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インハウスデザイナーになって感じたメリット、デメリット。

こんにちは!クラウドサインでデザイナーをしています、林です。

私がクラウドサインでデザイナーを始めて10ヶ月経ちました。(早い!!)
今回は10ヶ月間経験した中で私が感じたインハウスデザイナーのメリット、デメリットを書いていきたいと思います。

目次
・前職はWEB制作会社のデザイナーをしていました。
・現在の業務の内容
・転職のきっかけ
・インハウスデザイナーのメリット
・インハウスデザイナーのデメリット
・まとめ

前職はWEB制作会社のデザイナーをしていました。

私がクラウドサインでデザイナーを始める以前は、3年ほど受託のWEB制作会社でコーポレートサイトやメディアサイト、LPなどのデザインとコーディングをしていました。
女性向けの雑貨から建築、農業、アニメ関係などのビジュアルデザインや、メディアサイトや人材関係のマッチングサイトなど多岐に渡る分野のサイト制作ができ、とても良い経験になりました。

転職のきっかけは、ユーザーに価値のあるサービスを提供したいと思った為

今回インハウスのデザイナーに転職したきっかけとしては、制作会社での業務が嫌になった訳ではなく、サービスを育てる事ができる環境でユーザーに価値があるサービスを提供したいと思ったからです。

今までの業務はサービスをローンチして終わりという事が多く、更なる開発や改善が出来ない為、ユーザーのニーズが変化していく中で、常にユーザーに対して価値のあるものを提供出来ているのか?と疑問に思った事が多々ありました。

現在の業務内容

会社によってはデザイン業務が細分化しているところもあると思いますが、現事業部ではUX、UI、ビジュアルのデザイン、コーディングといった業務を行っています。
また、このような広いデザイン領域の中で、自分のデザインの強みや、やりたい事に特化してデザインが出来る環境なので、とても恵まれているなと実感しています。

インハウスデザイナーのメリット

・上流過程から関わる事ができる。
デザイン業務だけではなく、ディレクター、エンジニアと共に要件定義の段階から業務に関わる事が出来ます。
また、ユーザーのインサイトを探るためにユーザーインタビューに行くこともあります。

・プロダクトの成長に携わる事ができる。
一つのサービスの改善・開発に関わっているため、利用してくださるユーザー数が増えていく過程やサービスのメディア露出が増えてきたりとプロダクトの成長を身を持って実感する事が出来ます。

・ビジネスサイドとの密な関わりがあり、ユーザーの生の声が入ってくる
ビジネスサイドを通じて、日々クラウドサインに対する機能開発、改善要望やサービスを利用して良かった体験がユーザーから寄せられます。
機能開発、改善要望を直接ヒアリングしに行く事もあり、実際にユーザーの生の声を聞けるのはとても嬉しいですし、ユーザーのニーズを知る上でとても重要な場でもあります。

・メンター制度が充実している
これはインハウスだからという訳ではありませんが、2週に1度部署のデザイナーのマネージャー、他部署のデザイナーのマネージャーとの1on1があり、現状の仕事の悩みや、これからのキャリアパスについても親身にアドバイスをもらえます。

・納期に追われない
決して納期がない訳ではありません。
ただ、短納期で無理のある膨大な開発はしません。
基本的に決めたロードマップの上で計画を立て開発に取り組んでいます。
時にはイレギュラーな事はもちろんありますが、製作時の急な要望追加や変更が発生し、家に帰れない…なんていう事はありません。

・新しい知識を学ぶ事が多く楽しい
インハウスという事で一つのサービスを長く複数人で運用していかなければなりません。
その為のコーディングの手法や、git、インハウスならではのデザインルールを学びます。
プロダクトのフェーズによって必要になるデザイン思考を学ぶ輪読会やワークショップがあったり、新しい知識や技術を学ぶ事が好きな人には良い環境と言えます。

・意外と色んなクリエイティブが作れる
これは意外でした。
サイトのUIはもちろん、多くのクリエイティブも作成します。(入社する会社やサービスによってデザイン領域は異なりますが)
展示会や自社のイベントなどでのノベルティー(ビールのラベルデザイン等)、Tシャツなどののデザインを行いました。
制作会社では経験した事がなかったため、とても新鮮で楽しかったです!

インハウスデザイナーのデメリット

・関わる人数が多い為、良い関係性を築く為にコミュニケーションコストがかかる
前職では基本プロジェクトを進める上で、かなり少人数でしたが、
ビジネスサイドからマーケ、制作など、多くの人と関わります。

良いサービスを作るっていく上で、お互いの事を理解し、良質な関係性を築く事が重要になってきます。
クラウドサインでは定期的に事業部のランチがあったり、入社時に事業部全員と行う1on1など、事業部内の色んなポジションの方とコミュニケーションをとる機会が多くあります。

・サービスを運用していく上で新しく勉強する事がたくさんある。
受託での開発(運用案件ではないもの)と、開発手順が異なる部分が多く、覚えるまでにかなり時間がかかりました。
学ぶ事を億劫だと思わず、価値を感じ、楽しいと思える人には適した環境だと思います。

・色んなトンマナのデザインができない。
色んなクリエイティブを制作する機会があり、ものによって多少は自由にデザインする事ができますが、ブランディングの関係上、基本的にサービスのトンマナでのデザインを行うので、色々なトンマナでデザインを行う事ができません。

ですが、副業が可能なので、そこで受託等の制作を行っている人もいます。

・ミーティングの時間が受託時代の2倍以上。手を動かす時間が短い。
一つ一つのプロジェクトのミーティングに時間をとられる事が多く、前職に比べて手を動かす時間はかなり減りました。
手を動かす時間より、ミーティングの時間の方が長い人も多いです。
しかし、サービスを育てる上でミーティングは不可欠です。

多くのサイトをローンチしたい、ビジュアルデザインのスキルを身につけたい、という人は制作会社がおすすめといえます。

まとめ

私は制作会社とインハウスデザイナーを経験し、インハウスのデザインにやりがいや楽しさ、価値を感じています。
ですが、人によって求める事は異なると思うので、将来どんなデザイナーになりたいか、自分は今どんなキャリアを積むべきか、何がやりたいのかを深堀して考える事が重要だと思います。


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