プロローグ

ものすごい勢いでハマってしまった。何がってそれは、漫画ゴールデンカムイである。
GW直前に迎えた最終回を読み終えた瞬間に、足元にパカっと落とし穴が開いて、私はなすすべなくそのまま落下していったのだ。
推しのことを想うと胸が張り裂けそう。そうこれは限りなく恋に近い何か。ああもうわかった、とにかく、とにかく早く行かなければ北海道。あの試される北の大地を、肌身で感じなければ。
そんなノリと勢いとタイミングを見計らっていたところ、ついにお盆直前の8月上旬、その機会が訪れたのである。
これは主に旅の思い出と、美味しいもの、激情を燃やしながらゴールデンカムイの推しを追ったオタクの記録である。

旅の準備〜旅程について

当方スペックは30代・自営業・通信大学生・オタク・かつてのバンギャ、若い頃はとにかく好きなもののためなら北から南まで遠征ばかりしているようなフットワーク激軽の女である。
道内で行きたい場所は挙げるときりがなくなってしまうのだが、今回は絶対に行きたい網走監獄、そして通信大学の1日出張研修（アイヌ文化についての講義）が白老で開催されるということで、この２点を軸に旅程を組んだ。

１日目：自宅〜関西国際空港〜札幌
２日目：札幌〜白老・ウポポイ〜札幌
３日目：札幌〜網走・網走監獄、北方民族博物館
４日目：網走〜女満別空港〜自宅

スケジュールをみた札幌在住の友人「根性しか感じられない」

夏休みハイシーズンで札幌駅から徒歩圏のホテルはどこも絶賛価格高騰中❤︎で、この旅程を立てたのは6月、私が調べた中では一泊3,000円台〜のドミトリーor一泊20,000円台〜のホテルの二択しかなく、いやその中間くらいのやつはないのかいなって大きめのツッコミを入れた思い出である。そしてもちろん私が選んだのは札幌駅から徒歩10分程のドミトリーである。
飛行機はエアトリで、良い感じの時間帯のやつを予約した。初日は午前中に仕事が入る可能性があったので昼過ぎゆっくりめ出発の時間帯、帰りは女満別〜関空間の飛行機で、こちらは１日に１本のみ。

次にこの旅最難関の札幌〜網走間の移動は、特急列車オホーツクを使用した。札幌と網走の間を約5時間で移動できる、気合と根性の列車である。6：56の始発に乗れば12：10に網走に到着するので、午後は網走監獄等を見学できるという算段である。メチャクチャである。
なおこの特急列車、えきねっとから切符を予め予約しておくと割引価格で購入ができる。ネットで予約をしておいて、切符の発券はJR北海道駅のみどりの窓口で行えばOK、JR北海道以外では発券できないので注意。

気力と体力を大きく消耗するであろう３日目の網走宿泊地は温泉付き露天風呂付きアイス無料サービス付き夜中のハーフラーメン無料サービス付きという夢のようなホテルを予約した。最終日くらいはちょっと贅沢しても良いのである（でもかなりお安かった）
網走から女満別空港までは駅前や繁華街方面にあるバスターミナルから直通のバスが出ている。至れり尽くせりである。

始まる前から「めっちゃ大変そうだけどなんとかなるだろガハハ」と余裕すら見せていた北海道旅行、次回の記事は１日目の記録である。チセのある居酒屋（尾形推し）！初めて食する低温調理鹿肉！涙が出るほど美味い焼き鳥など北海道グルメに蹂躙される！！