平成ありがとう!令和おめでとう!

今日の24時で平成が終わる。
令和が始まる。

世の中は祝賀ムード。「平成最後の○○」という言葉も、各種セールも、賑やかに飛び交う。
この明るく楽しく希望に満ちた感覚は、大晦日よりも、盆と正月が一緒になったよりも、21世紀を迎えた時のよう。
「平成ありがとう。令和おめでとう」
今上天皇が譲位のお気持ちを表明された時は、こんなお祝い事になるとは思わなかった。
改めて、ご英断だったと思う。

昭和天皇の崩御を思い出す。
亡くなるしばらく前から、連日、体温・血圧・脈拍数などだけでなく、輸血量と下血量も字幕で報道されていた。不確かながら1000ccを越える下血と輸血だったように記憶している。
キリスト教の文化圏ではクリスマスは家族と過ごすもの。日本のお正月のように。
今思えば、そのクリスマスやお正月の崩御を避けるべく、ただひたすら心臓の動いている状態を維持されていたのだろう。そんな事は思いもしないで、素朴にご快癒を祈っていた。
世の中は自粛ムードだった。
1/7に崩御され、翌1/8に平成になり、翌々日の1/9が二十歳の誕生日だった。1/8に成人式のスーツを高島屋に買いに行った。店員さんは皆、黒の喪章を付けていた。無難にチャコールグレーのスーツを買った。成人式では周囲は艶やかな晴れ着で、浮いてしまったのを忘れられない。

話が逸れた。
天皇というお立場上、あの亡くなり方もやむを得ないのかもしれないけれど、今上天皇にはあまりにも悲痛なお父様の死だったことと、胸が痛む。

今上天皇・皇后両陛下がお亡くなりになることは正直考えたくもないけれど、いつかその日は訪れる。
ご本人にも、ご家族にも、私たち国民の心情や生活への影響を思っても、「生前譲位」をご英断だと受け止めていた。
ただ、実際にこの時が訪れてみれば、思いのほか明るく楽しい祝賀ムード。
こんなふうに元号が変わって、本当に良かった。

今上天皇が、雲仙普賢岳の災害の時に、被災者と同じように床に膝をつけてお話を聴かれる映像に、驚いた。今更だけれど天皇陛下は本当に人間なんだなあ、みたいに感じた。
その後もずっと国民の辛さ悲しみ苦しみに真っ直ぐ寄り添われるお姿に、今は逆に神様か仏様のように感じる。そのくせ、まるで自分が中高生ぐらいの子供のような感覚で、私たち日本人みんなのおじいちゃんのようにも感じる。

今上天皇・皇后両陛下は、共白髪で、いつも腕を組まれて、日本一ステキなご夫婦。
今まで本当にお疲れさまでした。ありがとうございます。
お二人で、ご家族で、1日でも長く平穏で幸せな日々をお過ごしになりますように。

さて、明日からの新時代「令和」への期待は、テクノロジーでの障害カバー。
例えば聴覚過敏について言えば、私は必要な音・不要な音の選別(フィルタリング)ができない。常に全ての音を拾ってしまう。飲食店やショッピングモールでは、ノイズに負けてダウンする。
それが最近、ノイズキャンセルイヤホンで楽になった。イヤホンが周辺の音を相殺する音を出してくれる。耳は疲れるけれど、脳の疲れは格段に楽になった。
令和になっても、私たち障害者への差別・偏見はまだまだなくならないだろうけれど、まずはテクノロジー支援の充実を期待している。

最後に。
世の中は「10連休」だけれど、今この時も電気・ガス・水道・病院など、休まず私たちの生活を支え続けるインフラがある。それらに携わる全ての方々へ、ありがとうございます!!!

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