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ギネス世界記録認定!世界最大の洞窟城プレッドヤマ城🌈

スロベニアを代表する観光地『ポストイナ鍾乳洞』。

日本のガイドブックで詳しく取り上げられることがほとんどないため、多くの旅行者が見落としがちな、隠れスポットです。

そんなポストイナ鍾乳洞の近郊(車で15分ほどの距離)には、高さ125mの岩肌にそびえたつお城『プレッドヤマ城』があります。

ミステリアスな雰囲気に包まれているこのお城。まるで、ファンタジーの世界から飛び出してきたかのような外観をしています。

お城自体は、のどかな田園風景が広がる美しい土地にある高い崖の中腹に建てられており、城内からは、美しい風景を一望できます。

実はこのお城、なぜか、埋め込まれたかのように建てられているんです。

難攻不落の城として、800年以上、同じ場所に鎮座し続けています。

プレッドヤマとは、現地の言葉で、『洞窟の前』という意味。

特筆すべきは、

「自然の洞窟を利用して建てられた」

という点です。

お城の正面は、人工的に造られたものですが、裏側は洞窟(ポストイナ鍾乳洞)になっており、『自然の洞窟』と『人工の壁』が巧みに組み合わされて建てられたお城なんです。

ヨーロッパに現存する唯一の洞窟城と言われており、ギネス世界記録にも『世界で最も大きな洞窟城』として登録されています。


プレッドヤマ城を最初に建てたのは、15世紀に実在した騎士『エラゼム』。

エラゼムは、騎士である一方、裕福な貴族から財宝を奪い、貧しい人々に分け与えていた盗賊『義賊』でもありました。

当時、お城が建っている土地を支配していたのは、オーストリア帝国。

ある日、オーストリア軍が、お城を包囲します。

食糧の供給網を断ち、戦闘力を弱めたうえで、エラゼムを打ち負かそうと企てたんです。

しかし、エラゼムは、お城の裏にある鍾乳洞へ抜ける秘密の通路を利用し、隣りの谷底へ出られたため、新鮮な水や食料を難なく確保することができたといいます。

さらに、洞窟のおかげで死角がなく、完璧な場所。半年から1年もの間、雲隠れすることに成功します。

しかし、1484年、オーストリア軍に攻められてしまいます。

プレッドヤマ城唯一の欠点。

それは、お城の角にあるトイレでした。

エラゼムがそのトイレへ入った際、襲撃に遭い、崩壊してしまいます。

その後も、他の貴族の手へと渡りながら、大切に守られてきましたが、16世紀に起きた地震によって、お城は大きなダメージを受けました。

現在のプレッドヤマ城は、1570年に、ルネッサンス様式で再建されたもので、再建された当時からほとんど変わない姿で残されているといいます。


そんなプレッドヤマ城の城内では、度々不可解な現象が起こると、噂されています。

数年前に、この不可解な現象を解明しようと、アメリカのテレビ番組『ディスカバリー・チャンネル』がブラッドヤマ城を訪れ、撮影を行っています。

その中で、科学では説明できない不可解な足音や映像を撮ることに成功はしていますが、番組内でその謎が解明されることはありませんでした。

現在も、これらの不可解な現象については、謎に包まれたままです。

『プレジャマ城のミステリー』として、今も語り継がれています。


謎に包まれたミステリアスな観光地『ポストイナ鍾乳洞』と『プレジャマ城』。

ヨーロッパ観光でスロベニアを訪れる際は、ぜひ足を運んでみてください😊

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