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阪神タイガース優勝の要因

こんにちは!
今回は陸上関連ではなく、先日18年ぶりのリーグ優勝を果たした阪神タイガース優勝の要因についてデータを活用したり、この1年試合をたくさん見て感じたことを踏まえて詳しく書いていこうと思います。
野球ファンは特に必見です。

今回のnoteを書こうと思った経緯

単純に大好きなプロ野球についてnoteで書きたいと前々から思っていたからです。僕自身、野球を習っていたことはありませんでしたが、10歳の頃、友達の影響で徐々に興味を持ち始め、高校生の頃には同級生から「知識だけなら野球部以上」「陸上より野球の話ばかり」と言われるほどになり、生きていく上で欠かせないスポーツとなりました。野球をするに当たっては余裕でど素人ですが、知識だけならトップクラスだと自負しておりますので、安心してご覧いただけたらと思います。
※データは9月20日時点

僕が購入した野球関連の本
ほとんどが野村克也氏、落合博満氏の本です

要因1:盤石の投手陣

今年の阪神タイガースを一番支えたのは間違いなく強力な投手陣です。チーム防御率(チームの1試合平均の自責点)は両リーグトップの2.64。特に中継ぎ陣は鉄壁で岩貞祐太、加治屋蓮両投手と抑えの岩崎優投手を中心に、大量失点するケースがほとんどなく、接戦を制することが多かったのも、投手陣の踏ん張りのお陰だと言えるでしょう。

中でも活躍が目立ったのが新戦力である村上頌樹投手、大竹耕太郎投手です。村上投手は今季初先発となった4月12日、対巨人戦でいきなり7回無安打無四球の快投を披露。続く4月22日、対中日戦でプロ野球史上初となるプロ初勝利無四球2桁奪三振を記録。その後も波の少ない安定感あるピッチングを続け、初の2桁勝利となる10勝(5敗)、防御率はリーグトップの1.68と一気にエース級の投手まで上り詰めました。大竹投手は昨年の現役ドラフトでソフトバンクから阪神へ移籍。いきなり開幕6連勝を記録し、発熱などの影響もあり後半戦は勝ち星が伸び悩みましたが、先日の9月9日、対広島戦で6回1失点の好投でこちらも初の2桁勝利を記録。岡田彰布監督が「村上・大竹が前半戦のMVP」と語ったように、シーズン全体を通しても両投手の活躍が一番大きかったように思います。

左から村上投手、大竹投手
来年以降の活躍にも期待です

要因2:鉄壁の二遊間、そしてセンター・近本

今年の阪神はセカンドが中野拓夢選手、ショートが木浪聖也選手で固定されており、ダブルプレーの成功率を示す併殺成功率は脅威の71.2%とまさに鉄壁の二遊間でした。中野選手は昨年までショートを任されていましたが、岡田監督の方針によりセカンドへコンバート。抜群の守備範囲で好プレーを連発しました。木浪選手は以前ショートのレギュラー候補だったものの、中野選手の台頭により出場機会を減らしていましたが、中野選手のコンバートにより空いていたショートのレギュラーを実力でつかみ取り、見事優勝に貢献しました。両者共に打撃も好調でチャンスにも強く、中野選手は打率.288、盗塁18、犠打21、安打数2位と2番打者として抜群の成績を残し、木浪選手も”恐怖の8番”として打率.278、犠打20を記録。数字以上にチームに貢献しているように感じました。

左から中野選手、木浪選手

そして、不動の1番センターである近本光司選手の活躍も凄まじいものでした。右肋骨骨折により3週間の離脱はあったものの、打率.286、リーグ1位となる26盗塁、得点81、得点圏打率.379を記録。守備範囲も広く、チームへの総合的な貢献度を示す指標WAR(Wins Above Replacement)でもリーグトップの6.8。虎のリードオフマンとしてチームを支え続けました。

近本光司選手
安定感の塊のような選手です

要因3:岡田監督の采配

岡田彰布監督
前回優勝時の監督も岡田監督です

シーズン中盤は色々賛否ありましたが、岡田監督の采配も結果的に素晴らしかったように思います。岡田監督が去年の阪神と比べて変革した部分としてまず一つ目が、四球(フォアボール)の増加です。岡田監督は就任後、球団に「四球の査定のポイントを上げてほしい」と進言。それが功を奏したのか、今年の四球数は両リーグトップの470個と昨年の358個から大幅に増加しました。四球を選ぶとその分出塁率が高まり、価値としてはヒットと同じなので得点に繋がりやすくなります。実際、阪神はチーム本塁打数74がリーグワースト2位ですが、得点は両リーグトップの524と四球の増加が勝利に繋がっています

2つ目はスタメンの固定です。岡田監督は一塁手大山悠輔選手、二塁手中野選手、三塁手佐藤輝明選手、遊撃手木浪選手、中堅手近本選手、左翼手ノイジーをほとんど変えずに固定化し、シーズンを戦いました。昨年までの阪神は大山、佐藤両選手が内野外野問わず守ったり、頻繁に打順やスタメンが変わっていましたが、今年から固定化したことにより選手各々が一つのポジションに集中することができ、プレーしやすくなったことが優勝に繋がったと思います。スタメンや打順をよく変えるデメリットについてプロ野球通算安打数、本塁打数、打点数、出場試合数2位で名監督としても有名な故・野村克也氏は自身の著書で以下のように語っています。

人間は習慣的要素がある。1番打者が打席に入ると、4番は準備を始めるが、打順がコロコロ変わるとリズムが狂うこともある。
打席は準備、備えが大切だから、理想は4番だけではなく、オーダーを固定すること。そのほうが選手は動きやすい。

「巨人軍非常事態宣言」野村克也  著 

個人的には正直ノイジーをレフトで固定するメリットはあまりなかったように思いましたが、内野陣そして特にセンターラインを固定できたことはチームにとっても大きかったように思います。

おわりに

今回はこの辺で終わりにしようと思います。
他にもたくさん活躍した要因はありますが、書きすぎるとキリがないので3つに絞って書かせていただきました。
今年の阪神が強かったのは間違いありませんが、球界の盟主・読売ジャイアンツがだらしない野球をしたことも、阪神の独走Vを許した1つの要因だと思います。
やっぱり阪神対巨人戦が盛り上がってこそのプロ野球だと思うので、巨人は大型補強に頼らず、生え抜きの選手を育成し、再び阪神と争えるようなチームになってほしいと思います。

次回は「頑張ってるのに上手くいかないときの対処法」です。
乞うご期待ください!

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