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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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ゲーム「鬼畜眼鏡」感想

※この感想は18禁BLゲームの感想です。ご注意ください。

 「鬼畜眼鏡」というゲームをご存知でしょうか。
 私は名前だけ知っていました。ゲームジャンルはBLゲーム(男性同士の恋愛シミュレーションゲーム)なのですが、かなり昔に発売したゲームで「眼鏡をかけると性格が変わる!」というコンセプトのものです。

 眼鏡をかけると攻め(突っ込むぞ!)、眼鏡をかけていないと受け(突っ込まれるぞ!)になるとのことで、どこぞの魔法少女もびっくりなメタモルフォーゼです。エロ同人にでもありそうな頭悪そうな設定、嫌いじゃないぜ!

ジャンル:眼鏡着脱変身AVG
プレイ時間:20時間
媒体:PC

■ STORYの紹介

 内容が面白いので公式ページからそのまま引用します。

何をやっても裏目に出てしまい、失敗ばかりの営業マン、佐伯克哉。リストラを目前にして、半ばあきらめていた彼の前に現れたとある人物。

「これを身につけた瞬間から、あなたの人生は大きく変わります」

そういって手渡された、なんの変哲もない眼鏡。それをかけた瞬間から、彼の人生は180°変わり始めた――。

その眼鏡をかけている間は、人が変わったように有能に仕事がこなせるようになったのだ。これで俺は今までの駄目な自分を捨て、変わることができる。

しかし、断片的によみがえる眼鏡をかけているときの自分の行動。 これは本当に俺なのか? 一体俺は何をしているんだ?
そう、その眼鏡は、なんとかけた者を鬼畜に変える禁断のアイテムだったのだ…。

眼鏡の着脱によって、弱気な主人公(受)から鬼畜な主人公(攻)へと変身できる、アダルトリーマンラブストーリー。

鬼畜眼鏡「STORY」

「鬼畜に変える禁断のアイテムだったのだ…」ってなに????
頭悪そうな設定、嫌いじゃないぜ!


■ 主人公、詐欺に気をつけてほしい

 STORYでほぼ全て語られていますが、仕事がうまくいってない気弱なダメ社員が公園でうなだれている所、怪しい男から眼鏡を貰うところから始まります。
 この怪しい男、主人公のことをおだて褒めそやし、ラッキーアイテムとして眼鏡を譲渡します。その姿はまるで宗教勧誘。
プレイして間もないのに主人公が詐欺に遭うのを見てしまうとか、ものすごくソワソワしてしまいますね。大丈夫かな、ほんとにこの主人公大丈夫かな……。
 しかし当然主人公も拒否します。良かった!さすがに断った!
ほっとしたのも束の間、押しに弱いので結局眼鏡を受け取ってしまいます!
マジで詐欺に気をつけろよ主人公!!!


■ 呪いの眼鏡~ホラー風味を添えて~

 今作では眼鏡をかけると性格が変わります。怪しい男ことMr.R曰く、「本当の自分を取り戻す」とのこと。お試し期間は3ヶ月。謎の誰かに対して眼鏡にふさわしい行動を見せなければなりません。
認められたら3ヶ月後に今までのまま生きるか、眼鏡をかけて変わるかを選択させられます。
というお題目のはずなのに選択肢によっては3ヶ月より前に選択させられます。なんで????

 ちなみに、ここで3ヶ月より前に眼鏡を返そうとすると、眼鏡が手元に戻ってきます。いや呪いの人形かよ!!返したんじゃないのかよ!!
主人公が気味悪がって眼鏡を家に置いたまま出社すると、鞄の中に眼鏡が入っている自体が発生します。完全にただのホラーだよ!!!

