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孤独なままでも愛してほしい

「きれいすぎてつまらない」

面と向かって言って

「おまえは間違ってる」

そう面と向かって言って

拒絶するならはっきりと
静かに居なくならないで
痛烈な言葉を浴びせて
一突きで楽にさせてよ

「同じだと思っていたのに」

失望させてごめんなさい

「君が理解できなくて怖い」

わたしにも理解できないよ

曖昧な優しさの真綿をもらっても
わたしはそれで首を絞めてしまう
孤独になろうとしてしまうから
君に振り回されるのは懲り懲りだと
多くの人が離れていく

わたしが人を信じられないのは
やっぱり人を信じていないからなんだろう

わたしの孤独を打ち明けた時
ある人は
それは賢い人の苦悩
才ある人の苦悩だと
言ってくれた

でもわたしが生まれたまちで
わたしをそだてた人たちは誰ひとり
そんなことを言ってはくれなかった

才能というものに憧れて
眩しさで目が潰れそうだった
嫉妬で胸を妬いて
呪詛ばかり吐いていた

才能があるなら
こんなに苦しいのは、なんで

拒絶の寂しさと怒りが
心を蝕んでいく

「きみを本当の意味で
 理解できるひとは少ないから
 孤独を受け入れられるようになりなさい」

けれどそれは、すごく苦しい
ひとりぼっちになるのが
嫌われるのが怖い
死ぬよりも怖い

「理解されたい」という渇望に
身を妬かれて走ってきたこれまでを
捨ててしまうことが恐ろしい

「理解されないのが当たり前」
だなんて、思いたくないよ

けれどそれは
「理解されるのが当たり前」
という傲慢さなのかな

ああ、わたしは子供だ
こんな執着は、はやく手放したいのに

理解されなくてもいいと
思えたらいいのにな

孤独じゃなくなりたいんじゃない
孤独なままでも大丈夫だという
安心が、ほしいんだ


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