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我々は本である。書評はまだない。

私は読書が苦手である。読むのが遅いというより、読み始めるまでが長い。

そんな私が先日、長年部屋に積んでいたとある本をようやく読む気になった。しかし探したところ、目当ての一冊はどこを探しても見当たらない。

それを探す途中で再会した、買ったもののまだ読み始めていない本がどっさりあったので、これだけ未読なんですよと自分をじりじり追い込む意味を込めつつ、ここで10冊だけ晒してみることにした。

注※ただ書影を晒すだけである。読んでいないので書評は書けないが、第一印象や購入のきっかけは記しておく。

注※読まれなかった本には責任はいっさい無い。私が怠惰なだけである。

1冊目

まずは最近のものから。『FACT FULLNESS』を買ったのは、ここ数か月以内だったかと思う。そのFACTの認識からしてとても曖昧だ。友人がいい本だと言っていたので、乗り換えの合間に駅構内の書店でさっと買ったのだが、まだ読めていない。(なぜ電車で読めなかったのだろう?)私の常識はたしかに20年以上止まっているし、これを読むまではその場で止まり続けるのだろう。

2冊目

この『休む技術』は、確か先月の連休前に買ったもの。これを買った時は、休みたかったのだろう。ただ、読めずにいるうちに連休で休めたので、とりあえず解決したのかな。たぶん。

3冊目

さて、これはどうだろう。『わかるのしくみ』。これはいつ買ったかもわからない。たぶん自分で買ったんだろうが、それすらも、わからない。

4冊目

『私が絶望しない理由』。その理由も知りたいし、こんな厚くて立派な本を私が買った理由も知りたい。

5冊目

『プロが教える年金知識』こちらは、読まずに積んでいるうちに制度が変わっていきそうで怖い。

6冊目

ここまでは、けっこう真面目な本だからとっつきにくくて読めてないのかなと思われるが、そうでもない本もわりかし読めていない。

『マンガ脳の鍛え方』……これが読めていないということは、持ち主はジャンプの漫画に興味がないということなのだろうか?いや、興味があるから持ってるんだよな?謎である。

7冊目

『化粧品を正しく使えばあなたはもっとキレイになる。』たぶんこれは、化粧品選びに迷った時に買ったのだろうが、実際の話、本気でキレイになる気はないってことの証左だろうなあと思う。対外的には『キレイになるために迷ってるんです』というていで、ほんとはキレイなんてどうでもいいやという内面との矛盾の現れか。

8冊目

漫画なら読めるだろうと思いきや、読めてないこともある。『ケサランパサラン』。たいへん有名な作家さんの作品だが、なぜ買ったかもなぜ読まなかったかもわからない。

9冊目

幻の少女漫画『バレエ星』。これはなんだか、入手した時点で納得してしまった感がある。ものすごい厚さ。

10冊目

フォトエッセイ『一瞬の宇宙』。写真だけでも眺めたらいいのにね、と自分に言ってやりたい。

人は何故、本を売るのか

さて、気になる!という感情のままに買ってしまった10冊の本たちである。表紙や帯、宣伝や口コミの情報で私をなにかしら惹きつけ、お金を支払うに至った本である。

その時点で、本を売る事の目的が「販売部数の増加」なら、その目標は達成している。

しかし、本を売る目的はそれだけではない。本懐は「読者をいかに感動させるか」なのだ。

その数値化しきれない価値をおのれの心の中に探す旅こそが読書である。

その旅に出る覚悟が湧いたなら、また読みたいなあ……最近届いた別の本を。


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