 実は私、いきなり入ってくるホラー風味演出が大好きなのですが(シュールで楽しいですよね!)、この辺の流れはとても大好きでした。楽しかったな~!





~~~~ネタバレするよ!~~~~






■ 共通ルート

 主人公は、化粧品・食品企業の子会社の営業8課(会社の中でもお荷物の課)に属してるのですが、普段はダメな社員です。
毎度のことながら失敗して落ち込んでいる時に、怪しい男から貰った眼鏡をかけてみるとあら不思議。次に気づいた時には見知らぬ男の子とベッドにいました。思い返してみると、その男の子とセックスしてる記憶が蘇ってくる。しかもその時の自分は普段とは異なる言動・性格だった。
 混乱したまま会社に出社すると、同僚から売れそうな新しい営業商品の情報を貰います。いつもは何も出来ないのですが、眼鏡をかけることで性格が激変し、親会社に乗り込み、仕事をもぎ取ることが出来ました!
眼鏡をかけると有能、傲慢、欲望に忠実……みたいな感じになるようです。

 無事仕事をゲットし、親会社から与えられた売上目標をクリアしますが、更に高い目標を設定されます。これが無理難題な目標値のため、主人公が四苦八苦する……というのが全キャラ共通の大まかな流れです。

■ 攻略対象と各エンディングについて

 攻略対象は5人。
親会社の偉い人である御堂孝典、同僚の本多憲ニ、上司の片桐稔、近所の喫茶店アルバイトの五十嵐太一、眼鏡をかけた時に一晩過ごしてしまった須原秋紀となります。

 眼鏡のオンオフで攻め受け変わると言っていますが、眼鏡モードで攻略出来るのは御堂・本多・片桐・秋紀。受けモードで攻略出来るのは御堂・本多・太一となります。
両刀なのは御堂・本多の二人しかいません。
全部出来るようにしてよ!!!!

感想はクリアした順に記載します。
表記揺れしてしまうため、眼鏡をかけた状態のエンディングは眼鏡、裸眼状態は眼鏡なしと表記します。


御堂 孝典

 親会社に勤めている偉い部長。主人公が仕事をもぎ取った相手です。そして仕事をもぎ取った時に主人公が傲慢な態度を取ったため、目の敵にされています。
性格的には眼鏡をかけた主人公と似たような感じです。傲慢・尊大、ただしそれは有能だからこその裏付けされた傲慢さで、直属の部下にも慕われているとのこと。慕われてなかった主人公とは大違いだぞう!

 外見は潔癖そうなのに、元々男もイケるのキャラだったのがとても意外でした。プレイ当初に理想が高すぎて童貞こじらせてるパターンだな!と思ってしまってすみません御堂部長。
 このキャラクターのルートだと、お仕事の話をする時(無理な売上目標を設定される時)必ず性的な接待を要求されるので笑いました。欲望に忠実う!!
そんな面白キャラで嫌いじゃないけど、バーでワインの知識がなかったのを馬鹿にしたのは許さんぞ御堂……!

  • 眼鏡なし:NO17「虚無」(BADEND)
     大事な場面で眼鏡が無くて有能さを発揮できずに失敗してしまい、クビになったBADEND。
    親会社から突然呼び出され、心当たりのないミスを責められ、自分のせいではないのに謝罪してしまい、責任をなすりつけられてクビになります。
    眼鏡があれば良かった、眼鏡さえあれば成功していたという妄言に取り憑かれてしまい、Mr.Rからの「眼鏡を代償にすべてを差し出せ」という取引に応じてしまうエンド。
     作中でもMr.Rは「悪魔すら騙すくらい賢く立ち回ってください」みたいなことを言っていたので、自分は悪魔ですと自己申告していますが(もしくは悪魔の眷属?)、このエンディングでは更に悪魔っぽさがありました。最終的に捕食されたのかな?
    眼鏡を渡した瞬間に代償を支払ったようなので、猶予を全く設けてくれなくて笑いました。ホラー演出いいねー!楽しめました。

  • 眼鏡:NO9「些細な失敗」(BADEND)
     眼鏡でのBADENDですが、売上は達成出来たのに強引な売上すぎてクビになるエンド。何も解決してなくて笑ったし、主人公がただの自信過剰で更に笑いました。
    眼鏡時は有能だと言われていたのに、有能さの欠片もねえー!!
    全然「些細な失敗」じゃねー!!

  • 眼鏡なし:NO18「堕落」(BADEND)
     売上目標を釣り上げられる時に、眼鏡をかけてない主人公が「なんでもしますから売上目標を元に戻してください…!」とえっちなストーリーで散々使われているような流れから入るルートです。やったねお兄ちゃん!性的接待だよ!
     性的接待をする羽目になり、何度も呼び出されて何度もプレイに付き合ってると、御堂の個室オフィスで主人公が同僚の本多に電話をかけている最中に御堂が盛りだします。
