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世界最古の物質は太陽が生まれる前に誕生していた🌈

太陽の年齢は、46億歳。

今も尚、太陽系の中心にあり、最も大きく、最も古い星と言われている『太陽』。

しかし、今から約50年前に、地球に降ってきたある隕石から、太陽より前に誕生していたと思われる粒子が発見されていたんです。


1969年9月、オーストラリア上空で爆発し、その破片が地上に飛散した『マーチソン隕石』。

太陽系とは全く異なる性質を持つ隕石でした。

マーチソン隕石に含まれていたのは、太陽系の外で生まれるとされている『プレソーラー粒子』。とても小さな粒子で、岩石の奥深くに埋れている物質です。

<プレソーラー粒子とは?>
太陽が形成される前の時代に、宇宙空間に漂う星間ガス(水素やヘリウムを主体とした気体)に含まれていた固体物質。太陽が生まれる前にあった恒星(自ら光を発している星)から流出し、星間ガスの中で冷却され、形成されたもの。

アメリカにあるフィールド自然史博物館が、重量52キロのマーチソン隕石を入手し、入念に調査しました。

その結果、隕石の内部から、炭化ケイ素の微細な粒子が数多く発見され、隕石の起源が太陽系の外にあり、太陽より古いものであるということが分かったんです。

<炭化ケイ素とは?>
ダイヤモンドとシリコンの中間的な性質と、結晶の光沢を合わせ持つ、黒色(または緑色)の物質。

研究員のフィリップ・ヘック氏によると、

・粒子の6割は、46~49億年前に出来たもの。
・粒子の1割は、55億年よりもさらに古く、最古のものは75億年も前のものだった。

「私たちの仮説は、『49~46億年前の粒子の大半が、星の誕生が活発だった時期に形成されたものである』というものです」

ヘック氏は、「太陽系が誕生する前に、星の形成が頻繁に起きていた時期があった」と説明しています。

その時期は、今から70億年ほど前であると考えられており、誕生した複数の星が消滅する際、中で形成されていたプレソーラー粒子が流出し、宇宙空間へと流れ、マーチソン隕石のような天体に取り込まれたのではないかと言われています。


「銀河で星が形成されるペースは、常に一定」という意見もありますが、ヘック氏らの研究によって、

「70億年前の宇宙では、星が活発に形成されていた」

これまでの常識を覆す証拠を得ることができたんです。

今後は、宇宙のメカニズムを、隕石から知ることになるかもしれませんね😌

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