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宮野真守新曲「行こう!」感想 〜推し声優アーティストの新譜に推し作詞家が詞を書いてくれて大歓喜したヲタクの話〜


宮野真守さん(推し)が5年振りに出すオリジナルアルバムの新曲に、
森雪之丞先生(推し)が作詞で参加するという知らせを1ヶ月ほど前に知り、
驚きのあまり噴いた口から盛大に出た唾液を床に垂らすという、きったねぇリアクションをしてしまった限界ヲタクです。
皆様、ごきげんよう。

しかもそれを宮野さんのラジオにメールで送ったら、まさかのラジオ内で採用されて、
全国のリスナーさんに知れ渡ってしまいました。
ついでに、メール本文はコチラ

宮野さんが笑ってくださってよかったです。
いいんです。リスナーさんやフォロワーさんに汚ねぇ奴だとドン引きされても。
宮野さんにも「汚ぇw」って笑われたけど。
いいんです。笑ってくれたなら。
いいんです!!!
(めちゃくちゃお恥ずかしい。)
(お耳汚し、失礼致しました。)

そういうわけで。
「行こう!」のフルを聴いた感想です。
音楽の知識がロクにない者が書いたので、何言ってんだ?な変なことを言っているかもしれませんが、お付き合いくださいませ。
※後半になるほど、語りがディープで喧しくなります。

「行こう! 」が収録された
宮野真守 7thアルバム
『THE ENTERTAINMENT』は、
声優界のパイオニアにして、
エンタメをこよなく愛する
スーパーエンターテイナー 宮野真守が
昨今の苦しい状況下でも「エンタメを前に進めていきたい!」というメッセージを込めた、
派手で、大人で、お洒落なアルバムです。

アルバム特設サイト

各種、サブスク配信はコチラからどうぞ。
(2022/11/02 現在)

他の曲についても語りたいところですが、
今回は「行こう!」だけでいっぱいいっぱいになりそうです。
というか、なります。

「行こう!」の歌詞はコチラ

それでは、本題に入ります。


1番を聴いた感想
〜未来に向かって進み続ける強さ〜


10/22放送回の宮野さんのラジオで1番のみ解禁となりました。
まさか発売日に聴けるとは思っておらず、ハチャメチャ動揺しました。
大丈夫です、唾は吐かなかったです()

森雪之丞先生の歌詞から
「(コロナ禍で、まだ色んな制限がある中だけど)エンタメを前に進めたい」
と語っていた宮野さんのハートが感じられて、グッときました。

特に
「未来に恋すれば 明日の自分に逢える」
という歌詞。
なんて素敵な歌詞なんだ!!! 

前を向いて歩みを進めようとするのは、
勇気のいることで、怖かったり、辛かったりもしますが、
過去や今だけにとらわれずに、
未来を信じて一歩踏み出せば、
今とはちょっと違う自分が、きっと先にいるはずで、
不安がるより、楽しんで進んでいけばいいんだと、
そんな風に思いました。

イントロ。
キラキラにぎやかで、でも、切なさも感じさせるサウンドが、たっぷりと30秒間流れ、しっかりと曲の世界観に引き込んでくれるところが、歌謡曲!!
事前にインタビューなどで、歌謡曲だとは知っておりましたが、まさかこんなにどっぷり歌謡曲だとは思わず、ビックリしました。

情景が鮮やかに浮かぶような歌詞も、歌謡曲らしい。
そして、宮野さんの、
やさしくもどこか寂しげな歌声に、
今までとは違った絶妙な色気を感じて、どきどきしました。 



フルで聴いた感想
〜どこまでも優しくて、頼もしくて、寄り添ってくれる、ヒーロー〜


アルバム発売日の前日にCDをフラゲして、フルで「行こう!」を聴きました。


ヲタク的な言い方をすると、

「圧倒的解釈ド一致 森雪之丞大先生、
    大大大感謝……。」

です。


宮野真守、ヒーローだわ。
なんという、包容力。
痛み、辛さ、寂しさを知っているからこそ、
誰も置いていかずに寄り添ってくれる、優しさと、それでも前に向かって進み続けよう、と言える強さ。
宮野さんのエンタメに懸ける思いと共に、
彼の優しさ、頼もしさを、感じました。

インタビューによると、
宮野さんが「寂しさに寄り添ってあげられるよう」な曲にしたいと雪之丞先生に話されて、詞を書いていただいたようです。

『music UP's Vol.216』 にてインタビューが掲載されています。
※デジタル版のダウンロード期限は2022.11.19まで。

「行こう!」というタイトルを最初に見た時
「!(エクスクラメーションマーク)」があるので
勢いや激しさのあるブチ上がる系の曲か、
ポップで明るい感じの曲かと思っていました。
だから、どこか哀愁漂う雰囲気が、とにかく予想と全く違って意外でした。
(今思えば、事前に歌謡曲と言われた時点で分かるやろって感じですが。)
でも、寂しげなところはあっても、
決して、悲観的なところがないのが、
すごく良い(宮野さんらしい)と思って。