    電話を切ってからもどんどん盛り上がって主人公はほぼ全裸…という段階で、なんと御堂の上司が部屋に乱入!フルオープンされるドア!目撃した人の阿鼻叫喚の声!!
    おっっまえ鍵閉めてからコトに及べよ会社だよ業務時間内だよ!?!?

    鍵を閉めてないことも含め、最っ高に笑えました!!!

     この後、御堂と主人公は会社を辞め、御堂は行方知れず。主人公はMr.Rに誘われるがまま付いていってからの快楽堕ちエンドでした。
    会社での性行為はデメリットがあるんだぞというメッセージ性の強いエンドだと思います。いやもう本当に笑えた…!

  • 眼鏡なし:NO19「空白の存在感」(NORMALEND??)
     NO17「虚無」エンドで責められた心当たりのないミスは実は親会社側のミスで、それをなすりつけられたことが分かります。それを御堂さんが会社内でなんとかしようとして、上司と仲違いしてしまい、新商品の難問も発生し、結局御堂さんが転職することになってしまったエンド。
    御堂が転職してから、主人公はそのまま良い思い出とするエンド(なかったことにするエンド)だと思ってましたが、意外とちゃんとくっつきそうで驚きました。御堂さんが転職についてのお知らせを丁寧に知らせるところも驚きましたが、主人公にだけ携帯電話の番号を知らせてきて、主人公が電話をかけちゃうんだもんな~。

     この主人公、御堂さんにされた数々の性的接待と言う名の強姦をどう思っているか聞かれた時に「憎んでいる」と答えるんですよ。それなのに、いつのまにか名残惜しい感じになったんだな…。
    これはBADではないし、GOODとも言い難いしNORMALということなのか…?
    個人的には「憎んでいる」と答えた時点で、「もう会わない」という流れの方が好きだったな~と思いました。

  • 眼鏡なし:NO20「欲望の在処」(GOODEND)
     性的接待について「憎んでいない」と答えて御堂さんを持ち上げまくったエンド。
    仲直りセックスしまくったら御堂さんと仲違いしていた上司ともうまく行ったし、新商品の難問もクリアしたし、主人公は引き抜きされて親会社に転職できるし、恋愛が失敗した時と成功した時の落差が凄まじいです。

     恋愛をメインの題材にしているお話は、基本的に恋愛が上手く行けばなんでもうまく行く!というスタンスが多いですよね。話の方向性を分かりやすく示しているので結構好きです。
    主人公はあんな目に遭ってしまったのに御堂さんのことが好きだと告白する時、自嘲気味に、主人公自身が自分でもなんでこんな事思うのか分からないとでも言うように、「俺はあなたのことが好きなんです」って言った所がとても良かった!

  • 眼鏡:NO2「因果応報」(BADEND)
     眼鏡をつけて御堂さんに性的接待(ただしこっちが攻めに攻めてやるぜ!)をしまくったら、色々やりすぎて御堂さんが主人公を刺殺するエンド。
    いいよ~!自業自得感あっていいよ~!!

     しかし御堂さん、眼鏡ありverで攻略すると「自分は男好きではありません」みたいな言動をするのが面白かったです。「こんなことしてどうなるか分かってるのか!?」的なセリフとか、お前それ主人公にやってたことがほとんどじゃないんかい!ってツッコミ入れてしまうよ~!!

     まさに御堂さんにとっても「因果応報」、主人公にとっても「因果応報」で、エンディング名を知るとより楽しめるものでした。
    ※エンディング名はおまけ要素からでないと見ることが出来ません。

  • 眼鏡:NO1「成り代わり」(BADEND)
     眼鏡をつけて御堂さんに性的接待をしまくってしまくってとうとう監禁までして強制的に親会社を無断欠勤させてクビにして、親会社から引き抜き要請があった主人公が御堂さんの立場に成り代わるエンド。

     御堂さんの持っていたものをすべて取り上げて、それを御堂さんに教えて悔しがらせたい、ようなのですが、それ好きな子を振り向かせるために意地悪する悪ガキの思考パターンだ……と思いながら見てました。
    御堂さんはまだ悔しがる気力が残ってた。このエンドでは。

  • 眼鏡:NO3「嗜虐の果て」(BADEND)
     NO1「成り代わり」エンドとほぼ一緒ですが、その後御堂さんの精神をぶっ壊して反応が無いのが嫌なので更に陵辱して完全に精神を破壊するエンド。
    調教下手くそ~!!!おまえほんっっっと調教へったくそ~~~!!!

     完全に自業自得なくせに、主人公は要介護になった御堂さんを最初は甲斐甲斐しく世話してるのに、その後、後悔します。
    いやなぜ後悔してるのか?その資格はないぞ??
