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【定例会一般質問】所有者不明雨水管について

令和4年3月1日に、船橋市議会「令和4年第1回定例会」で2つのテーマについて一般質問をさせていただきました。
本市に存在する所有者不明の雨水管に関する答弁をご紹介します。

今回の一般質問について

私が住む薬円台地区には、約15年もの間、誰も住んでいない「財務省が所有している国家公務員薬円台住宅」が空き家として残っています。

この主な原因としては、所有者が分からない雨水の配管が国家公務員薬円台住宅跡地に来ていることにありました。

この件については、船橋市が2020年の時点で公務員住宅跡地に雨水が流れないような切り替え工事を行ったことで、一先ず本市の出来る対応の区切りが付いた状態となっております。

※薬円台国家公務員住宅跡地問題の過去の取り組みはこちらをご参照ください。

しかし、よくよく考えてみると、こうした所有者不明の配管は他にも薬円台地区に多く存在しているのではないでしょうか?

令和元年第1回定例議会において、下水道部の部長の答弁では「市の管理する管渠ではないため、その詳細については把握しておりません。」との答弁がされておりましたが、今回は市の把握状況についてあらためて確認いたしました。

船橋市議会 2022.3.1 林としのり一般質問
(本会議録画配信はこちら)
https://funabashi.gijiroku.com/g07_Video_View.asp?SrchID=6255

1.本市における所有者不明雨水管の全容は?

Q. 本市において所有者不明雨水管についての全容は把握しているのか?また、所有者不明雨水管の切り替えの現状も含めて伺いたい。

〔答弁〕
下水道部長:
『薬円台地区の排水管につきましては、位置や管径など、概ねの状況は把握しております。また、旧国家公務員住宅跡地内に埋設されている管渠には、市が管理する排水管が接続されておりましたが、令和元年度より新たな管渠の布設と切替えのための工事を実施し、今年度に完了しております。 』


上の回答で市が把握しているとおり、薬円台地区には、公務員住宅跡地以外にも過去使われていた所有者不明管がいくつもあり、現状としては、本市所有の土地から民有地に入らないように切り替えを行っているとのことです。

こうした配管は、いつどこで、誰が埋めて利用を開始したのか、おおよその想定はできるものの正確に根拠を持って「誰のものである」という所在が分かりません。そして、この配管自体も市が把握できないほど前から存在することを考えると、管の中が実際にどの様な状態まで劣化しているのかも懸念されるところです。

そもそも、雨水管については過去をさかのぼると船橋市でも使用していたという事実もありますので、問題が生じた際には本市としてしっかりとサポートする必要が私はあると考えますし、不明管の在り方についても、市としてどうしていくのか考える機会があっても良いと考えます。

そこで、次の質問を行いました。

Q. 所有者不明雨水管の調査等、実施状況についてはどうか?

〔答弁〕
下水道部長:
『市が管理する道路に埋設されている管渠につきましては、TVカメラなどの調査により現状を把握しておりますが、民有地内の管渠については、現在、確認が取れていないことから、今後、調査をしてまいりたいと考えております。』

Q. 本市において所有者不明雨水管の問題について、どう市民に寄り添い対応をしていくと考えているのか?

〔答弁〕
下水道部長:
『薬円台地区の管渠につきましては、埋設後、長時間が経過していることから、調査等を実施し、機能していない管渠の閉塞やその他の対応について、検討してまいりたいと考えております。』


との回答を得ました。

これらの配管は、市道内の管渠のみならず民有地内にも入っています。
市が把握できないほど古い管内部の劣化状況は、容易に想像がつくと思います。これは、例え現在その管を使っていなかったとしても、適切に処理が施されていなければ影響がないとは言い切れません。

市民の生命財産に関わるとても大切な事であると考えますので、市民の相談にしっかりと対応してもらうと事を要望しまして、質問を終えました。


〔令和4年第1回定例会 一般質問(2022.3.1)〕
林 利憲
1.議案第16号 船橋市公共施設保全等基金条例について
2.所有者不明雨水管について

本会議録画配信はこちら

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