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ダイヤモンドに価値を見出した政治家🌈

婚約のとき、ダイヤモンドが飾られた婚約指輪(エンゲージリング)を贈る慣習。これは、私たちが生まれた時にはすでにあった慣習です。

ダイヤモンドの起源は古く、現在見つかっているものの中で、最も古いダイアモンドは約45億年前に出来たもの。

長年表に出て来なかった、ダイヤモンドの素晴らしさと、その高い価値は、ある政治家によって見出されたものであると言われています。

今回は、決して明かされることのない、ダイヤモンドにまつわる裏の歴史を、皆さんにご紹介します。


今から150年ほど前、当時イギリス領であったケープ植民地(現在の南アフリカ共和国)には、3,600ものダイヤモンド採掘地がありました。

これに目をつけたのが、イギリスの『セシル・ローズ』という政治家。

彼は、当時、世界の大富豪と言われていたロスチャイルド家に援助される形で、1880年にデビアス鉱山会社を設立します。

会社を設立した目的は、

「取れ過ぎているダイヤモンドの希少性価値を一定に保つこと」

つまり、ダイヤモンドの価値を高めたまま、その価値を維持するために、会社を設立し、世界シェアをコントロールしようとしたんです。

しかし、戦争や世界恐慌など、立て続けに問題が起き、市場は幾度となく荒れる事態に。ダイヤモンドの価値を維持するのは、容易なことではありませんでした。

そこで彼は、サイズの小さなダイヤモンドにも価値を持たせようと、大きさの価値とは別に、『4C』と呼ばれる品質のランクを作りました。

① カットされた石の形状
② カラット数
③ カラー
④ クラリティ

小さなダイヤモンドでも、カット技術や色合いによって付加価値を付け、鑑定書の発行を行い、管理することで、希少性価値をコントロールしようとしたんです。

これが、見事に成功します。

また、テレビの普及に伴い、世界各地で多く観られるようになったテレビCMを使い、認知を広めることにも成功します。

それは、テレビCMに出演する俳優にさりげなくダイヤモンドを付けてもらい、アピールするという、綿密に計算されたものでした。

さらに、授賞式や式典に出席する俳優やセレブたちに、ダイヤモンドの指輪を付けてもらうことで、世界中の人々にダイヤモンドへの憧れを持たせることにも成功します。

その結果、会社は、ダイヤモンド生産における世界シェアの約9割ほどを担うまでに成長。

当時の売上高は、年間60億ドルを越えるとも言われています。


ダイヤモンドは、天然の鉱物の中で最も硬い物質であることから、「不屈の精神、永遠の絆、約束」を示すと言われています。

そのため、婚約指輪に装飾する宝石にふさわしいとされているんです。

実は、希少性価値だけでいえば、現状、それほど高くないと言われている『ダイヤモンド』。

それでも輝き続けられているのは、人々に愛され続けているからなのかもしれませんね😌

最後まで読んでいただきありがとうございました🌈

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