    同僚の本多に「早く帰らないと怒る我儘なペットがいる」みたいなこと言ってたじゃん??どこにも行かない手のかかるペットが手に入ったんだから本望だろ……??すべてお前の責任だぞ!!!

  • 眼鏡:NO4「お前となら」(GOODEND)
     監禁後、精神がぶっ壊れた後に後悔して解放するエンド。いやぶっ壊れた後かよ!!!!おっせえよ!!!
    一応、この時に主人公は御堂さんに対して「お前のことが好きだったことにもっと早く気付けば良かった」というようなことを懺悔するのですが、本当だよ。もっと早く気付けよ。好きな子いじめる悪ガキの思考パターンにそっくりすぎてびっくりだよ。

     そして1年後に御堂の立場に成り代わった主人公(成り代わるんか~~い!!)が新しい会社と契約を結ぶ時、そこに御堂がやってきて仲直り(?)をします。なぜ???
    御堂さんが「主人公に捨てられた」とか「君のことが忘れられない」だとか、まあ色々言う訳なんですけども、そんなのただのストックホルム症候群じゃんー!ってなってしまって、とても申し訳ない気持ちになりました。

     せっかく御堂さんの立場を乗っ取ったのに「この会社でやりたいことはやり終わったから起業でもしようか」とか考えてる主人公を見て、こいつクソだな!とも思ってしまいました。御堂さんがどんな気持ちで退職させられたと思ってんだよ……成り代わったのなら責任果たせよ……。
    まあでも、そこからの仲直りセックスが結構良い雰囲気で可愛かったです。主人公と御堂さん、両方のデレ要素があったのは良かった!可愛かった!
    しかし主人公はクソ!!!

  • 御堂ルートで残念なこと
     眼鏡を付けた時の途中の選択肢で「恐怖で支配してやる」or「快楽で支配してやる」どちらかの選択肢で「快楽で支配してやる」を選んだ時、全然気持ちよさそうに見えなかったのが残念です。
    快楽で支配しろよちゃんと!!もっと汁だくで気持ちよさそうな感じにしとけよ!!調教へたくそめ!!

     あと会議室の打ち合わせでローター入れていた時があったのですが、バレなかったのが残念で仕方ありません。個室オフィスの時はあんな大々的にバレてくれたのに!
    そこバラして行こうよ!!オフィスでのセックスはいけませんっていう啓蒙(?)をやっていこうぜ!!

 片桐 稔

 会社のダメ上司さんで優しくて腰が低くて押しの弱い、仕事もそんなに出来ない上司の片桐さんです。あまりにも流されやすすぎて、誰かの保証人になってそうな人NO.1です。既に借金を背負わされてる雰囲気がある。
 この人は眼鏡をつけなければ攻略出来ないのですが、眼鏡をつけてご自宅にお邪魔すると、主人公は片桐さんの大事にしている鳥をいきなり放鳥します。
もちろん片桐さんも「なんてことするんですか」と言うのですが、主人公が適当に言った「鳥が嫌いなんです」とか「そもそも鳥かごに入れるのって傲慢だ」とか「鳥かごの中にいるのが幸せだと決めたのは人だ」とか「本当の自由は、幸せは、鳥かごの中ではない」みたいなことをぽんぽん言って、その後納得しちゃうんですよ。いや納得するなよ!!!
いやこれ、主人公は片桐さんがなんとなく気に食わなくて嫌がらせしただけなんですよ?上記の言葉も適当に言ってるだけなんですよ?それなのに、納得してしまう…だと…!?

 もうね~~~、終始こんな感じなので、片桐さんのこと、とても苦手です!属性も多すぎなんだよな…子供を亡くして、離婚していて、依存気質で、乙女で、淫乱…………属性過多!!!!渋滞してますよ!!!

  • 眼鏡:NO30「君臨する場所」(BADEND)
     片桐さんを攻略して失敗した時のエンドですが、片桐さんのBADENDと言うより全体のBADENDっぽい。
     どういうエンドかというと、Mr.Rに連れられて謎のクラブに君臨するエンドです。そのクラブには何故か攻略対象達が受け体制ばっちりでスタンバイしている!そして主人公は欲望をぶつける!やったね!!というエンドです。謎。
     SM系のプレイがご所望ならそういう嗜好のクラブに行けばいいんじゃないですかね…と思ってしまいました。
    でもこの主人公、SMじゃなくて、ただ自分の欲望を相手にぶつけて支配したいだけだから、SMは合わないかな。

  • 眼鏡:NO31「資格の喪失」(BADEND)
     こちらも全体のBADENDっぽい。Mr.Rに誘われるのではなく、拉致されるエンドです。
    Mr.Rが眼鏡の主人公を縛っているスチルが表示されたので、とうとう眼鏡の受けエロシーンが楽しめると思ったらそんなものはなかった。残念だなあ……。
    正直、主人公の眼鏡時の性格がマジでクソなので、Mr.Rに陵辱でもなんでもされて自業自得感を演出してほしかったなあと思いました。