「満天の星 引き連れて/さあパレードに行こう!」
と、我々の手を引いてくれる、陽気で頼もしい、きらきらとした人がそこに至るまでには、
口ではほとんど語られないけど、寂しさとか痛みとか、ドラマとかが、きっとあって。
それを踏まえて出た言葉なんだと思うと、重みが違うなと。

どれだけ陽気で明るくてきらきらして見える人だって、痛みを抱えてそれでも笑って進んでいる 。
だから尚のこと、眩しい。
痛みを分かって、寄り添って、それでも前に行こうよ、って手を引いてくれる、宮野真守、やっぱり、ヒーローです。
ああ……宮野さん……(号泣)。

歌い出し(Aパート)は特に寂しげな(かつ柔らかい)歌声で、聴く度にドキッとするんですけど、サビに向かって少し明るくなっていく。
ただ、明るくはなっているけど、
世界観の提示がはっきりしたサウンドのおかげで、しっかり(いい意味で)寂しさを引きずっていて、全く軽い感じにならないのが良い 。

キャッチーな分、大サビでところどころタメや転調があるのがいいアクセントになっていて、全く飽きさせないところが、さらにこの曲の中毒性を上げているんじゃないかと思います。

あと細かいところを言うと、
2番のBメロの「今夜は〜♪」が、
1番の同じところ「やらなきゃ〜♪」より
伸ばしが短い気がします。
そこもあえて、くどくならないように短くしてるのかなと思います。
(実際、確認したところ、2番は1〜2秒、1番は2〜3秒ほどでした。
拍で言えよという話ですがよく分からず秒数で。お恥ずかしい。申し訳ない。)


森雪之丞先生の歌詞って、耳で聴いていてすごく心地好いんですが、五音と七音(七五調)を基本にされてるからだと思います。
「行こう!」以外の他の曲でも多分そう。

私は雪之丞先生の作詞されている歌で
「僕達は天使だった」
がめちゃくちゃ好きなんですが。
ドラゴンボールZのEDです。

(宮野さんが出演されていて、
雪之丞先生が劇中歌やテーマ曲の作詞をされている
劇団☆新感線の舞台『神州無頼街』の感想を
ラジオに送った際に、
宮野さんがこの曲!いいよね!って、歌ってくださって、ヲタクは興奮しすぎて体感温度が爆上がりしました。
この時、
宮野さんのソロ名義でも、雪之丞先生が詞を書いてくださればいいなー、と密かに思っていましたけれど、
まさかこんなに早く現実になろうとは思っていなかったので、本当にビックリしました……。)

「僕達は天使だった」が分かりやすので、例として挙げます。
言葉の意味的にいい感じに区切れるところ(←言い方)が、四音〜八音になってます。
(五音と七音のプラマイ一音で、四〜八音)

時にうずもれた(八)
記憶の彼方(七)
そうさ僕たちは(八)
天使だった(六)

「僕達は天使だった」より引用  (括弧は音数)

この七五調を基本にしているのが、日本語(に限ったことじゃないないかもしれませんが)には
心地好いリズムなんだそうです。

詩歌とか、舞台のセリフとか、キャッチコピーなども、こういうのは基本とされているようなので、珍しい手法ではないと思うんですけど、
その型を徹底して、何十年も書かれてるのが、さすが、大先生。


「行こう!」の歌詞について、事細かに語り始めるととんでもなく長くなりそうなので割愛しますが、少しだけ。
2番のサビと、大サビ前のBパートについて、触れます。


ひとりのくせに賑やかで
派手でごめんなサイヤイヤ!
昨日の殻脱いで
育つヤドカリかもね
夜明けが来たら
一回りタフになるんじゃナイヤイヤ!
行こう! 

「行こう!」より引用

宮野さんは、声優として、歌手として、俳優として、色んなメディアに出ることが多くて、
色んな宮野さんが見られて(聴けて )、色んな人に宮野さん(の芝居や歌やダンスやトーク、あらゆる表現)を知ってもらえて、
嬉しい半面、個人的に思うところがあって。

ご本人というより、視聴者のリアクションや、取り上げてくれるメディアの紹介の仕方に対してなんですけど。

宮野真守って、エンタメをこよなく愛する人で、すごく面白い人で、
出るところで出る!
バラエティや面白いくだりで自分から食い気味に前に出る!
って人では、確かにあるんです。
(うるさい役も印象的ですし。)

あるんですけど、それが彼の全てじゃなくて。
紛れもなく彼のひとつなんだけど、
その一面しか知らないがゆえの誤解(誤認)を持ってる人も、少なからずいるのかなぁって。
宮野さんってそれだけじゃないんだよ、色んなところを知ってほしい(知りたいと思ってくれたら嬉しいな、強制はしないけど)って、モヤってたんですが。

これこれ、これなんですよ!!!!!
宮野真守って人は!!!!!!

