写真が撮れました。夕暮れ時の大橋とか、セイバールートごっこできるしね?(この当時、旦那はまだセイバールートの内容を知らなかったので私一人ではしゃいでいました。ちょっと寂しかったです。笑)

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ゲームをプレイしてると、嫌という程見る景色です。本当にほぼそのまんまで渡ってる間中、終始テンション上がりまくりでした。

冬木教会に行くときは必ず通ります。セイバーと喧嘩したり、(映画ではカットされましたが)HFで凛とイリヤにからかわれたり、ホロウでは子ギルと出会ったり弓兵に狙われたり。

実はこれマンホールの位置がゲーム背景と一致するポイントがあるらしいんですが、行った後に知ったので悔いが残ります。

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そして、橋を渡りきればポートアイランド北公園にたどり着きます。作中では海浜公園です。FGOでも背景として実装されました。

こちらも色々と思い出深い場所ですね。セイバールートではギルに襲われてみたり。原作ではレインの舞台にもなりました。

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ここも割と背景に近くて、非常に臨場感があり良いです。こちらの奥に映っている8つライトがついたやつ(名前わからない)もゲーム背景に出てきます。光ってて飛んじゃってる街灯も、照明の形は原作まんまです。

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もう少し寄りました。ちょっと暗くてわかりにくいですが。原作背景とほぼ同じアングル。大橋のライトアップは、ZeroのOPを思い出しますね。

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あとこれはただのベンチですが、完全に個人の趣味です。写真が暗くてごめんなさい。何故ベンチかというと、ホロウです。

作中に明確に絵として出て来るわけではないのですが、ホロウで海浜公園のベンチにランサーと士郎が並んで座ってるシーンがあって、そこの会話がめっちゃ好きなんです。

自分が座ってみたり、背丈が近い旦那を座らせてサイズ感を見たり、色々と捗りました。笑
(旦那は180cm、ランサーは184cm)

ちなみに、このエピソードではランサーくんはある人をナンパして、酷い目に遭うんですけどネ。

ホロウはマジでランサー推しにオススメです。

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帰りは暗くなったので、また大橋を歩いて渡りました。夜の大橋も体験したかったんです。実際はゲームと違ってずいぶん明るかったですけどね。

そしてポートターミナル駅からまたポートライナーに乗って、ポートライナーでも大橋を渡って三宮に帰る、という回りくどいことをしました。

ポートライナーには循環運転する路線と神戸空港に向かう路線があり、循環する方に乗ればポートターミナル駅から大橋方面に乗っても、乗り換えなしで三宮に帰る事ができます。これをすると二回、大橋を渡れる。

ポートライナーでは、神戸大橋の車道を上から見下ろすことができます。車道は歩いては入れないのでありがたい。俯瞰で大橋の雰囲気を味わうこともできます。アニメZero23話やUBW12話を思い出しますね。最近だとHF2章のOPにも青看板が映るカットが出てきました。

個人的には「ブロードブリッジ……!」とテンション上がっておりました。

※ブロードブリッジ
ホロウの一エピソード。冬木大橋が舞台。展開がめちゃくちゃ熱い。

折り返し時に特等席に座れたので、旦那が動画を録ってくれました。とても綺麗に録れているので是非ご覧ください。

2分半程。音が出ます。ご注意ください。
1:30辺りから神戸大橋を渡ります。

北野異人館(風見鶏の館、うろこの家)

こちらも有名なモデル。風見鶏の館は遠坂邸外観と一部内装、うろこの家の内装は遠坂邸のリビングのモデルです。また、うろこの家は風見鶏の館ほどそっくりではありませんが間桐邸のモデルとも言われています。

ここはとにかく坂がキツかった……。風邪&喘息だったのでマジで死ぬかと思いました。笑

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さてまずは、ゲーム背景に近いアングルから。実はこれを撮るには正面ではなく風見鶏の館の裏にある北野天満神社という神社から見下ろす必要があります。そしてゲームではさらに反転させて描かれています。神社にも、ご挨拶ついでに参拝し、旅の安全を祈ってきました。

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同じく風見鶏の館です。こちらはゲームには出てきませんが、アニメで登場する遠坂邸の階段です。Zeroで言峰と凛が会話したり、UBWアーチャーに掃除を言いつけたり。

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こちらも風見鶏の館。これうろ覚えなんですけど、原作作中でこんな背景を見たような。確か間桐邸のリビングの背景ってこんなんじゃなかったでしたっけ?全然違ってたらすみません。余力があれば後で確認します。

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そして風見鶏の館名物(?)、Fateキャラの折り紙です。この当時はHF公開直後だったので、メンツがそんな感じですね。士郎と慎二がいないのが気になりますが……。それはそれとして、はらぺこでも飲食禁止だそうですよ、セイバーさん。