  • 眼鏡:NO10「君がいないと僕は…」(BADEND)
     片桐さんのことを散々陵辱したら、何故か片桐さんが主人公に依存して、片桐さんに刺殺されるエンド。刺殺2回目!こいついっつも刺されるな!!自業自得だけどな!!
     片桐さんが主人公に依存する理由は「様々な人に見捨てられたが主人公は恋愛感情がなくても自分を見てくれる。だから捨てられたくない」ということだそうです。ん~~~~!?ぜんっっぜん分からん!!!!

     片桐さんは「捨てられたくないから自分のものにしたくて殺す」っていう思考かと思っていたのですが、どうやら違うみたいです。
    推測するに、捨てられてしまうが引き止め方がよく分かず、主人公を刺すことによって自分を強く認識させたい、ということなのかな……?
    ほんと面倒くせーな!

  • 眼鏡:NO11「あなたのいない風景」(BADEND)
     片桐さんを明確に拒否しないけど、主人公が片桐さんに関わらなくなったら会社を辞めてたエンド。
    主人公はそれを聞いて若干後悔するのですが、うーん、微妙!

  • 眼鏡:NO12「同伴出勤」(GOODEND)
     片桐さんを明確に拒否しないけど、主人公が片桐さんに関わるエンド。
    このエンドで分かるのですが、片桐さんが会社を辞めるのは様々な要因はあれど最大の理由は「主人公が自分を嫌ってるのが分かるのでそれに耐えきれない」とのこと。なんか、もう、本当に面倒くさい!!!

     でも主人公は実は片桐さんのことが好きだったと分かる(?)ので仲直りセックスをして円満解決です。片桐さんを好きなことが分からなさすぎて私は置いてけぼりでしたけどね!!
    仲直りセックスの時に、主人公が片手で綺麗に布団を引く描写があったのは笑いました。器用すぎてシュールさをかもしだしてるぞ、主人公。

     ただこのルート、主人公の鬼畜さがナリを潜めたのはよくわからなかったです。片桐さんの幸せな顔で満足する描写があるのですが、それだったら最初からそれで満足しろや!!!!と思ってしまった。
    結局片桐さんには萌えなかったので残念。

五十嵐 太一

 近所の喫茶店にいるアルバイト店員の太一くん。大学生で、アルバイトをしていない時はライブもやっている明るくて朗らかなバンドマンです。
しかし彼はヤンデレらしいという噂をゲット済み!!
警戒心MAXで挑みましたが、予想外の事柄がたくさん出てきました。

 彼は主人公のことを好意的に見てくれて、親切にしてくれて、更に便利なサイトを教えてくれます。アクセスして良い条件があるらしく、それに従ってサイトを覗いてみると、個人情報等どこかの会社の重要情報が集まっている。
主人公は見ないふりをしたのですが、実は彼がそのサイトの管理人をしており、クラッカー(日本での言葉のイメージとしてはハッカーです)として個人情報を収集していることが判明します。
ここから言い合いとなるのですが、太一くんと主人公の常識の差がありすぎて、最初の和気藹々とした雰囲気返して……って思いました。

  • 眼鏡なし:NO26「心は、要らない」(BADEND)
     アクセスしても良い条件をクリアせずに教えられたサイトをアクセスしたことによってウィルスに感染し、太一がサイトの管理人だと判明した後に言い合った言葉に傷ついて、そのまま上司に正直に話して会社をクビになるエンド。その後Mr.Rに唆されての結末。
     攻略対象からの陵辱エンドって感じでしたが、謎でした。でもこの主人公っぽいエンディングだなと思いました。相手の言葉に傷ついて、どうしようもなくて、項垂れる。冒頭部分を思い出します。

     しかし、このエンディングのきっかけになった太一くんの言い方がひどくて!太一くんはこの時すでに主人公のことを好きだったそうなのですが、主人公は「綺麗」だったので好きなんだそうです。人を意図的に害する意思がないとかそんなニュアンスですね。
    そんな綺麗な主人公が「違法なことは良くない、大切なものの価値が下がってしまう」と諭されると「そんなんだから負けっぱなしの人生なんだよ」と言ってしまうんです。太一くんが好きなのは「綺麗な」主人公じゃないと思うな!!!

  • 眼鏡なし:NO25「しあわせな恋人たち」(BADEND)
     太一くんと言い合った後に眼鏡をかけて太一くんにお仕置きしたら、何故か太一くんが犯す楽しみを学んでしまって主人公にやり返すエンド。
    やり返すのは眼鏡ではなく眼鏡をかけてない主人公の方ですが、主人公は罪悪感と性癖がセットになってお買い得、太一くんは新たな性癖の目覚めと好きな主人公を手に入れられてお買い得。
    お互い性癖にも満足して結構幸せな結末を迎えたんじゃないかなと思います。

