イルカとクジラは一度陸に上がっていた?🌈
かつて、海に生息していたとされる哺乳類。
進化の過程で、陸に上がったと考えられていますが、イルカやクジラは、海から陸に上がった後、さらにまた海へ戻った生き物であると言われています。
インドやパキスタンの陸地では、クジラの化石が見つかっています。
つまり、クジラが陸上で生活していた時期があったということです。
ただ、その化石を調査した結果、今から5000万年ほど前に一度、南太平洋の海に戻っていたことも分かっています。
また、今の姿からは想像もできませんが、クジラは昔、犬のような小さなヒヅメを持っていたそうです。
イルカやクジラは、哺乳類のため肺で呼吸をします。魚のように海中で呼吸することができません。そのため、呼吸するためには、海上まで上がって来なくてはならないんです。
つまり、彼らにとって、海の方が生きにくい環境であるということ。
しかし、海洋生物の食物連鎖の中では、上位に位置しているイルカとクジラ。
その鍵を握っているのが、骨の強さです。
陸上での生活では、重力の影響を受けるため、体をしっかりと支える丈夫な骨が必要になります。
一方で、水中での生活では、浮力によって重力の影響を受けにくくなるため、それほど丈夫な骨は必要ありません。
陸上での生活に適応した後、再び海に戻っていったイルカとクジラは、海中での生活では得られない丈夫な骨を手に入れていたんです。
丈夫な骨に支えられ、強靭な肉体を手に入れた結果、海へ戻ってからも繁殖が行えたのではないかと言われています。
ちなみに、凶暴で強いイメージのあるサメは、骨は強くないため、食物連鎖上、イルカやクジラには劣る存在です。
イルカやクジラは、生物分類で『鯨偶蹄目(くじらぐうていもく)』というグループに分けられます。
実は、生物学上、イルカとクジラに明確な違いはありません。
両者は、同じ生き物であるとされているんです。
鯨偶蹄目には、カバやウシなどの陸上動物も入っています。
つまり、イルカやクジラは、陸上にいた時からカバに近い存在であったということです。
カバは、足が速く、体も強いため、「陸上界で最強の生き物」と言われています。
もし、イルカやクジラが、そのまま陸上で生活していたとしたらどうなっていたのでしょうか?
未だ、イルカやクジラが生活場所を海へ移した理由は分かっていません。
ちなみに、イルカやクジラは、「海の浄化を促すために、音波で波動を上げている生き物である」とも、言われています。
陸上は人間に任せ、海はイルカとクジラが護っていると考えられているんです。
不思議な生態を持つイルカとクジラですが、私たち人間も同じ哺乳類として、彼らから学ぶべきところがまだまだありそうですね😌
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