AメロBメロを踏まえたうえでの、サビ、なんですよ。

「ひとりのくせに賑やかで/派手でごめんなサイヤイヤ!」
ご自分のことですよね?!
ほんと、そうなんですよ。
ひとりでもとっても賑やか。
よく通る声に、よく動いて表情豊かなお顔に、長い手足を遣って全身で動いたりもすれば、そりゃもうひとりでも大変賑やかですよ。
そんな宮野さんが私はいとおしいです。
だって、いつも我々を楽しませようとしてくれているし、
宮野さん自身も、とっても楽しそうだし。
我々の反応にまた宮野さんも笑ってくれる。
それがとても嬉しい。

それからこの部分は、
『神州無頼街』で演じた(宮野さんの言葉で言えば「(役として)生きた」)草臥に、
自然と重なって聴こえた部分のひとつでもあります。



その次、

「昨日の殻脱いで/育つヤドカリかもね/夜明けが来たら一回り/タフになるんじゃナイヤイヤ!/行こう!

ここで「ヤドカリ」が出てくるのが、森雪之丞先生らしい実にユーモアな表現なんですが、
「一回り/タフになる」というのが、
なんとも貪欲パワーがあり、
そこに「なるんじゃナイヤイヤ」
と、イヤイヤと畳み掛けるように続いてからの
「行こう!」が、
こちらの手をぐい、と引っ張ってくれるように聴こえます。

そうなんですよ。
宮野真守って、こういう人なんです。
ただ、AメロBメロを踏まえて読む(聴く)のとそうじゃないのとで、
結構、印象が違ってくると思うんです。
そういうことなんですゥ!!!(語彙力)




そして、その後のBメロ。

「後悔を 警戒を/繰り返して 脅えてた/自分にありったけのエールを」

宮野さんの経歴を知っていると、ああ、ってなる歌詞じゃないでしょうか。
ご存知ではない方向けに簡単に説明しておきます。
宮野さんは7歳の時から子役として活動されていて、18歳の時に海外ドラマの吹き替えのオーディションを受け、声優デビュー。
今では声優界のトップランナーの一人として大活躍されていますが、
子役時代は中々仕事がもらえず、かなり焦っていたり、劣等感もあったりしたようです。
35歳を超えたあたりから、ご自身の口からこのお話をしてくださる機会が増えた気がします。
声優デビューをしてからも、ご本人曰く、20代前半頃までは特に、(自分から)何かしなくちゃ、という焦りがあって「ガムシャラ万次郎」だったとのこと。
それを思うと「自分にありったけのエールを」という歌詞が、ますます刺さります。
勿論、それ以外の解釈の仕方(昨今の状況下だったり、聴いている人のその時々に抱えている色んな悩みだったり)にも、当て嵌るし、響くものがあるんじゃないでしょうか。



「行こう!」は、表現者:宮野真守という人自身の人生や指針を歌っているようでもあるし、
うっすらと、無頼街の草臥を彷彿とさせるところもあるし、
このアルバムのテーマであり、宮野さんがいま最も音楽で伝えようとしている「エンタメを前に進めていきたい」思いを、新曲ではそれぞれのクリエイターによる様々なジャンルや世界観で提示したかったと言っていて、そのうちのひとつでもあるし(他と比較して聴くのも楽しいですね)、
とにかく、色んな角度で味わい深いと思います。



歌詞のことで、あと少しだけ。
2番のAメロの「EXIT」
2番を聴く前に、歌詞カードを先に見て、
そこ「出口」じゃなくて「EXIT」なんだ〜?!と意外に思いました。
サビの「Beat」以外で英語(しかも大文字)はそこだけで、ひとつのキーワードでもあるのかなと。
「EXIT(出口)」へ「行こう!」……ってこと?
しかも「EXIT」の歌い方がまたこうなんと言いますか、ええっ、そうくる?!って、絶妙で。
強調するように鋭く歌いそうかなと思ってたら、結構落ち着いていて。
続く歌詞の意味合いからして、なるほど、だからなのかと納得しました。



終わりに



推し作詞家が推しアーティストにソロで詞書いてくれたんだァ……(n回目)
夢じゃないんだァ……(情報解禁から何回言ってんだよオメーは)
胸がいっぱいになってしまいました。

推し作詞家が推しアーティスト(ソロ名義)に、
解釈ド一致最高オブ最高な素敵歌詞を書いてくださることがあるなんて、私、生きてて本当に良かったです。(重)

このブログを書いている日の3週間後に、
私はライブで生の「行こう!」を聴くことになります。
(……え?マジで?心の準備ができてないよ散り散りになっちまう!)
ライブでは一体、宮野さん、チームマモのどんなパフォーマンスでこの曲を楽しめるのか、
ワクワクしすぎて胸がちぎれそうです。
助けてください。



というわけで、
推し声優アーティストの新譜に推し作詞家が詞を書いてくれて大歓喜したヲタクの話
でした。

ここまでのご閲覧、ありがとうございました!!
私もヤドカリになったるわ!!

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