     恐らくこれが世間で噂されていたヤンデレエンドなのか???
    別に病んではいないと思います。お互い性癖を満たせて良かったね!お幸せに!

  • 眼鏡:NO29「望まれない結末」(BADEND)
     この後出てくるNO27で知ったのですが、太一くんの実家はヤクザだそうです。お仕置きしまくってずっと眼鏡状態で太一くんと接していたら、ヤクザな太一くんの実家の権力を眼鏡主人公が掌握し、暴力と欲望の世界を満喫する!が、飽きてしまって結局Mr.Rに誘われてランデブーするエンド。

    誘われて行ったのなら、ちゃんとどんな遊びをするのか描写してほしいですね!!Mr.Rと何したんですか!?!?

  • 通常:NO27「あなたは私のもの」(GOODEND)
     お仕置き後太一くんがいなくなってしまうのですが、実家から拉致されているとわかったので太一くんを迎えに行って仲直りするエンド。
    いつになく通常の主人公が積極的に動いてる感じがします。色々事件はあったけど、事件に遭ってもお互い満足そうだし、現状も幸せそうだし、良かったね!って感じの終わり方でした。

  • 通常:NO28「唐突なおわかれ」(BADEND)
     眼鏡主人公がお仕置きした後に太一くんのお父さんに刺殺されるエンド。1キャラにつき1刺殺!
    刺殺したのはヤクザの体面を保つためだそうですよ。このお父さんの正体はNO27「あなたは私のもの」エンドで分かるのですが、その人はヤクザ関連の出来事とは全くの無関係だと思ってたので、かなり驚きました。唐突さも驚きも相まってBADENDにふさわしい終わり方で楽しかったです!

  • 太一くんのヤンデレ説
     太一くんはヤンデレだと聞いていたけど全くヤンデレではなかったので肩透かしを喰らいました。何を持ってヤンデレという評価だったのかが気になるところ。

 須原 秋紀

 最初に眼鏡をかけた時になぜか一晩過ごしてしまった男の子。片桐さん同様全く食指が伸びませんでした。
秋紀くんを自分に執着させるように仕向けながら躾ける話。軽めな印象の秋紀くんですが、実は主人公が初めての相手と聞いて可愛いなと思えました。

  • 眼鏡:NO16「青天の霹靂」(BADEND)
     親会社の不祥事発覚で株価大暴落、その煽りを食らって自分の会社が倒産したエンド。
    親会社、色々やらかしすぎてて笑いました。しかもキャラクターの攻略に失敗してのBADENDというより、どうしようもなくただ不運だったとしか言いようがなくて笑える。まさに「青天の霹靂」

  • 眼鏡:NO15「好きだったのに…」(BADEND)
     主人公のことが好きだったのに、信じていたのに、主人公に裏切られ、元友達に犯され、その報復をされるエンド。やはり1キャラ1刺殺は確定なんですね!
    面白そうだからと元友達に秋紀くん犯させるとか本当に主人公はクソだな!
    秋紀くんは元友達に犯された時、最後の最後まで主人公の名前を呼んでいてとても良かったです。

    そんな秋紀くんが報復手段として放火と刺殺を選ぶとは意外だったな!素晴らしいね!!

  • 眼鏡:NO13「幸せな飼い猫」(GOODEND)
     主人公が煽らなくても元友達が秋紀くんを襲うのでそれを救ってからの室内飼いペットにするエンド。
    近いうちに秋紀くんが精神崩壊して主人公が「お前を…解放してやる…」って言うんでしょ知ってる!!(御堂さんと同じ末路)
    失敗するのが分かりきってる流れだと思ってしまいました。
    調教ほんと下手くそだなコイツ。

  • 眼鏡:NO14「飼われる覚悟」(BADEND)
     NO13「幸せな飼い猫」エンドと似た流れですが、早めに調教失敗するパターンのエンド。
    GOODENDの後にこのENDが流れても違和感ないんだよな。絶対失敗するだろうと予想つくし。だってこの主人公、調教下手だもん!!!
    調教ド下手くそ主人公は、恋愛に持っていかないと無理だと思うんですよね。

 

本多 憲ニ

 大学生時代のバレーボール仲間であり、同僚の本多。
本多の過去の話が語られたり、主人公の過去も思い出します。本多はどうやら主人公のことがずっと好きだったようなのですが、本多も太一くんと同じく眼鏡主人公に犯される(一歩手前)ことによって主人公を性的に意識するところから始まります。

 本多ルートでは主人公が本多同様色々な会社に対して営業をかけまくるのですが、その中の1社に松浦という過去同じバレーボールのメンバーであり本多を恨んでいる人物と知り合うことから更に事件が発展します。

  • 眼鏡:NO7「裏切り」(BADEND)
