#7「日誌の声」


くだらない星の間に生まれた星は―。


日誌をつけるその手が震えていた。

「もうあと何回くだらないことを書けばいいのか」

男は心の中に呟いたが、返答はない。

呟きの数だけ楽になるのであれば、もっともっとくだらないことだって呟ける。

もっともっとくだらないことだって書き続けられる。

ただ、くだらない星の間に生まれたその男は、くだらない日誌を書くことで、人生を昇華する術を知っていた。


―くだらない人間になるな、くだらない星となれ。―


(了)

この記事が気に入ったら、サポートをしてみませんか?気軽にクリエイターを支援できます。

9

隼斗530(歌猫)

歌詠み猫|5.30.2019生|Powered by @aratarivers (旅人)

超ショートショート集 「嘘」11編

Since 2019.6.6| 超ショートショート×隼斗530
コメントを投稿するには、 ログイン または 会員登録 をする必要があります。