#1「嘘という光」


ヒカリの嘘は見破ることが出来ない―。
彼は悟ったかのごとくどこか遠くの空を見つめていた。

初めての嘘はいつのことだったろうか。

思い出すことも出来ないが、彼は彼女の嘘を容認し続けてきたのである。

彼女のやるべきことを応援し、理解し難いことも理解しようと努めてきた。

今や彼とヒカリの間には強い絆が生まれている。

嘘は真実よりもそこかしこにあふれている。

真実は埋もれやすく儚い動物、ヒカリはその動物を愛している―。


彼女は、あなたの中にも必ずいる。


(了)

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隼斗530(歌猫)

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超ショートショート集 「嘘」11編

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