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髪形が精巧な割に頭身の低いランサー。隣の臓硯の方が大きいという。そして真アサシンの「手のりです」にジワジワきます。シャイターンの腕は右手だよね…?というツッコミは無粋ですね。笑

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お次はうろこの家です。なんかクリスマス前なんで変なの付いてますが気にせず行きます。これは外装の壁とか丸い形くらいしか共通点がなくて、あんまり似てないんですよね。

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それに対してこちらはすごくそっくり。うろこの家のリビングであり、遠坂邸のリビングのモデルです。柱時計もばっちりです。赤いアイツが召喚されたり、紅茶を飲んだり、本編でも印象的なシーンが多い部屋。えみごだと、ここで炒飯食べますね。

ゲーム背景のモデルの坂道

次はゲーム背景のモデルになった場所。特に名のある場所ではなくただの道です。

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こちらは遠坂邸および間桐邸へ続く坂道のモデルです。北野異人館、サッスーン邸の横の道です。ゲームでは地面と左側の塀の色がアレンジされていますが、形はほとんどそのまんまです。ギルと桜がすれ違ったりしてますね。実際に、そこそこ急な坂道で、桜も凛も、毎朝ここを通って通学するのかと思うと……冬木市は足腰鍛えられそうですね。笑

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もう一つ、冬木教会に続く坂道。バーサーカーに襲われたりする。異人館から布引ハーブ園方面に向かう道で、北野会館という建物の前あたり。右手に見える建物が北野会館です。ハーブ園を背にして立つと見られる景色です。

実際は全然違う場所に続いているのですが、ここに立ちながら「ここを上っていくと、言峰に会えるかも」とか夢女子気分に浸っておりました。ちなみにここは車が通るので、行かれる際は撮影時、安全にご注意を。

今回訪れた神戸と、行けなかった明石市の聖地をGoogleMapのリストにまとめました。よろしければ参考になさってください。

舞台探訪は、神戸に関しては割と歓迎ムードという印象を受けました。風見鶏の館の折り紙なんかもまさに、って感じですが、ホテルの方も撮影に対して寛大でニコニコと対応してくださいました。っていうか似たような目的の同類を何人も見たし、Fate目当てで訪れる人多いんでしょうね。

ちなみに友人が神戸に舞台探訪に行った時は、たまたまインテと被っててほとんど一般の観光客だけだったらしいので、次行く時はインテにかぶせるのもアリですね。笑

とは言え、原作は15年前のゲームなので、モデルとなった建物が様々な要因で見られなくなっていくのは悲しいですね。モントレ神戸然り、冒頭で述べた福島の教会然り。

他にも、セイバールートに出てくる廃墟は摩耶観光ホテルという廃墟で、かつては入れたみたいですが現在は立ち入り禁止になっています。

現存する聖地は、訪ねられるうちに極力訪ねたいものです。

次もし神戸に行けるなら、次は昼間の大橋と、明石市まで足を伸ばして弓道場と衛宮邸外塀を見てみたいですね。あと長崎にある大浦天主堂(冬木教会外観モデル)にも行きたい。

千葉県も、衛宮邸の内装のモデルが見つかったらしいので是非訪ねてみたいです。そこに行けば幕張編も書けそう。

今回はゲーム背景中心でした。ufotableアニメ背景の聖地は東京にいっぱいあるけど、結構散らばってて、そこまでは追い切れる気がしない……。でもせめて、ゲーム背景の梅屋敷商店街や、衛宮ごはんでランサーのいる魚屋のモデルあたりには行ってみたいですね。

関東近郊なら軽率に行けるので、もし一緒に巡ってくれる方いらっしゃいましたらお声かけください、ぜひ。

おまけ 神戸旅行こぼれ話

実はこの旅行、ちょうどHF第一章、間桐家舞台挨拶の週だったので、旅行最終日はシネ・リーブル神戸で舞台挨拶LVを観ました。

関空発着なので、移動時間込みだと帰りの便は映画の終了時間に出て、急いで三宮まで行き、空港行きのバスに乗るとギリギリ間に合うか、といったスケジュール。

そんな中、神谷さんは初の慎二としての舞台挨拶だかは、すっごく情熱的に慎二について語ってくださり、時間が押しに押して、結局最後まで観れませんでした。こちらとしても大変貴重なお話だし、二度と聞けないかもしれないので、ギリギリまで粘りました。

その結果、映画館から三宮の空港バス乗り場まで走る羽目になったのは、今となってはいい思い出です。 風邪と喘息で、ほんと死ぬかと思いましたけど。笑

ちなみにその舞台挨拶は、円盤特典に収録されました。知ってたらもうちょい余裕を持って出れたのにな、なんて、後の祭りですね。それも含めていい思い出です。

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