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CareerDesignNight#1 デザイナーの市場価値の高め方〜ベンチャー事業会社編〜に参加しました!

初めまして、クラウドサイン事業部でデザイナーをしています、林です。

プロダクトの事、社内のデザイナーの取り組み、個人的なデザインに関する諸々を発信したいと思い、この度noteを始めてみました!
あたたかい目で見守っていただけたら幸いです。

一昨日、「CareerDesignNight#1 デザイナーの市場価値の高め方〜ベンチャー事業会社編〜」というイベントが行われ、弊社のデザインマネージャー3名が、デザインマネージャーになるまでのキャリアパスをテーマに登壇しました。

その様子をnoteにまとめたいと思います。

目次

・事業会社のデザインマネージャーになるまでのキャリアパスについてのLT
 ・内藤さん 事業開発部 デザインマネージャー
 ・金子さん 技術統括部 UXデザインチーム マネージャー
 ・佐伯さん クラウドサイン事業部 デザイナーチーム/CSチームマネージャー兼任
・パネルディスカッション
・最後に

内藤さん(事業開発部)によるLT

内藤さんのキャリアパス。最初のキャリアは苦手と感じた営業。
営業を選択した理由は苦手だからあえて選んだとの事。Flashとデベロッパーとの出会いがきっかけでデジハリでデザインを学び、学校での成果物を元にWEB業界に潜り込む受託の制作会社に就職する。

どうしたらサービスが成長するのか気になるようになり、事業会社に転職。
考え方や制作フローの違いに戸惑うが、しかしダイレクトにユーザーと向き合える環境に間違いなかったと実感。

調整能力、育成、評価、チームビルディング、ワークフロー改善、組織デザイン。
以上が内藤さんが考えるデザイン組織のマネージャーに求められるスキル。

市場価値を高めるためにした事

デザイナーに求められるのは、スキルアップではなくスキルチェンジ
一昔前のスキルは役に立たない。
必要なスキルと捨てるスキルの取捨選択が必要。
加えてマインドセット、思考のチェンジも必要。

キャリアプランをBTCモデルに紐づけて考えてみる。

これからのやりたいことはデザインを通じてユーザーとデザインを繋ぐハブになる事だそうです。

デザインをもっともっと源泉へ、上流へ。
明日もコーディング頑張りましょう!との事でした。
(私もコーディング頑張ります!!)

金子さん(技術統括部 UXデザインチーム)によるLT

デザイナーになった原点は「より多くの人に響く物作りをしたい」という思い
父が建築家で家にPhotoshopがあり、小さい時からPhotoshopを遊び道具にしていたとの事。
将来はデザイナーになろうと決めたのが小学生時代。お絵かき系のサービスとかで遊んでいた。
おもしろフラッシュというサイトのとあるFlashを見た事がきっかけでFlasherを志す。

漠然と大きい会社で働きたいと感じ、Yahoo!に入社。
Flashやれる!と思い入社するが、Silverlightを1年半やる事になる。
やっとFlashができる!と思ったらiPhoneが発表になりFlashはいらないとジョブズが発言。WEBデザイナーの道へ。

もう少しスタートアップ的なところで働きたいと感じ、サイバーエージェントに転職。
アジャイルサムライ、リーンキャンパスを読み、実際に取りくむ。

その後は持続可能なサービスを作りたいと思いリブセンス に転職し、
デザインスプリントを試しつつ、色々なプロダクトに関わる。

組織そのものをデザインしたい、と思い弁護士ドットコムに転職
色んなプロダクトに関わった結果良いチームから良いプロダクトは生まれると実感。
現在は弁護士ドットコムで組織に対してデザイン思考の考え方をおとしこんだり、ファシリテーターの業務を中心に行なっているとの事でした。

大切なのは「ビジョンから逆算する事」
「より多くの人に響く物作りをしたい」というVisionは今も変わっていないとの事。
大切なのは新しい手法を試すのではなく、Visionから逆算してどんな手法をとるべきか考える事が必要との事でした。