     本多を恨んでいる松浦をけしかけたと思ったら、自分も巻き込まれて松浦に刺殺されるエンド。また刺殺!!!(と放火)
    ドスドス刺しすぎだよ主人公の体は黒ひげ危機一髪かよ!!いや、自業自得なんですけどね!!
    ]

  • 眼鏡:NO8「あの日消えたもの」(BADEND)
     本多が松浦からの折檻を受けたのを傍観した後、松浦がいなくなってから救うことによって、本多が心にも体にも傷を負ってしまうエンド。
    松浦は主人公が煽っても煽らなくても暴走するのが面白かったです。本多がバレーのことを大好きなのがわかっているからこそ、折檻した結果が腱を切る、なんだな~。こういう後味の悪さ、嫌いじゃない!
     実はこの時、主人公は本多をさっさと助けてあげなかったことに対して後悔をするのですが、他にも後悔することはたくさんあるぞ!と言ってあげたい気持ちになりました。

  • 眼鏡:NO5「お前が泣いたら」(GOODEND)
     ちゃんと本多を助けてあげるエンド。
    本多が最後の最後まできゃんきゃん吠えてる感じが可愛かったです。本多の自分なりの自己分析も可愛かったですし、じゃんけんによってどっちが突っ込むか突っ込まれるかを決めようとしてるのも面白かった。

     しかし、本多がプロバレー選手を目指そうとしてイタリアに行くことになったら主人公も一緒についていくとは思わなかったなぁ。なんだよただのラブラブカップルじゃん!お幸せに!

  • 眼鏡:NO6「変わらない毎日」(BADEND)
     陵辱は少しするけど、松浦の暴走はちゃんと止めて、なんとなく仲直りする感じのエンド。
    深い仲にもならず、なんとなく今まで通りっぽい距離感で、なんとなく今まで通り日常は続いていくのであった、って感じ。違和感は面白いですが、普通でした。

  • 眼鏡なし:NO21「弱さの代償」(BADEND)
     眼鏡状態ではないにも関わらず、眼鏡なしの状態で本多に対して色々暴言を吐いてしまうルートです。その後売上目標未達で絶望。いつも通り、Mr.Rに誘われてふらふらついていくエンド。
    結構ふらふらついていくんだよな、主人公。

  • 眼鏡なし:NO22「HOPELESS」(BADEND)
     眼鏡なし状態だと眼鏡できっかけを作ってからの本多の告白(自己分析による告白)があったのが可愛いかなと思いました。告白の返事はあとでというやり取りも可愛かった。
    その後売上目標に到達出来ず、本多は会社を辞めて直前の告白とかそういうのが有耶無耶なってしまってからの、Mr.Rに引き込まれて罰を受けるエンド。

     主人公は自縄自縛気味なのは知ってましたが、このエンドは特に顕著でした。
    いや「罰を受けたい」ってなに!?すごいな!
    このエンディングでは珍しくMr.Rが直接主人公を陵辱しているのですが、Mr.Rのご自慢の局部が温度調節完備だったのは笑いました。

     別パターンで、眼鏡時に大口仕事を進めてたのに通常時での記憶欠落のせいでミスし、そのフォローに奔走したら結局目標クリア出来ず、本多は左遷され、Mr.Rに自ら罰して欲しいと懇願して罰を受けるエンドもあります。こっちだとMr.Rが執着を見せてるようにみえたのが面白かったな~。

  • 眼鏡なし:NO23「恋に限りなく似た」(GOODEND…のはず)
     スタッフロールが流れてないので本来のGOODではなさそうだけど、かなり良い雰囲気で終わったのでGOODにしときます。
    売上目標をクリアし、告白の返事として本多とは恋人ではなく親友として一緒に過ごすエンド。
    主人公は眼鏡をかけている時のような対応をする時があるので、眼鏡時と通常時の性格の混合が起こっているのがこのエンディングの面白いところだと思います。
    本多も諦めておらず、主人公に好きになってもらおうと今後も頑張るとのこと。エンディングの更にその先は想像つきませんが、かなり面白かったです。

  • 眼鏡なし:NO24「Life is comin' back」(GOODEND)
     本多の恋人になって親会社に出向して色んなことがうまくいくラブラブハッピーエンド。
    こっちは眼鏡の時の人格はあんまり影響してないっぽいですが、かなり幸せそうに見えました。話も良かったですが、眼鏡の時に1ヶ月50万の出費があったって聞いてそこが気になって仕方なかったです。
    服と飲食費でそんなに……すげえな……!


■ EXTRA(おまけ要素)

 今作にはおまけ要素としておまけシナリオも存在します。もちろん、一般的なギャラリーやシーン閲覧もあります。
