「孤狼の血」

ちょうどWOWOWつけたらやってたので。

うん、確かにこれはこれでいい。

(ネタバレ込み)養豚場が結構大事なところなんですな。子魚中心に話題になってた音尾琢ちゃんが真珠自慢してたら結局真珠とられるとこ、タマヒュンしながら笑い見てました。まあでも本来陰惨な話とそれへの復讐的拷問なんで話上はややカタルシスありながらも笑えないシーンではあるのですが一応。クラブのママ(真木よう子)がある事件にかかわって、それを大上(役所広司)が庇って(庇いながらもちょっと利用して)。ママの息子を気に掛ける(かわいがる)ところもある種伏線なんだよなー。

日岡(松坂君)が大上の死体が上がったときいて現場に歩いてくところ、日誌をみると大上のダメ出しと最後に小さい褒め言葉が書いてあって泣くところはちょっとダレちゃうかなと思った(養豚場でライターみっけるところで伝わるっしょとも)。白石監督作品は基本わかりやすいだけに、たまにクドいなって撮り方もしてるのがね。「凶悪」でもそういうとこあったし。あ、死体をあんまりごまかさずに(無論スクリーンでお見せできる範囲ギリギリで)描写してるところはいいと思います。

あと、昭和63年の呉と三原感をほぼ完全再現。先帝の病状報道もちゃんと再現してたし。自粛ムードはそれなりにあったのに、やっちゃれ会は予定通りやんのね、そしてそこに右翼のはずの瀧井(ピエール瀧)がいんのねって(そこは皮肉ってるんでしょうないろいろ)。

あとは思いついたのを時系列無視で。太郎君は眼鏡かけるとやはり鶴瓶師匠がちょっと出てくるな(ゴツいけど)。江口洋介は意外だがヤーさん役はやったことなかったのね。だいたい医者か法曹役だもんな。監察の滝藤さんがやはりいい味出してた。

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