佐伯さん(クラウドサイン事業部 デザイナーチーム/CSチームMG)によるLT

エンジニアがキャリアのスタート
就職活動の中で複数社から内定をもらうも自分のやりたい事とずれているのではと考えるようになる。この時にやっていた攻殻機動隊の作品を見てリッチなUIを作れるようになりたいと思い、エンジニアを志す。

Flash5が出るタイミングで独学で勉強後制作会社に転職。
基本FlasherとしてWebデザイナーに。

その後フリーランスを経て、弁護士ドットコムに入社してディレクターになる。理由としてはBTCモデルのTとCができるようになっていたのでBができたら良いのではと思ったことから。当時は会社規模がまだまだ小さく、企画、リソース管理、デザイン、なんでもやっていたとの事。


やりたいことをやりきる事が自分の力と価値を高める事に繋がる
市場価値を高める上で自分のプレゼン方法、将来に向けてどうするべきか、変化に敏感でいる事を意識していたとの事、
結果的にやりたいことをやりきる事が自分の力になり、価値を高める事ができる。それを実現するためには熱量が大事との事でした。

佐伯さんが以前、20代の貯金(得たスキル)で30代生きていける、30代の貯金で40代生きていけるので、将来の為に常に貯金を作っていく事が大事だ、とお話されていた理由がわかりました。

デザインマネージャーとしての役割
1:転職するときに今以上にお給料が貰えるようにしてあげること
2:熱量を上げてあげること
3:価値観を広げてあげること
4:やりたいことを(できる限り)やらせてあげること

その他にも、意思決定の伴わない作業で失敗してもその人の身になることはないと考えて居るので、、実際に自分で意思決定をして、失敗してもらうという事を意識して…敢えてやってもらっているという言葉が印象に残っています。

パネルディスカッション

3人で話すことは多いですか?
全員事業部は違うが、評価軸どうするかなど3人でのMTGが多い。
※週1でマネージャーMTGしているとのことでした。

弁護士ドットコムではどんなデザイナーが活躍していますか?

拡大のフェーズに入っている社内のワークフローや制作ルールがふわふわしているそれに抵抗がなく自分からガンガンルールを制定したりしている方が活躍している。(内藤さん)

うちのデザイナーはめっちゃ勉強しています。
外部内部ともに勉強会の参加率が高い。輪読会や社内勉強会が活発で率先して行うメンバーが活躍している。(金子さん)

自分で考えていいと思ったことをやってもらっている。デザインチームの動きが活発なのを感じる。チームとしての成長にコミットしているメンバーが活躍している。(佐伯さん)


チームビルディングはどのような事をしていますか?

立ち上げの新規サービスであるクラウドサイン事業部では、ワークショップをよくやるようにしている。
「チームのミッション・ビジョン・バリュー作成ワークショップ」「こんなクラウドサインはいやだ」など(佐伯さん)

弁護士ドットコムは歴史あるサービスなので、改めてどういうビジョンでやっているのかを再確認ちゃんとやっている。スクラムチームごとにミッションに落としこんで、小さいチーム単位でものづくりをしている。(金子さん)

チームビルディング最初に作って終わりではなく、継続した仕組みづくり工程のなかで、デザインスタジオ時にエンジニアに絵を書いてもらうことなど含め、巻き込みながら組織全体で取り組んでいる。(内藤さん)

デザイナーの評価方法と育成方法はどんな事をしていますか?

育成方法として、デザイナーはなりたくてなっている人が多くモチベーションがある。やりたい事を後押ししてあげるやるために障害になる事を取り除く事をしている。(金子さん)

目標設定が重要。メンバーと1on1でそのメンバーのモチベーションの源泉を探っている。
どこ・なに・どんなときにモチベーションが上がるのかを深掘りして、やりたい事ベースで目標組んでいったりする。(内藤さん)

自分がやりたい事とチームとしてやってほしい事をお互いしっかり言う。
3ヶ月面談で目標が変わってないか。やっている事で良い取り組みに目標変更したりしている。(佐伯さん)

デザイナーMGが3人いるので、直属の(MG)上司との1on1では話しにくい事を、他のMGに相談出来るようにメンターとして入ってもらっている。
(※直属の上司とメンターそれぞれ2週間に1回1on1、 毎週どちらかとしている感じとのこと)

「メンバーの視座が上がった」と感じる瞬間はどんな時ですか?

