見出し画像

note発書籍、まえがき全文公開。『人は幽霊を信じられるか、信じられないかで決まる』

コロナで人類が直面させられたもの、それは死だ。だから私はあなたに、あなた自身の死と話し合って欲しいのです。

自己実現できるのは「話の分かる人間」だけである。
25年間で1万人の起業家にインタビューをさせて頂き、1万5千冊の書籍と論文を研究させてもらった。そして私は、そう結論づけることにしたのだ。

意外に思われるかもしれないが、現在淘汰されているのはエリートの方々である。例えばアメリカの大卒就職率はおよそ5割にまで低下してしまったし(図1)。米国GDPは拡大しているのに、 90年代半ばから世帯収入(の中央値)は漸減してしまっている(図2)。学歴を得ても生活の足しにはならず、経済が拡大しても暮らしは良くならない。

既存教育の価値だけでなく、経済の価値ですら疑わねばならない時代になった。

大企業に就職できたとしても、東芝・NEC・ソニーなどかつて日本を牽引してきた大手電機は、軒並み45才以上のエンジニアをリストラに出している。かつて憧れの就職先であった銀行などは、マスコミから「限界産業」という不名誉な呼び名をつけられる始末だ。

コロナ以降、既存企業が続々と淘汰されてゆく中、学歴や資格、会社のブランドなどに頼って生きて行くことが極めて難しくなっている。今求められているのは、自分の人生を自分で切り開いてゆく、すなわち「実存的」な生き方である。

誰かにどうこうしてもらう、会社に、社会保障に、ではなく、自分で自分の食い扶持を稼がねば。本書ではその雛形を「究極の実存」である起業家の生き方に探らせて頂く。

電気自動車のベンチャー「テスラ」のイーロン・ マスクやジョブスのように何兆円も稼ぐ必要はない。年収600万円もあれば家族を養ってゆける。今求められる起業とは、特別な人間が1兆円稼ぐ起業ではなく、誰もが600万円稼げる起業なのだ。こうした家族単位の起業を考えるのに、特殊な才能やコネなど要りはしない。

しかし、才能や資格の代わりに必要となるものがある。それは、自らの「死」をかけた時に得られる、あなた自身の哲学である。

本書ではあなたに、こう問わせて頂く。

「あなたの墓標には、どんな言葉が刻まれるだろうか?」 
「彼女は弔辞に、どんな言葉を贈ってくれるだろうか?」

私はあなたに、あなた自身の死と話し合って頂きたいのだ。

新時代の経営理論を示したサラス・サラスバシー。彼女の開いた次世代の経営の書、『エフェクチュエーション』で述べられているように、人が自らの行動を任せるのは理論ではなく、哲学である。

理屈を語るエリートの時代は終わりを迎えた。そうではなく、あなたがあなた自身の「死」と向き合って掴んだ哲学を聞かせて欲しい。コロナ後の世界は、そんな等身大の哲学者が切り開いてゆくからだ。

~ 元生徒、K.S と S.I、I.W に贈る ~

【問題】
「自己実現できるのは『話の分かる人間』だけである」とあった。どうすれば話のわかる人間になれるのだろうか?

解答は下リンクの特設サイトにて公開しております。

お読みくださいまして誠にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたしますm(_ _)m


下は没になった配色です(;・∀・)

帯の案は2色ありました。高久書店のカリスマ店長、高木久直先生のアドバイスで、より目立つオレンジにさせていただきましたm(_ _)m 高木店長、いつも心より感謝しております❢❢❢


サポートありがとうございます!とっても嬉しいです(^▽^)/