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幾つかのいつか


めくり忘れてる

6月のままのカレンダーと

壁に掛けた いつかの絵

しずかに息をしてるみたいな望遠鏡と

机の上にころがる絵の具や絵筆たち

そうしたのは私 でも

ぜんぶのそれが 

望んでそう在るならおもしろい

季節が変わっても 

カレンダーは6月のまま居たくて 

たとえば絵の具をきれいに仕舞ったなら 

外へ出たくてうずうずしているような

部屋には私と

いつか私がいなくなっても残れるものたちと

今この時間

部屋の外側には、

無数の生活と、

物と、出来事。

流れるね 

流されていくね


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