恐らくクリアしたエンディング数に応じてオープンするタイプだと思いますが、おまけシナリオが合計7つ存在します。

おまけシナリオはその名も「CLUB R」。
Mr.Rが経営?しているクラブで現実とは異なるお話を楽しめるというコンセプトです。

  • 禁忌の果実
     眼鏡なしの主人公が触手でぬるぬるプレイに遭います。
    めちゃくちゃ笑いましたし個人的に触手は大好きなのでとても良かったですが、更に好みを言うなら眼鏡verも見たかった!でも良い感じでした!
    この世界ではなんでもかんでもMr.Rのせいに出来るからいいですね!

  • 禁断の果実
     まさかのオレ×オレ。現実にありえない世界なので成立するオレ×オレ。眼鏡オレ×眼鏡なしオレですべてが完結する世界。完璧なるマスターベーションに笑いが止まりませんでした。Mr.R、楽しい娯楽をありがとう!

  • 腐った果実
     「腐った」の意味をプレイしてからようやく分かって声をあげて笑ってしまいました。く、悔しい!!
    Mr.Rからある人物の躾を頼まれます。眼鏡主人公は安請け合いをしますが、出てきた相手がヤバイ。権藤(髪が寂しく脂ギッシュでイケてないおっさん)のボンデージ姿が相手でした。
    早くも主人公は後悔しますが、嫌がってる割にノリノリでムチ調教や言葉責めを施すのもシュール過ぎて笑いが止まりませんでした。面白かった! 

  • 魅惑の果実
     Mr.Rが出題する問題に合格すると鬼畜王の称号が得られます。なに鬼畜王って??そんな、海賊王みたいな……。
    偉大なる鬼畜王と認めた相手に「あの」Mr.Rが傅き、主人公に奉仕します。Mr.Rが好みだったのでようやく見れるぜヒャッホー!って思っていたら口で奉仕するだけで終わりました。
    やめろよ……期待だけさせといてそれはひどいじゃないか……
    あんまりだろ……

  • 誘惑の果実
     通常の主人公と本多と御堂さんの3P。夢オチです。夢オチですが、夢から覚める瞬間に主人公が大声で喘ぐのでめっちゃ笑いました。
    主人公、喘ぎ声でかいんだよな!

  • 記憶の果実
     実は主人公は小学生時代まで有能で「出来ないことが分からない」人でした。ですが当時いきなりいじめに遭い、唯一仲良くしてくれた友人がその首謀者だとわかりました。その時に、「もう二度とこんな思いをしたくない」と思ってから、今現在の気弱な主人公が出来上がったとのこと。主人公はこの出来事を忘れていたのですが、本多ルートで唯一思い出します。

     そしてこの忘れていた原因、気弱な性格になった原因、Mr.Rのせいでした。そしてこの時も眼鏡を使っていました。おまえのせいだったんか~い!!
    Mr.R曰く、「お前の才能、このまま育つと色んな要因に影響されて歪みそうだからもっと大事に抑圧しながら育ててくれよな!」って感じでした。
    お前の才能ってのは鬼畜王云々ってやつですかね。自分本来の姿を抑圧することによって研ぎ澄まされるので、その才能をもっと伸ばしてくれ的な感じ。そしてそれは眼鏡のおかげで主人公の望みは叶えられ、この時の出来事は忘れ去られます。
    もう一回言うね。おまえのせいだったんか~い!!

  • 最後の果実
     フルコンプご褒美のオレ×オレ。眼鏡なしオレをケーキに見立てた生クリームだらけのデコレーション付です。
    眼鏡オレが責めている最中に、眼鏡なしオレがうるさいからと言ってバナナをご丁寧に半分剥いてくれて口に突っ込むところはめちゃくちゃ笑いました。眼鏡オレ、こういう時意外と丁寧で器用ですよね!片手で布団もぴしっと敷けるしね!!
    最後の最後まで笑わせてもらいました!!


■ まとめ

 プレイ時間は約20時間とかそんなものでしょうか。サクッと楽しめて手軽にプレイ出来ましたが、好きなキャラが出来なかったのは残念です。
あとはMr.Rが結局何をしたかったのかよくわからなかったかな。鬼畜王って結局なに…???
 ただおもしろ要素は至るところに仕込んであって、それが逐一笑えたのが良かったです。声あげて爆笑しましたからね!

 しかしひとつだけ、どうしても相容れないものがありました。ぶっちゃけると、眼鏡主人公は受けが良かったです!
眼鏡主人公は言っていた。「プライドの高いやつほど屈服させるのが面白い」みたいなことを。
それをそのまま主人公に返したい~!!屈服して欲しい~!快楽堕ちして欲しい~!!眼鏡の主人公が辱められるところが一番見たかったな~!!
 公式と解釈違いという宿業を背負って生きていく羽目になりましたが、面白かったです!勧めてくれた友人、ありがとう!!

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