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世界一周で見つけた「僕の生き方」

大変遅くなりましたが世界を巡って僕が感じたこと、そして見つけた大切なものについて、皆さんに共有したいと思います。

4ヶ月で19の国を訪れ、ただ観光地を回る旅ではなくて、はたから見ると貧しい・恵まれないとされる人々の元へ行きその人々の声を聞く、というのが僕の旅でした。

キャリーケースに大量のサッカーボール(MY FOOTBALL KIT)を詰め込んで、多くの人の協の元スラム街や孤児院、ラオスの学校や地震の被災地など必要としてる子供たちの所へサッカーボールを届けることができました。

荒れた土地、積み上がったゴミ、舗装されていない凸凹道、家の前で野糞してる子供たち、スマホで写真を見るのと現地に行くのでは感じる絶望感が桁違いでした。

やっぱりお金持ちの家に生まれた子の方がチャンスも選択肢も多くて、人生は平等ではないということを痛感しました。

小さい頃から当たり前のようにサッカーができる環境があって、当たり前のようにチームに所属して、当たり前のようにサッカー選手になりたいと思っていたけど、それは実はすごく運が良いことで夢を持つこともそれを叶えるチャンスがあることも全部本当に幸せなことだったんだと気づかされました。

一つ勘違いしてはいけないのは、彼らは確かに生活的に足りていない面はあれど、決して不幸でも可哀想な子供たちでもないということです。何が幸せで何が何が不幸なのか、それは他人が決められることではないし、むしろ日本だと当たり前すぎて気付けないような日常のささやかな幸せにもしっかり感謝の気持ちを持つことができていました。

身近にある幸せにたくさん気づいているという面では彼らの方が幸せなのでは?とすら感じることもありました。

それでもやはり彼らが将来選べる道は限られていて、サッカー選手になりだけでも生活のために働きにでなけてはくてはいけなかったり、そもそもそんな職業があるって知らなかったり、知っててもそれを選べなかったり、選択肢の少なさは感じました。

好きなように生きなさい。自分の好きなことを見つけなさい。どの分野をつき詰めようか、将来どんな人になりたいか、進路で悩んだり、将来の夢がなくて焦ったり、そういうのも全部選択肢があったからできたことなんだなと改めて思いました。

自分で選べるってことを、もっと大切にしないといけないなと思いました。


ここからは僕の話になります。

今まで僕の中でよく知る大人像といえば、両親や先生、サッカーの監督とかそんな人たちでした。様々な職業があるのは知ってはいますが、実際にその仕事をしている方と話す機会というのはありまなかったため、どんな人たちがどんな仕事をしてるのか皆目見当もつきませんでした。

そんな僕ですが、旅をしている間は沢山の人に興味を持ってもらえて海外にいる日本人の方と出会う機会があり、少し変わってる面白い日本人の人たちとたくさんお話ししました。

10年以上旅をしながら生活してる人やカンボジアの子供達にサッカーを教えるNPOの方、AIの新技術を研究してる人もいれば、60歳を過ぎてから一人で海外に飲食店を出す人もいました。駐在員として海外で生活する方やスポーツ選手、経営者から学生までとにかく沢山の方と出会い話を聞かせてらいました。

分野は違えど全ての人にストーリーがあって、どんな課題を解決するためにどんな思いで働いているのか、そこに至るまでのきっかけや人生のターニングポイントなど、面白い話ばかりでした。

そんな素敵な出会いの中で、尊敬できる人も、家族みたいに思える人も、負けたくないって思える人も、たくさんできました。いろんな話を聞いて、僕のいろんな話を聞いてもらって、いろんなところに行って、いろんな価値観に触れて、いろんな体験をしました。

今まで知らなかったことや、目を向けようとしてなかったことに目を向けてみると視界がどっと明るくなって、世界はサッカー以外にもこんなに楽しいことで溢れてたんだってわくわくしました。
サッカー以外にも楽しいスポーツがあって、スポーツ以外にも興味深い職業があって、好きな味とか、すきな景色とか、自分が楽しいって思えることたくさん知りました。

旅に出る前の、サッカーにしか興味がなかった僕ではなくサッカー以外にもいろんなものを体験した今の僕だからこそ言えることがあります。

僕がこの世界一周で得た大切なもの。

それは、世界に出て数えきれないほど多くのものに触れても、

それでも一番はサッカーだった。


その気持ちに気づけたことです。

子供たちとサッカーをして遊んでる時、ストリートで知らないおじさんとサッカーをしてる時、結局僕はサッカーをやってる瞬間が一番幸せでした。スペインで生の久場建英を見れたときは興奮したし、ブラジルのサッカーへの熱量に触れたときは鳥肌が立ったし、ほかにも楽しいことはたくさんあったけど僕の中でサッカー以上に胸が高鳴るものはありませんでした。

それと同時にすごく後悔しました。なんでサッカー辞めるという決断をしてしまったのか。その時は自分を責めたし、これは一時的な感情でサッカーがやりたいのは今だけだって言い聞かせるようにしてました。

でもそうやって自分に言い聞かせれば言い聞かせるほど、サッカーに対する熱はどんどん増すばかりでした。まだ走れるのに、まだボールを蹴れるのに、スタンドから試合を眺めている自分が嫌でした。

旅を通して挑戦したくてもできない子たちをたくさん見てきた僕だからこそ、まだ悔しいって気持ちが残ってるなら挑戦するべきだと思いました。もう一度挑戦したいと思いました。ここで挑戦しなかったら一生後悔するとも思いました。

だからまた本気でサッカーをやることに決めました。

"一度サッカーを辞めた自分が"とか、"応援してくれた人になんて説明しよう"とか色々悩みましたが、自分に嘘はつけないので心に従って生きようと思います。

旅の途中自分のやりたいことがわからなくなって悩んだり悶えた時期もありましたが、最後に見つかってよかったです。そしてそれがまたサッカーだったことがなんだか嬉しくもあります。

またサッカーをやると決めてからは観光そっちのけでトレーニングをしていて、走っているとサッカーをやっている時に感じていたしんどさや息苦しさを思い出しました。でもなんだか今はその息苦しさが心地いいです。


僕たちには沢山の選択肢があり自分の人生を自分でに決めることができます。でもだからこそ迷うし、本当にこの道でいいのか不安になります。

自分がやりたいことがまだ見つからないなら例えば僕みたいに世界を旅して知らなかった自分を知るのもいいと思うし、やりたいことが見つかってるならそれは心に従って動くべきだと思います。

自分が「これだ!」って思えるもの。
これになら人生を賭けても良いと思えるものを見つけて、それに情熱を注いで生きていく。


僕が思うに多分それが、

世界一最高の生き方です。


世界一周をしたことで、自分の中の大切な気持ちに気づくことができました。応援してくださった皆様、背中を押してくださった皆様、本当にありがとうございました!これからもこの情熱が続く限り上を目指して頑張っていきます。


そしてプロサッカー選手を目指す上での最初の挑戦です。

2月15日から1ヶ月間ブラジルにサッカー留学に行ってきます。命懸けでサッカーに取り組んでいる集団の中で、チャンスを掴んできます。

すでに空港にいて、これから飛行機に乗ります。

行ってきます!

僕のことを応援したいと思ってくださる方がいましたら、サポートもぜひお願い致します。 サポートは全て世界一周と起業するための費用にさせて頂きます。 これからもどうぞよろしくお願いします!!