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世界一周84日目 パリで散々だった話を聞いてほしい

パリに来て初日、今日は本当に散々でした。

ブリュッセルを出発し、パリに着いたのは朝3時ごろ。バスで仲良くなった人と明るくなるまでパリを一緒に観光してました。


後に起こることが衝撃的すぎてどれがどれ忘れてしまいました。朝3時から7時ごろまで一緒にいろんなところに行って観光をしてその後7時開店のマクドナルドに忍び込み、11時ごろまで休んだ後彼とさようならをしました。

僕にはPSGの練習場に乗り込むというミッションがあるので、彼とはここまでです。本当は荷物を宿に預けていきたかったんですが、宿のチェックインが20時〜22時のみということで対応が悪かったので仕方なしに荷物も持って練習場に向かうことにします。

ネットで調べた練習場はパリ市内から電車とバスを使って2時間ぐらい離れたところにあり、かなり時間がかかりました。僕はネットの情報を頼りに電車をいくつも乗り継ぎ、バスに乗り、練習場に辿り着きました。

今回はすんなり中に入ることができたんですが、選手どころか関係者らしい人1人見当たりませんでした。それどころか一般のサッカー小僧たちが自由にそこに出入りしている様子すらあったので、もう一度ちゃんと調べてみました。

調べてみるとPSGの練習場はここからさらに離れた場所に新しく作られている途中らしく、選手たちはそのうちの一つのグランドで練習しているとのことでした。

苦労してたどり着いたのにここじゃないのかぁ!でも次の場所がわかってるならそこに行けばいいだけじゃぁー!

と早々に切り替えてその練習場に向かいました。その練習場に向かっている間もバスが時間通りこなかったり急な坂道を歩いて疲れたりしたんですが、まぁなんとか新しい練習場に着くことができました。


ネットの記事で見た通り練習場は工事中で、警備員がたくさんいて中には入れてもらえませんでした。フェンス越しに遠くに選手たち練習場が見えて、練習している雰囲気はなかったけど僕と同じように選手たちの出待ちをしている家族がいたので今回はここで間違いないみたいです。

待っている間にフランス語で手紙を書いて、選手が車で出て来たら渡せるようにと準備を万全にしました。フランス語ってめっちゃ難しくて、手紙を全部書き終えるのに1時間以上かかりました。途中その場にいた子供達とボールを蹴って休憩しながら、のんびり書いていました。


待ち始めて3時間ぐらいだった頃、車が頻繁に出入りするようになり選手たちが出て来そうな雰囲気が醸し出されました。そして何人かの選手が出て来ました。

正直僕も全然誰かわからなかったので、彼らに手紙は渡さずにいました。きっと他の選手もこの道を通るだろうと思ったからです。

しかし、それ以降も何人かの選手が通ったものの誰もファンサービスはしてくれず、ネイマールやエムバペは通りませんでした。結局合計5時間ぐらい選手の出待ちをしていたんですが、手紙を渡すことができませんでした。(にしても高級車ばっかり)

警備員の人から「今日は終わりです」と帰るように説得され、諦めきれなかった僕はこの手紙を誰でもいいから関係者の人に渡して欲しいと伝えましたが、そういうのはダメだとはっきりと言われてしまいました。

5時間も出待ちしたのに結局今日もなんの成果も出せずに終わるのかと落ち込んで、トボトボ帰っていたんですがその時の時間が19:30ぐらいでチェックインの時間が迫っていることに気がつきました。

今から帰ったらちょうど22:00ぐらいに宿に着くとGoogle mapで出たので、宿に「少し遅れるかもしれません」と連絡すると、

「チェックインの遅刻には罰金が課せられます。22時〜23時30分までなら10€、0:30までなら罰金は20€です」と返信が返って来ました。

チェックインの遅刻に罰金が課せられるなんて聞いていなかったのでメールでめっちゃ反対したのですが、何一つ聞いてくれず腹が立った僕は宿からのメールを無視してなんとか22時に間に合うように急いで帰りました。

でもこういう時に限ってうまくいかないのが僕で、バスは予約時間通り来ないし、電車は1分前に出発して次は30分後だし、乗り換えは全部失敗するし。結局宿に着いたのは23:50ほどで、すっかり遅くなってしまいました。

罰金20€を払わないといけないのか...と落ち込んでいたんですが、昨日もブリュッセルからバス移動で寝ていなかったため今日ははやく寝たくて寝たくて仕方ありませんでした。だから20€も受け入れていたんですが、宿に着いてみたら全く話が違うじゃないか。

管理人さんは僕を宿に入れてすらくれませんでした。理由は僕が何時ごろ宿に着くかを連絡していなかったからみたいです。バスが時間通りに来なかったことや乗り継ぎに失敗して焦っていた事を全て伝えても全く話を聞いてくれません。

何を言っても「連絡しなかったあなた悪い」の一点張り。

結局最後まで宿に入れてもらえませんでした。ブリュッセルでバスに乗れなかったことから始まり、パリでは5時間出待ちしても成果は出せず、電車では乗り継ぎに失敗し、そして疲れ果てているのに宿には泊めてもらえない。

ここまででもかなり応えるんですが悪いことはまだ続いて、なんと明日はパリの革命記念日なんです。革命記念日はデモが起こりやすく危険だと鵜飼さんから忠告されていたのに、そんな危ない日の夜に観光客と丸わかりの大きなバックをもって放り出されてしまいました。

さすがの僕もかなり絶望しました。でも、絶望より恐怖が勝りました。今までもいろいろありましたが身の危険を感じたことはありませんでした。しかし今日ばかりは本当に身の危険を感じました。

外は猛獣だらけです。

見た目で判断するのは本当に良くない、それは重々わかっています。それでも怖い人がたくさんいます。何人かでたむろして辺りを見回してる人や、駅の前で何かを待ち伏せてる人。本当に本当に怖かったです。

結局僕は朝までやっているマクドナルドの角に座り、死角を消した状態でいつなんどきいかなる状況になっても対応できるように目を光らせてやり過ごしました。

途中本当に眠たかったけど、寝たら死ぬと思って気合いで起きてました。マクドの店員からは「こいついつまでいるんだ」みたいな顔してましたが、そんなの関係ありません。人の命がかかっているのですから。


本当に散々なこと重なってかなり心身共に追い込まれました。この経験からみなさんに伝えたいことは、「報連相はちゃんとやろう」ということです。変な意地は自分の身を滅ぼし兼ねないということです。

とにかく自分の命があってよかった。

次の日デモを防ぐために色んなところバリアが貼られてあって街も昨日よりどこかそわそわしてるしてる節があったので多分本当に危なかったんだと思います。

みなさんもどうかお気をつけください。以上、パリで散々な目に遭った話でした。

僕のことを応援したいと思ってくださる方がいましたら、サポートもぜひお願い致します。 サポートは全て世界一周と起業するための費用にさせて頂きます。 これからもどうぞよろしくお願いします!!