逆に自分が視座を上げてもらった感覚がある。気づかされる事がある。(金子さん)

新しい視点、いろんな視点を持ってもらい視座を上げ下げを自由自在にしてもらえるのが良いと思っている。
あの人だったら、あの立場だったらどうするかという視点で物事を考え意見してくれた時に、視座が高まったと感じる。(佐伯さん)

「1on1で確認してます?」
横に座ってるし、デザイナーランチや、接点が多いのでその都度です。(佐伯さん)

「視座とか視野を獲得するとき別の会社に行ったほうが手っ取り早かったですか?」
一瞬一瞬やるべきことを楽しんでやることが大切。面白そうなところがあったら飛び込んでみよう!会社によってvisionが違う哲学違ったら出て行く、変えられそうな部分があったら変える。(金子さん)

「カルチャーフィットの施策ってあります?」
採用で絞っているのでフィットしていない人は入ってこない状態だと思う。
会社自体が元々ビジョナリーなので、そのビジョンに共感して入ってくれる方が多いので。(佐伯さん)


マーケットでの自分の価値を正しく把握する方法はなんだと思いますか?

前職で作っていた「デザイナードラフト」というサービスが有りまして…あ、ReDesignerさん使ってください!w(金子)

正しさってなんですかね?
正しさって難しい。お金なのか、やりがいなのか。
自分の給料をあげて行くのが正しいのであれば転職してキャリア積む(内藤)

大企業のWEB担当かベンチャーか迷っていた。
面接の中で自分の価値に直面せざるを得ない。
給料は高いけどフィットしない。給料は安いけどやりがい感じて仕事ができる。
自分がどこに価値を置くかによるのでは。(佐伯)

マネージメント観点で転職市場のキャッチアップしてます?
今若い人とかみんなお金高くて羨ましいw
「このくらいのスキルならこのくらいだなー」と言いたくなるときもあるけど、給料上げないとデザイナー自体の市場価値が上がらないので、どんどん高くしていきたいと思ってます。(佐伯)


普遍的な力とはなんだと思いますか?

デザイナーの業界は技術の移り変わりが早い。覚えていた技術がすぐ陳腐化してしまうことがある。
Flash、sketchができるとかじゃなくて、こういう時はどうしたら良いというポータブルスキルが重要だと思います。(金子)

基本的に必要なのは柔軟なマインドセットだけ。
一つのスキルだけ伸ばしていくは時代にマッチしないかも‥しなやかにいろんなことに対応できる力というのが評価されるのではないか。(内藤)

流行っているからこっち行こうとか、楽しくない事をやると成長が遅くなる。
UXという言葉にみんなが一斉に走っていってしまっているが、逆張りも必要だと思ってる。
カスタマーサクセスにもかかわらせてもらってるが、CSのメンバーには「CXOはCSがなるべき」と伝えている。CSに限らずユーザーのインサイトにいろんな職種の人が注力し始めてます。
これから他の職種の人とも戦わなければならない。その時にデザイナーとして何を強みにしていくのか、自分がどう生きていきたいか、ということを考えていくことが必要な力だと思います。(佐伯)

最後に

実際にデザインマネージャーの方が、自分のキャリアパスを元に、デザイナーとして得るべきスキルや、評価する上での事など具体的にお話してくださりとても勉強になりました!

座談会もありました
私は参加していませんが、パネルディスカッションの後に3つのグループに分かれ、各登壇者が1人グループに属しローテーションし、座談会形式で質問できる場がありました。

フラットに質問がしやすく他の人の質問の答えも共有でき、デザインマネージャーからのアドバイスや知見を得られるのはとても良いなと思いました。

お三方も楽しそうに座談会でお話されていました。

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