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京都芸術大学通信教育部イラストレーションコース二期生 〜卒業までの記録・前編〜

◼︎入学の動機


これからは最終学歴ではなく、最新学歴であるーーー

FM802を流しながらぬいぐるみを制作をしている時にたまたま流れてきた、京都芸術大学副学長・本間正人先生のこの言葉を聞いて、世はまさに大・学び時代であることを再認識したと同時に、
自分が持つモヤモヤとした悩みに、一筋の光が差した、ような気がした。

というのも、「絵」について、そして「芸術、クリエイティブを生業にする」ことについて、かけだしクリエイター(独立したて)の私は、その頃非常に悩んでいたのある。
LOFT大型店舗で開催されるPOPBOXというイベントに初めて参加した時に思った、周りのクリエイターさんたち絵がめっちゃ上手い…自分の絵も、もっと伸びしろがあるのではなかろうか…という、でもどうすれば今から技術やセンスを磨いていけるのだろうか…の一つの解決策に、
プロに添付してもらうこと、そして絵を学び直すこと、という選択肢を見つけたのである。

学びの方法は今ではYouTubeをはじめ有償無償様々な教育サービスがあるけれど、自分はここで頑張ったら絵のことをもっと学べる上に、大卒になれるということが大きかった。
最終学歴が短大なので、学歴が今後何の役に立つかはわからないけど、この人生で大卒になってみるのもなんかいいんじゃない?という憧れが湧き、
もうこうなってくるとノリと勢いと生まれ持ってのフットワークの軽さから、出願に踏み切ったのであった。

◼︎最短卒業にむけて

私は短大卒なので3年次編入学が可能で、最短で2年在籍して単位を取得できれば卒業できる(通常入学だと一般同様4年間在籍する必要がある)
個人のペースで学習できるので、最長6年〜8年在籍することもできる。これは高校卒業直後から社会人まで様々な人々が学べる、通信大学ならではのシステムである。

だがしかし私は自分の性格上、いつでもOKということがらのことを、なんやかんやで後回しにし続けた上に最悪やらない、なんてことがあり、
締切が設定されていることが私を人間の形にしているといっても過言ではない。締切は恐ろしいが締切がないと生きていけない。今だっていくつ締切を抱えているのかわからない。

話が逸れてしまった。
それならば学びを進めながらも単位を一つも落とさず取得して最短期間で卒業する、いわば卒業RTAを目指すのが今回のゴールなのでは?というわけである。

RTAとは
Real Time Attack(リアルタイムアタック)を省略した略語で、ゲームをスタートしてからクリアするまでの時間を競い合う競技のことです。

競い合う時間には休憩や食事など、日常の生活にかかった時間も含まれているのがRTAの大きな特徴です。

ゲーム業界情報局byアミューズメントメディア総合学校

なお入学直後の新入生ガイダンスにて、最短で卒業を目指すことはマジでキツいから普通は3年くらいかけるぞ、と講師の先生から念を押されました。

◼︎ね、かんたんでしょ?

最短経路での卒業を目指した場合のスケジュール感は、

・毎月1-2枚、気合を入れた絵を描く(コース専門科目の課題用)
・コース専門科目以外の単位も必要なので、レポートや作品の制作、スクーリングも課題制作と並行して行う

これを仕事をしながら2年弱くらいぶっ通しで行えば卒業ができる。

結論から言うと、できた。

しかもかなり楽しく、かつ手応えがあった。

コース専門科目での学習は系統立てたカリキュラムなので、大まかには基礎を固めて、応用して、卒業制作を作る、という流れになる。

私は特にキャラクターイラストを学びたいと思い、ア・メリカ先生のデフォルメについてやサタケシュンスケ先生のキャラクターデザインの授業がマジで楽しかった。
他の授業での学びも創作活動に大きく影響を受けた。例えば構図の授業ではイラストだけでなく、写真を撮る(私の場合はぬい撮りや商品撮影)ことにも役立ったし、
米山舞先生の制作風景の動画では、その凄まじい描写力を実演してくださりながら「ね、かんたんでしょ?」とおっしゃって、かんたん、とは……?!ってなったり

大きな学びを得ることができる喜びと引き換えに、
「休日」という概念が、無くなった。

休みの日は課題をやる、仕事の日の夜も課題をやるし、なんならちょっとした隙間時間にも課題を制作するための資料をスマホで探して保存する。
それでも提出期限ギリギリになることもあったし、逆にスピード感に慣れてくると課題の締切日に合わせて制作するより、時間を見つけて早めに課題を作り終えておく、という技も身についた。

そんなこんなで、ずっと気を張り続けて卒業が確定したお知らせを貰った時は、さすがに気が抜けて熱を出した。しかも自分も店頭に立つイベントの時である。あの時は本当に申し訳ございませんでした…

◼︎次回予告

・卒業制作について
・取得した全単位科目(参考用)
・その他

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